豆とかぼちゃと栗とメレンゲ

ALLEE RESTAURANT

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ランチタイムに「豆とかぼちゃのカレー」を食べた。
トマトとスパイスの美味しいカレー。かぼちゃの甘みが良い感じ。具材だけなら自宅でも作れそうなのに、味は真似できる気がしない。そういうものこそ、外食では食べるべきなのだ。
というわけで、なんだか嬉しくなる美味しいカレーでした。

 

 

笠井珈琲店

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秋だけのメニュー、「モンブラン」を食べてきた。
少し前に、店主さんが栗を仕入れた時の話をしてくれて(袋井市に良質の栗園があるが、今年は特に品切れが早いとのこと)、だったらそろそろかな、とお店に行ってみたら、ショーケースに並んでいた。

大きな焼きメレンゲに、生クリームと栗のクリームをたっぷり。シンプルかつ満足感の高い素敵なモンブラン
メレンゲは焼いたそのままを使う。チョコレートなどでコーティングしていないから、たぶんその日に必要なぶんだけクリームを絞るのだと思う。ちょうどメレンゲの仕込みをしているところだった。

飲み物は、「ブレンドコーヒー(ミルク無し)+1/2アイスコーヒー」を注文。
ミルク無しと宣言するとコーヒーのカップが少し大きくなる、というシステムなのだが、カウンターに座っていると、気まぐれに注ぎ足してくれる。つまり飲む量だけに着目すると、ミルク入りの注文でも別にかまわないのではないだろうか。僕はこの店のコーヒーはブラックが美味しいと思っているから、ミルク無しが基本。
アイスコーヒーは問答無用で甘くて濃いクリームが浮かんでいるが、これはスイーツ担当というかホットコーヒーのアテみたいなものだから、甘くて正解。

 

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なんとなく革の端切れを買ったり、本を買ったり手芸の道具を買って、少し写真を撮って、久しぶりに自転車で走り回って、髪を切って、そして今に至る。

明日は伊豆半島を旅します。水族館に行くのだ。たぶん、天気次第だが。

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 
静岡百景

静岡百景

 

 

 

 

栗のサントノレ #秋 #栗 #フランス菓子 #梨

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夕方、藤枝市の「ボクゥボクゥ」に行った。
今日はコーヒーと「栗のサントノレ」を注文。
この店はフランスのパン、クロワッサンやデニッシュも売っていて、今日は「ショーソン・オ・ポム」もあった。持ち帰りも手軽だが、自重(でもパウンドケーキは土産に買った)。サントノレに似たものとしては「パリブレスト」もあって、悩んだ。

サントノレは、いわゆるシュー菓子の一種で、中はモンブランみたいなクリームや、なにやら美味しいクリーム(こってりしている)が詰まったり盛ったりしてあって、つまり素晴らしい。
秋が来た。

 

秋といえば梨を食べたい。
地元産のものが安く出回りはじめた。ちょっと高い、立派なものも良いけれど、小さいものをさりさりと剥いて、ひとりで食べるのも好き。梨に関しては品種や産地を問わない。できれば通年食べたいくらい好物なのだ。西洋梨をうっかり硬いうちに食べても、それはそれで良いと思うくらい。

STRIDA(ストライダ) 折りたたみ自転車 16インチ シングルスピード STRIDA LT アルミフレーム MATT BLACK 34963

さて今日は早く寝ます。理由は特に無し。夜更かしする理由も無いので。その前に自転車のメンテナンスをする(夜更かしパターン)。

 

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

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パンクとミズウオ

台風が去ったあとの海岸に行ってみた。
堤防沿いの道路を自転車で走る。

STRIDA(ストライダ) 折りたたみ自転車 16インチ シングルスピード STRIDA LT アルミフレーム MATT BLACK 34963

20分ほど走ったところで、タイヤがパンクしてしまった。
ルアーというのかベイトというのか、針がついた疑似餌を引っ掛けてしまったのだ。かなり太い三つ叉の針で、しかも返しが付いている。自転車のタイヤを貫通するなんてこともあるのだ。針がちょうど立った状態だったのか、溝にでもはまって固定されていたのか。

パンク修理をしている時は、運が悪いと思っていた。
でも、よくよく考えると、この針を捨てた人が悪い。繰り返すが、タイヤを傷つけるほどの針なのだ。人だって傷つける。

釣り人の多い道には、こういう釣り道具の残骸がたくさん落ちている。見る度に残念に思う。

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そういうマナーの話とは別に、釣り・フィッシング趣味に関しては思うところがある。
僕は、釣り人の車や道具やブランドの謳う「自然と寄り添い、魚と真剣勝負しています、自分達は海と川の理解者です」みたいな言葉を信用していない(四輪駆動車のスペアタイヤカバーや、リアウインドウに貼るステッカーには、そういう英文ポエムが書かれている)。
別に今日の出来事があったから、というわけではなくて、以前からそう考えているのだ。
自分も釣りを楽しむことがあるけれど、あれは基本的に「命をもてあそぶ」からこその娯楽なのだ。ミートフィッシャーでもスポーツフィッシャーでも、それは変わらない。魚にも自然にも、まるで寄り添っていないし、人間側が圧倒的に有利なのだ。別にアウトドアブランドや釣り道具に添えられた言葉が釣り人の認識そのままではないにしろ、そういう認識があれば、自ずと自分を飾るものや行動も変わるのではないか、そう考える。
これは、真剣かどうか、とは違うレイヤーの問題なのだとも思う。
そして、「命をもてあそぶ愉しさ」を自覚したうえで、人は魚を釣る行為を楽しめるはずだ。少なくとも大人の趣味というのは、そういうものだろう。

マナーとは別、と書いたものの、やはり釣り人達が、自分達の立ち位置を見つめ直せない限り、ゴミは放置するし針や糸の行く末だって気にしないままだろう。身を飾るものは、心の外形であり、行動に繋がるのだから。

登山だってキャンプだって、それからカヌーだって、昔に比べたらずいぶん環境に対して配慮するようになった。
というか、まず「自分達は侵略する側だ」という前提が常識となっている。
釣りに関しては、どうにもその認識が足りないまま今に至っている、ような気がしてならない。

 

パンクはあっという間に直せたが(こういう時、片持ちフォークは本当に便利)空気入れは車のトランクにある。というわけで、自転車は折り畳んで転がして歩く。
なにしろ暑いし、けっこうな距離を歩いた。つい、そんなことをぐるぐる考えてしまう。

 

 

 

 

 

そういえば、自転車をとりあえず車に戻したあとに、砂浜に下りたところ、ミズウオの死骸を見つけたのだった。
写真は撮っていない。
たぶん2尾ぶん、かなり傷んでいたが、立派な頭部はそのままだった。いつか食べてみたい魚。鍋にすると溶ける、と本には書いてあった。
それ以外にも、ちょっと見馴れない、鰺や鯖や鯛のような、いわゆる子供が描く“さかなのかたち”から外れた魚がたくさん打ち上げられていた。さすが駿河湾

波打ち際は怖くて近寄れなかったが、魚の死骸だけならばかなり陸寄りにあったから大丈夫。カモメやカラスにとっては臨時のご馳走だろう。

厚切りのベーコンは大切です。

 

朝から外出して手続きや調べものを進める。

STRIDA(ストライダ) 18インチ折りたたみ自転車 内装3段変速 アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA EVO ブラッシュ

なんだか気晴らしがしたくて、午後は静岡の街へ。
自転車散策が捗る気温と天気だった。

 

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お昼ごはんは、ALLEE RESTAURANTのランチメニューからサンドイッチを選ぶ。厚切りベーコンと、カボチャサラダの、バゲットサンド。
カレーもパスタも美味しそうなのだが、厚切りのベーコンが使われたメニューがあったら、基本的にそれを選んでしまう。じゃあ自分で買って厚く切って好きなだけ食べたら良かろう、と自分自身に突っ込みたくなるが、そういうものではないのだ。
他人の淹れたコーヒーが美味しい、みたいな話。質と量とはまた別の価値の話。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BYvdcbhH8H6/

 

早めのおやつは、MARIATHANKでオレンジと紅茶のタルトを食べた。
新しいメニューだと思う。
お洒落だなあ、と感心してしまう。ちょっと強めの甘さが嬉しい。冬の紅茶にも合うのではないか。スパイスやお酒を強くさせて特徴を出すお店はどこにでもあるけれど、MARIATHANKは基本的に上品というか、そういう個性や突出では勝負していない気がする(僕はそういうキャラクターの立った味も好物です)。どちらかといえば、MARIATHANKのケーキのほうが王道だろう。カフェではなくてティールームだから、その品の良さは正解だと僕は考えている。

 

 

久しぶりに静岡の駅ビル「パルシェ」にも行った。
老舗の皮革店「ナイスTOM」で革を少し購入。現在、パルシェは絶賛改装中であり、この店も少し移転していた。そして、店の場所を探す時に、はじめて店名を知ったのだった。
いつも買うと良い気分になれる店。
端切れでも何でも、わからないことは聞けば気持ち良く教えてくれる。客に威張らず、しかしおだてず、楽しそうなのに自分の好みを押し付けずこちらを尊重する、そういう趣味のお店は、意外と珍しい。

 

 

 

 

さよならガールフレンド (FEEL COMICS swing)

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三重からの帰りに愛知で遊ぶ #竹島水族館 #豊橋 #蒲郡 #ホットケーキ #パフェ

昨晩は三重県の友人宅に宿泊。海の近くで静かな一軒家。夜は涼しく、朝ごはんは美味しく、要は快適だった。感謝。

 

今日はこれといった予定は無い。せっかくなので菰野町の「Snug」に行き、午前中のおやつを。久しぶり、もしかしたら10年ぶりくらいに、この店のパフェを食べた。
かわいらしいクッキーと、手作りのグラノーラ、それから果物(今日はイチジクとグレープフルーツとバナナなど)がアイスと共に盛り込まれている。タルトやチーズケーキとどちらにしようか迷ったのだけれど、以前見かけた常連さんは「迷ったらパフェ」という姿勢だったため、今日はそれに倣ってみたのだった。確かにパフェも間違い無く美味しい。

 

いつも、三重県に遊びに行った帰りはそのまま寄り道せずに、新東名高速道路をひたすら走って帰宅する。
今日は時間的な余裕があったため、ずっと気になる土地、でも最近は疎遠になっていた愛知県東部に立ち寄ってみた。

STRIDA(ストライダ) 18インチ折りたたみ自転車 内装3段変速 アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA EVO ブラッシュ

蒲郡の市街地に車を停め、街を散策し海に向かう。
かつて栄えた町の名残があちこちに。
そして若い世代のカフェや雑貨屋も点在している。折りたたみ自転車で探検するのに丁度良い規模。

 

服屋やカフェやギャラリー(?)がまとまった場所に、カレーのお店があった。「サンデースパイス」というお店、ここでカレーを食べた。
「スペアリブ・スープ・カツカレー」という品にカマンベールチーズをトッピングしてもらう。
スペアリブ自体は出汁なのか溶け込んでいるのか、形としては見当たらない。酸味が効いた、とびきり美味しいカレーだった。近所にあったら、通っていただろう。ヒレカツだってかりっとして丁度良い感じ。
しかもお手頃価格。20世紀末のカフェごはんの価格で、こんなに美味しい手の込んだカレーを食べることができるなんて、蒲郡は良い土地だ。

 

 

 

そして、「竹島水族館」にも行ってきた。
ここは子供の頃に訪れたことがある。
その頃はいかにも「寂れた観光施設」という感じで、確か家族旅行だったのだが、なんとも嫌な感じがしたのを記憶している。というか、竹島もその周辺も、どこか秘宝館的なものが漂う観光地だった。大人は苦笑い、子供は上手く説明できないまま「もう帰ろうよー」と言い出すような、そういう場所。

しかし竹島水族館は、存続の危機をスタッフの努力と機転で乗り切り、今は大人気たという。だったら見てみたい、ということでの訪問。

 

今日は長期休業前の最終日ということもあって(明日からしばらくは耐震工事)、とても混んでいた。元からそれほど広くない施設で、しかもちびっ子向けの雰囲気もあるから、なにしろ騒がしいし、暑い。
個人的な好みとは違う展示方法や解説文(時事ネタを盛り込んだジョークとか、面白いとは思わない)だったが、それでも楽しめたし、感心もした。

大水槽だけが水族館の華じゃないんだな、なんてことを思いながら、熱帯魚から深海生物までの雑多な、しかし面白い世界を楽しんだ。

 

 

 

蒲郡のあとは豊橋へ。
ちょっと遅めのおやつは、「三愛」のホットケーキとコーヒー。
有名な店、そして多くの友人知人に勧められた店なのに、まだ1度も行ったことが無かったのだった。
初めての訪問、そして帰る頃には大好きなお店になった。

基本的に喫茶店、しかもコーヒー専門店の雰囲気もある。数ページにわたって、様々なブレンドや味のコーヒーが並んだメニューは圧巻。ブレンドの比率と味や香りが具体的に書かれていて、実にわかりやすい。この辺り、サードウェーブなお店は見習って欲しいところ。
ホットケーキの種類も多い。目移りするなか、僕は(おそらく)一番人気の、モンブラン風の品を注文した。
コーヒーはロブスタ種の比率が最も多いものを選択。最近、ロブスタ種の濃い味とクセを求めているので。

 

コーヒーもホットケーキも本当に美味しかった。
こんな小さな古いお店で、老夫婦だけで、ここまでの品を作り続けるというのは、ただものではない。こういう「昔ながらの喫茶店」、味のほうは期待外れというところがほとんどなのだ。
バターの塩気が効いた、かりっとしたホットケーキに、アイスクリームと生クリーム(クレームシャンティと言ったほうが適切かもしれない)、そして山型のモンブランクリーム。切ったホットケーキが花のように飾られている。
この組み合わせでメイプルシロップが必要だろうか、と最初は思った。でも、こってりした生クリームの甘さが控えめだから、シロップの甘みが調和するのだ。ホットケーキのバター味も、全体の美味しさに寄与している。

今思い出しても、あれは素敵だったとため息が出てしまう。逸品、とはあのホットケーキのことだ。濃くて苦めのコーヒーを選んだ自分も偉いが、きっと何を頼んでも素敵な喫茶体験ができるだろう。そういう安心感があった。
次はシンプルなバター・ホットケーキを食べよう、いや季節限定の品(現在はイチジクのホットケーキ、フランベしたイチジクを使うそうです)にしようか、と考えてしまう。

 

 

 

時間さえあれば、豊橋市というのは、静岡県から一般道で行けてしまう。僕の住むところからだと、まず静岡県の西端に行くのが大変だけれど、でも無理な距離でもない。のんびりとホットケーキ(およびコーヒー)を主目的に、あの路面電車の街に行くのも良いかもしれないな、などと考えている。
豊橋も面白い街でした。

 

楽しい2日間。なにより涼しかったのが良かったです(2週間前の広島旅行は辛かった)。

 

さて寝ます。今回は安楽な旅だった。明日からは日常。

 

 

 

きょうの おやつは (福音館の単行本)

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こいしいたべもの (文春文庫)

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蝶のみちゆき (SPコミックス)

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広島旅行の思い出と記録:3日目 尾道〜しまなみ海道

あの広島旅行からもうすぐ2週間が経つ。早いものだ。
とにかく忘れる前に3日目の尾道観光について記録しておく。以下、覚え書き。

 

 

 

広島の宿をチェックアウト。尾道に移動。
以外と時間がかかった。

尾道自体は旅の予定に入れていたけれど、自転車でしまなみ海道を走るかは決めていなかった。いつか行きたい場所ではあるが、僕の脚力ではちょっと厳しい。準備も不足、時間もぎりぎり。少なくとも、適当なレンタサイクルで四国までの100kmを走り抜くのは無茶というもの。なので、思案する。

大きな橋で繋がっているとはいえ、つまりは瀬戸内の島々である。
というわけで、昨年の瀬戸内国際芸術祭でも参考にした id:cimacox さんの「生きることは物語を作ること」の8/20 瀬戸芸in豊島に倣う。つまり、動力付きの乗り物で起伏に対応し、暑さ対策十分にして挑むことにする。

cimacox.hatenablog.com

上手い具合に、駅前に電動自転車のレンタサイクルがあった。
これはいわゆる「docomoの赤いレンタサイクル」であり、予約はスマホがあれば簡単。GIANTのお店がある「U2」では、めぼしい自転車は既にレンタル済みだった。

自転車は快調。
想定通り、連絡橋への上り坂はなかなかのものだったが(どの島でも、海沿いの道からその島の最高地点以上に登る道なのだ)、しかしモーターアシストがあるから平気。


なるほど素晴らしく自転車向きの道が続く。「自転車乗りの聖地」として定着したのも宜なるかな、である。信号は少なく風景は綺麗、トイレもコンビニも、休憩に適した観光地や飲食店も適度な間隔で備わっている。
連絡道路の自転車通路は何度だって往復したい気持ちよさ。自転車で走り抜けられる平坦な展望台みたいなものだ。

ただし、暑かった。
水分補給した分だけ発汗している気がする。500mLのペットボトルを1時間で1本飲んで、それでも足りないくらい。
サイクルジャージなんて持っていない。とりあえず着替えのなかで最もスポーツ向きの服に着替えて対応したが、それでもシャツはびしょ濡れ、あるいは熱風でカラカラ、という極端な状況が続く。
旅の終わり、電車に乗る前には「U2」でシャワーを浴びたのだが(シャワールームをこれほど有難いと思ったことは無い)、日焼けと乾いた汗の結晶が、まるで肉体労働者みたいだった。
ともあれ、水分補給がここまで健康管理に直結する状況は、僕の日常では珍しい。
こりゃあ塩も欲しい、と考え、甘くて乾燥した梅干しをコンビニで買った。
これを珍しそうに見ていたオランダ人カップルに分けてあげたところ(ソルトフレーバーのドライ・プラムでありジャパンのトラディショナルフードなのだ、と説明)、大変喜ばれた。
別のコンビニで再会したところ(各所のコンビニが補給地点となっていて、よく同じ顔を見かけた)、あのドライプラムはどこにあるのだ、と質問されたくらいだ。そんなに美味しいものとも思えないのだが、まあ、良かった。

暑いといえば、前日に帽子を紛失していたのだった。
これもかなり危機的な状況。頭が暑くてぼうっとしてくる。
そしてしまなみ海道の島々は、コンビニは意外と多く、ホームセンターだってあるのに、帽子を売っている店が見つからない。田舎というのは、ネイルサロンはあるのに、服は「街へ行け」なのだ。

ともかくそういう暑さとの戦いをなんとか凌ぎ、仮の目的地である生口島まで到着。

 

目に付いたジェラート店でスイカジェラートおよびレモンジェラートを食べる。これはもう、身体が求めていた味だった。少し加えられた塩味が嬉しい。有名なお店だとは後で知った。

 変な寺、といったら罰が当たる、でも独特のお寺。

あなご丼と和食のセットを「お食事処かねよし」で食べ、すぐ近くの平山郁夫美術館でクールダウン。
そして、フェリーで尾道港まで帰る。正直なところ、この生口島での散策は暑くてあまり覚えていない。お寺も見たし、自転車で港周辺も探検したのだけれど。島の最も高い建築物よりも、ドックに入渠している自動車運搬船のほうが遙かに大きい、というのは面白い風景だった。

 

フェリーはもう、びっくりするくらいに小さかった。剥がれそうなベニヤ板にシールが貼られているあたり、なんとなく廃屋とか「昔住んでいた家」みたいな趣きがある。エアコンだってついていない。


それにしても造船所が多い地域だった。あんなにドックとクレーンを見たのは、生涯で初である。

 

瀬戸の島旅 しまなみ海道+10島めぐり

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しまなみ海道 大人の島旅―島一周サイクリング情報・MAP付き

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尾道の街といえば、いちばん上にある寺に行き、のんびり下るのが定番の観光ルートだろう。しかしそこまでの時間が無さそう。
これもまた前述の「生きることは物語を作ること」で知った珈琲店「Antenna Coffee house」にだけは行きたい。というわけで、行ってきた。

とびきり美味しいコーヒーを飲んで、壁の本を眺めて、今日はじめてのんびりした時を過ごす。良いお店でした。
隣の雑貨と活版印刷のお店も素敵。

この店を起点に、近所を散策。結局、坂を上り下りして、足は限界寸前。でもやはり坂のある街というのは素晴らしい。何本もの映画がこの街を舞台にしているのもわかる気がする。
「画になる街」なのだ。

ところどころで個人のお店が頑張っているのも、良い感じ。古い家を若い人達がお店にしている。


年寄り向けレトロ土産店は無視して、猫を撮ったり雑貨屋を冷やかして(あるいは衝動買いして)街を楽しむ。

campanella-letterpress.jp

 

さて夕方だ、静岡に帰ろう、という前に尾道ラーメンを食べて(昔はきっと“特徴のあるラーメン”だったとは思う。今は普通に美味しい)、福山まで移動し、新幹線で帰る。

 日程と体力に無理のある旅だった。
でも、間違いなく、行って良かった。なんとなく、広島県はあと何度か行きそうな予感がしている。大雑把な土地勘も身についた。次はもっと上手くやります。できれば牡蠣のベストシーズンがいいなあ。

 

 

 

活版印刷の本  凸凹感と活字を楽しむ かわいい活版印刷のデザイン帖

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暗夜行路 (新潮文庫)

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ヒャッケンマワリ (楽園コミックス)

全然関係無いけれど、この本が素敵に面白かった。 

 文豪がキュート。

ヒャッケンマワリ (楽園コミックス)

ヒャッケンマワリ (楽園コミックス)

 

 

広島旅行3日目:尾道としまなみ海道(の一部)

快晴。ほぼ予定通り、尾道観光をしてきた。
尾道駅の前でレンタサイクルを借りて、しまなみ海道の4割くらいを走り、フェリーで街に戻る、という計画。

これがもう、めちゃくちゃに暑かった。
自転車に乗っている時、そうでない時、どちらも含めて、ここまで汗をかいた数時間は人生で記憶に無い。ペットボトルの飲み物を3回くらい買った。スポーツドリンクの有り難みが実感できた。

ちょっとした想定外の事態(島の“レンタサイクル・ステーション”に乗り捨てが出来なかった)から、バスではなくて小さなフェリーに乗ることになって、それ以外の諸々によって尾道の街を散策する時間が減ってしまったことが、今回の反省点か。

ともあれ無事に帰宅できた。
しかし人生初の「日焼けで皮膚がひりひりする」状態になっている。先ほどから化粧水を塗っているが、これも焼け石に水だろう。

 

 

まあいいや、今日はもう寝ます。良い旅でした。
詳細は明日以降に書く。
ここまで肉体的に疲れた旅も久しぶりだ。最後の、あの尾道の坂の街は、なかなか辛かったです。でも好きな街がまたひとつ増えた。

 

歩く地図本 尾道・倉敷・鞆の浦・三原

歩く地図本 尾道・倉敷・鞆の浦・三原

 

 

冷や汁的なそうめん。そして新しい革かばん。

本で読んだりTV番組を参考にしたり、と人によって様々だが、僕は帰宅時の運転中に夕食の作り方を考える。
わりと長い時間、車を運転する必要があるため、その間に何を食べたいか、どこで買うか、目的のものが買えなかったらどうするか、帰宅してからどのように準備し、調理するのか、まで具体的に決めてしまう。そして、家に着く直前に、スーパーマーケットに寄る。

今日はおそろしく疲れていた。
外食で済ませちゃおう、とも考えたが、それも時間がかかる。コンビニでカロリーメイト的なものを買うのも良いが、なんとなく「きちんとした滋養」が欲しい気分でもあった。
こういう時は、とにかく早く帰宅したい、という想いが夕食のレシピにも反映される。ささっと必要なものだけ買って、家に到着した。
帰宅し、顔を洗ったあとに、以下の手順で夕食を作る。

  1. 鍋にお湯を沸かす。
  2. フライパンで粕漬けの白身魚を焼き始める。
  3. 卵焼き器にそぎ切りにした葱を並べ加熱。
  4. 葱が焦げそうになったらひっくり返しつつ、茗荷とキュウリを切っていく。
  5. 葱の脇に味噌をべたっと置き、火を通す。
  6. 鍋で素麺を茹でる。
  7. 茹で上がった素麺はよく洗い、丼へ移す。
  8. 粕漬けの魚はほぐして、丼に入れる。
  9. 味噌、葱、茗荷の半分を丼に。さらに豆乳と氷を加える。
  10. 鰹節をたっぷり、生姜を少し、なぜか練り胡麻も投入。
  11. めんつゆで味を整えて、残りの茗荷も加えて完成。

元より茗荷とキュウリをたくさん食べるつもりの料理を考えていて、実際は、茗荷とキュウリが主役過ぎるのではないか、という品になった。でも美味しい。
可哀想なくらいに安かった謎の粕漬け魚も、きちんと活躍している。鰺の開きよりもほぐすのが楽だし、量も増やせる。
この冷や汁的な素麺と、冷蔵庫にあったかぼちゃの煮物、そして酢漬けのタケノコで、夕餉とする。

 

帰宅途中に考える、といえば趣味の工作も、大半はこの帰宅時間にアイデアを具体化する。この場合、そのままホームセンターなどに寄り道してしまうのが難点かもしれない。
ちなみにパソコンで作るイラストや印刷物は、仕事中に考えることが多い。これも下絵から清書、レイヤー構造やアレンジまで決めてしまう。自分が関係無い会合などがあれば、具体的な作業順序まで決定する。少なくともAdobe illustratorでは、この「思考実験」的なものがとても有効。

 

そんな帰宅時の妄想が結実した、最新の成果がこれ。

https://www.instagram.com/p/BWfHH8wH57h/

薄い革でサコッシュを作ってみた。

サイズは(サコッシュとしては)やや大きめ。ぺらっとしたショルダーバッグ、というほうが近い。
畳んで収納、旅先で拡げて昼間の散策などに使う。
かなり軽くできた。
そして、これは革の性能のおかげなのだが、やたらと頑丈である。
端切れだったから、材料費だけならば千円以下。端切れだから、革の端を活かさざるを得ないデザインとなった。
ともあれ、週末の旅に間に合って良かった。

 

 

白い綿のスニーカーに革を足してみた

先日、無印良品で購入した真っ白なスニーカー。
なにしろ安かったし、見た目に軽いスニーカーを普段使い用に欲しかったから、セール品というかお試し価格で買えたことは僥倖だった。軽いし、履き心地も悪くない。たぶん旅行用にも使える(ただし構造上、雨が怖い)。

数日間履いてみて、ちょっと脱ぎ履きがしづらいかな、と思った。通勤の際、あまり職場の玄関でもたもたしたくないので。前に履いていたスニーカーと何が違うのか、と考えてみたところ、かかとに小さなタブが無いのだった。シンプルなのは良いが、ここは改善できるのではないか、という思いに取り憑かれ、昨晩、寝る前に30分の工作をしてみた。

https://www.instagram.com/p/BWFMLxanMf4/

 

以前、鞄を作った時に余った革をちょきちょきと切り、縁だけ少し磨いて、ハトメを付けて(装飾)、接着剤で貼り付ける。要所を縫い止めて完成。
今は良い接着剤があるから(セメダインの超多用途スーパーシリーズは不器用な工作趣味者にとって福音である)、強度だけ考えるのならば、縫う必要は無いだろう。本当に丈夫に仕上がるのだ。縫うのは念のため、そして見栄え。
今回は縫う箇所をあえて減らして、既製品の安っぽさ、学校の上履き風にしてみた。がちがちのクラフトっぽさは避けたい気分。

 

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

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実はこのカスタマイズには元ネタがある。
昨年の「瀬戸内国際芸術祭」で見かけた、海外からの自転車旅行者カップルのスニーカーが素敵だったのだ。
自転車旅行といっても、それほどハードなものではなくて、折り畳み自転車を携えて、島を渡り街を巡る旅。自分も似たスタイルだったので、フェリーの中で何度か話をした。というか、あの芸術祭と旅では、行程によっては1日に何度も、フェリー内で顔を合わすことになる(小さな島だと、船を下りた後も遭遇する)のだった。
その彼らが、コンバースか何かのキャンバススニーカーを補強していた。クランクに擦れる内側側面に、適当に切った革を貼り付けていたのだ。
たぶん冷静に観察したら、ずいぶん安っぽい仕上がりだったと思う。ガムテープでカバーする、ような雰囲気。でもいかにもラフなそのつくりと、でも革でしっかり丈夫、という実用性が、旅慣れた感じで実に格好良かった。

だからいつか、素っ気ないキャンバススニーカーに手を入れたいとは考えていたのだ。普段は忘れていても、靴屋ファストファッション店でスニーカーを見かけると思い出す、その程度の執着だったけれど、とにかくそうして、工作のネタがあの旅で生まれたわけだ。

 

今回は見た目のバランスのために、タンの部分にも同じ革を付けてみた。こちらは機能的な意味合いはほとんど無い。四角い革に穴をいくつか開けて、シューレースを通しただけ。固定さえしていない。
履いているとほとんど見えないが、それで良い。
思わぬ副次的効果として、どういうわけか緩みにくくなった。

今は生成りの薄い色だが、日に焼けてパンみたいな色に変わるだろう。とりあえず防水加工を施すことにする。明日から使おう。

 

しかしこの程度のカスタマイズなら、本気のクラフト趣味者がもっと丁寧に、それこそ売りものにできるレベルで作るだろう。そう考えて検索してみたら、どうやら定番の工作らしい。
確かに名作スニーカーは、かかとを補強したくなったり、特定の箇所が壊れやすい、なんてことが珍しくないし、定番なだけに改良もされづらい。
かかと部分に小さな革を縫い付ける程度なら、さりげなさと手作り感が良いバランスだと思う。15年前なら、「ショップ別注」としてもっと目立つカスタマイズで、大威張りのアピールが普通だった気がするけれど、今やそのような時代ではない。

 

 

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