午前中は工場内で講習会。昨年から続いているパソコン教室(のようなもの)と、科学・論理学論の初歩(のようなもの)の講義を行った。講義も終盤に近づいていて、聴講者も知識がついてきたので質問に答えるのが大変だった。教師をやっている知人が、“生徒毎のレベルの差に対応するのが最も気を遣う”と言っていたのを思い出す。午前中に2コマの講義を終えただけでぐったりと疲れてしまった。
午後からは愛知県の金属加工会社に行った。小さな会社だが、世界でも珍しい技術を持っている。今後、自分の仕事に必要になるかもしれない。まだ仮契約も結んでいない非公式な訪問なので、直接工場現場に顔を出すことになった。上司の付き添いで行ったが、技術的な話は自分の担当なので、現場の技師達とかなり突っ込んだ話をする。「どんなモノでも作ってやるよ」という感じの自信溢れる態度、聞けば迷わず即答するやりとりが楽しい。服装こそ研究所じみているが、自分達よりもよほど職人・技術者らしかった。
夕方に上司の計らいで現場解散となった。上司は何処かで飲んで帰るらしい。僕も折角なので買い物でもしていきたかったが、気分が乗らなかったのでぐるぐると歩いただけで帰ってきてしまった。