QotD:心配しないで。治りますよ。

骨を折った事はありますか?それはあなたの骨?それとも別の人の骨?

初めてのQotD。

子供の頃からあまり運動が好きではなく、現在も出来るだけ穏やかな生活を心がけているせいか、大怪我というのをしたことが無い。

職場が工場なので危険な場所は沢山あるが、逆に安全対策が徹底されていて、普通に仕事をしている分にはそれなりに安全と言える。

そんな安全な環境で暮らしているが、1回だけ骨折をしたことがある。なかなか痛かった。

 

数年前、まだ静岡で働いていた時のことだ。

普段は2人以上で行動しているのだが、その時は1人で工場内を歩いていた。少し近道をしようと思って、稼動する機械の下を潜り抜けた時に、回る歯車の上に右手を置いてしまった。何故そんな事をしたのか今も判らない。人が近寄れば止まる機構の機械が動いていたのも謎だったし(後に業者のミスと判明した)、いつもの自分ならば機械の下を潜ろうなんて思わない(それほど時間短縮にはならない)。

とにかく、右手は歯車に巻き込まれ、人差し指の第一関節が歯車とチェーンとの間をぐるりと一周回ってしまった。バイクのスプロケット程度の細いチェーンだったのと、スピードが遅かったせいで大事にはならなかったが、指先と爪が潰れてしまった。すぐに機械を止めて、近くにあった生理食塩水とエタノール(さすが製薬会社)で応急処置をした。指先が欠けたので急いで捜して指に戻す。肉体の欠損は普通の怪我よりも書類上の対応が大事になる、と聞いたからだ。痛くて気分も悪かったが、何故か意識は明瞭だった。

指先を止血しながら上司に連絡し、しばらく様子を見てから病院に行く事になった。

病院でX線撮影をしたら、指先の骨が折れている事が判明した。指先なのでギプスは無し。不本意なことに、麻酔がほとんど効かないまま処置が行われた(痛かった)。

職場内での事故なので、いわゆる労働災害として大事になるかと覚悟していたが、テスト中の機械だったせいで、自分も自分の上司もあまり責められずに済んだ。その後、怪我をした場所には柵が増設され、その柵の裏側には僕の名前と事故日時が書かれた(職場の伝統)。原因の歯車にも“カトウ・メモリアル・スプロケット”と刻印され、その機構全体は“カトウ巻き込まれシステム”と呼ばれることになった(職場の伝統)。数年経った今でも、その歯車は刻印とともにぐるぐると回っている。

 

子供の頃には、ギプスに少しだけ憧れていた。きっと不便なだけで楽しい事なんて何も無いのだろうけれど、あれを付けたまま登校する同級生が少しだけ羨ましかった。理由は判らない。

 

 

他人の骨を折ったことは無い。

ずいぶん昔にイグアナを飼っていた。彼(イグアナ2歳)に餌を与えていた時に、くしゃみをしたところ、びっくりした彼が手から滑り落ちて腰骨を折ってしまったことがあった。数週間で完治したが、悪いことをしたと思う。

 

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