法多山詣を輪行で

久しぶりに輪行をしてきた。
といっても、電車では30分ほどの近場。名刹かつ観光寺である法多山が目的地。

折りたたみ自転車であり、目的は団子と初詣(をできなかった知人達と行ったのだ)なので、自転車の移動距離は10kmも無い。
ただし坂道が続き、しかも風も強かったため、なかなかハードな道行きとなった。

天気は良く、走れば暑いが止まると寒い。体温管理が上手くなくて、特に境内を歩いている時は本当に冷えてしまった。

https://www.instagram.com/p/BCCc3gFGMQb/

法多山といえば厄除け団子。

僕は団子でいえば、この寺の厄除け団子が静岡県でいちばん美味しいと思っている。日持ちはしないが、さっぱりした甘みは他に無い。トレハロースだったか、甘味料の使い方が上手で、餅部分は実に柔らか。5本の棒状(5cm×Φ1cmくらい)の団子が繋がっていて、それぞれに串が刺してある。その上にこしあんがぺろっと乗っている。2組(10本分)で一皿、これがたぶん一人前。箱入りのものは、6組か12組。

今日は茶店で一皿いただく。これは緑茶とともに。
そして土産に1箱購入した。

この輪行は、4月に予定している瀬戸内国際芸術祭の予行演習でもある。
自転車で瀬戸内の島々を巡る予定なので(瀬戸内海を自転車で渡る、という意味では無いことは書いておくべきだろう)、そのための道具と使い方を試した。
いつの間にか紛失したSTRIDA用の純正輪行袋に代えて、今回は「バイクキンチャク」なる大きな袋を購入。これは安価で丈夫、そして折り畳んだ自転車を適当に放り込んでから口の紐を締めるだけで輪行体制になれる。ありそうであまり無い、ただの大きな袋。
大きく「Bike Kinchaku」とプリントされている点は実に残念であり、メーカーには猛省と改善を願う。

 

GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) バイク キンチャク (ミニベロ / 折畳み車用)

GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) バイク キンチャク (ミニベロ / 折畳み車用)

 

 

STRIDAの折りたたみ方法は優れてはいるが、細長い形になるため、なかなか合う袋が無いのだ。だからこの巾着袋は有難い存在。下手に凝ったものだと、旅先でかさばる。だからシンプルな袋が便利だと判断した。

STRIDA(ストライダ) 16インチ折りたたみ自転車 シングルスピード アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA LT BRUSH (2015)

いくつか輪行については問題が明らかになり、それらは来週から改良をしていけばたぶん大丈夫。それより、瀬戸内の島は坂が多いと聞く。まあ、大変になったらバスがあるだろうから、あまり心配はしていない。
それより現在は情報不足が困っている。思わず、古本屋で3年前の「美術手帖:瀬戸内国際芸術祭特集号」を買ってしまった。

 

 

では寝る。明日から激務の予感。それに久しぶりの自転車で疲れた。なにしろギヤチェンジ無しの小径車だから、短距離でも変な感じに疲労する。特に坂が多いとつらい。

 

瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブック

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  • 作者: 北川フラム,瀬戸内国際芸術祭実行委員会
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  • 発売日: 2016/03/12
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美術手帖 2013年 03月号増刊  瀬戸内国際芸術祭2013 公式ガイドブック アートをめぐる旅 完全版 春 [雑誌]

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スプーンおばさん・サイクリスト

雨。かなり寒かった。
そんな早朝の通勤時間帯に、不思議な自転車乗りを見かけた。

オリジナルのサイクルジャージを作る人達は多い。しかし自転車愛好家でも、オリジナルのレインウェアは珍しい。
今日見かけた人は、レインウェアの背中に「スプーンおばさん」のイラストがあった。黒い服に、白いプリント。「Mrs. Pepper Pot 」とイラストに添えられていた。


不意を突かれた。

かなり本格的な、たぶんカーボンファイバー製のフレームの自転車。隅から隅までお金と手間をかけている、がちがちのサイクリストだ。だいたい、冬の雨の日にまで自転車を漕ぐなんて、なかなか出来るものではない。

そんな人が、ウインドブレーカーのような上着(前述のとおり”スプーンおばさん”モデルだ)に、足首までのぴたぴたのパンツで、びしょ濡れになりながら自転車を走らせていた。

人生とは本当に予想不能だ。
試しに、職場の人達に今朝の出来事を話してみたが、「わけのわからない話」として処理されてしまった。「えーと、夢の話として、どこにオチがあるのかな?」みたいな感じ。それほど厳しい職場ではないから、矯正施設送りにはならなかった。

とにかく、そんな出来事があったため、今日は仕事中に、「アタマの中に“スプーンおばさんのエンディングテーマ”が流れ続ける」状態が延々と続いた。こうなるともう、呪いである。くまのドラムにあわせながらシルクハットのアヒルが踊るような仕事ではないのだが、でも止められないのだ。

まあ、そんな日もある。
あっという間に1月が終わってしまった。いや、あと2日あるけれど、仕事に関しては月末かつ週末だったため、しかも残業が禁じられた日でもあったため、ばたばたと全てを終わらせて帰宅した、そういう日となった。

 

 

スプーンおばさんのお料理絵本 料理編

スプーンおばさんのお料理絵本 料理編

 

 

Pen (ペン) 2013年 5/1号 [雑誌]

Pen (ペン) 2013年 5/1号 [雑誌]

 

 

思いがけず清水区探訪

静岡市清水区に行く用事があって、空いた時間に自転車で街を探検することができた。
といっても幼児の頃は住んでいたし、今も親戚や知人がいるから、全く知らないわけではない。好きな町並みや店、走りやすいところを選ぶと、いつも似通ってくる。

 

 

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昼は天丼。
清水駅から近い、観光向けの海産物販売所である「河岸の市」の定番である、やたらと盛りが良い天丼。
若い頃は、これが大好きで、いくら食べても天丼が終わらないというのはとても嬉しかった。たまに、何かの区切りで食べる、個人的なお祝いごはん、だった。
今日は久しぶりに食べて、美味しいことは確かなのだけれど(海老天の火の通り具合が最高だった)でも量が多くて辛かった。いちばん大好きな穴子を最後まで残しておいたところ、その「お気に入り」を残さず食べきることが辛くて、なんだか困ってしまった。加齢をネガティブに感じさせる丼は良くないと思う(責任転嫁です)。
ご飯をもう少しかために炊いてほしいこと、タレがだんだん足りないと感じたので、後で追加できる仕組みが欲しいこと、浅漬けか柴漬けがあれば嬉しい、その3点が残念。
またいつか、ふとした拍子に訪れて、注文してしまいそう。そういう魅力がある良い天丼でした。

そういえば、この店は自転車乗りの人達が多くて、ガチガチのアスリートタイプの人は、持参した特製ドリンクを飲みながら、「鮪のメンチカツ」から衣をはがして、中身だけ食べていたりして、なんだか面白かった。
自分は折りたたみ自転車でふらふら走るだけだから、しっかりとロードバイクで攻める人達とは接点が少ない。グローブくらいは、良いものを買おうかな、と思った。

 

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https://www.instagram.com/p/_deA3PGMQA/

それから、清水銀座方面へ。
ここには「富士」という、古い喫茶店がある。
祖父が生きていて、僕が幼稚園児だった頃に、何度も連れられて行った。祖父はコーヒーを、僕は蜜豆を食べるのが定番だった。兄が何を注文したのかは、覚えていない。
だから今日も、蜜豆を注文。大人なので、コーヒーも飲む。
この店、ケーキは100円か200円。メニューも古いままで、「ホツトケーキ」や「レモンスカツシユ・ヂユース」といった表記がそのまま。レトロというと安っぽい、本当に昔のままの場所なのだ。客は常連らしきお年寄りが9割と、僕のような「古い喫茶店に興味がある人」が1割。静かな良い店です。ケーキも美味しそうだった。

 

 


せっかくだから、というよくわからない理由で、商店街の外れにある果物店で、フルーツジュースも飲んだ。踏切を眺めながら作りたてのイチゴジュースを飲む、という贅沢。
まだ本当に幼い子供がジュースを買ってもらっていて、まるで大昔の僕みたいだった。きっと、あっという間に大人になってしまうだろう。その時に、この果物専門店は、まだ存在するのだろうか。

 

 

おやつは、ちょっと離れた「草里」へ。

「ぞーりー」と読む。
独特の雰囲気があるケーキ屋兼カフェで、ケーキは大きく、紅茶は凝っている。ダッチコーヒーなども飲める。
休日の午後に訪れたのは初めて。お客さんがいっぱいで、とても賑やかだった。


「イチゴのパリブレスト」を食べる。草里らしさ、は薄いかもしれないが、でもなんとなく選んだ。きちんと美味しいし、豊かな気持ちになれるケーキ。
ところでこの店、ホールを行ったり来たりする店員さんは、みんなヒールの高い靴を履いている。見たところ、いちばん周囲に目を配り、きびきび働いている人が、いちばん尖って高いヒールのようだった。基本的に白いシャツと濃い色のスカートと、エプロンという組み合わせだけれど、その中でお洒落もしているのは素晴らしい。ちょっとしたアクセサリーや髪型が、華やかだった。

 

空いた時間にちょっと清水区周遊、という気分だったのだが(エスパルスドリームプラザ、という商業施設の駐車場で買い物をしたので、それで得られた無料時間を活用するだけのはずだった)、わりとしっかり、ごく小規模ながら“旅”っぽく過ごしてしまった。
なんだか無茶な食べっぷりだったのも、旅らしい。確か先週末も旅をして、食べてばかりいたから、しばらくは節制せねばなるまい。

STRIDA(ストライダ) 18インチ折りたたみ自転車 内装3段変速 アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA EVO 2015 ブラッシュ

 

 

 

 ところで「天冥の標」は、きちんと買うことができた。

今日は家事も雑事も放り出して、寝ながらこの本に没頭する。というか、先ほどまで没頭していた。途中で寝てしまったが、それもまた良し。今から再開する。

水筒の更新(ステンレスミニボトル サハラマグ 0.6L)

仕事中の休憩には、たいていお茶を飲む。そのために水筒を持参する。たまにはペットボトルの飲み物も買うけれど、甘くなくて美味しい、そして好みの飲み物というと、自分で用意するのが手っ取り早い。


ずっと、「無印良品」の水筒を使ってきた。
いわゆる「魔法瓶」で、コップやワンタッチ式のキャップではない、蓋をねじって開けて、口を直接つけて飲む、シンプルなもの。たぶん今は絶盤となっている。
ステンレスシルバーと白い樹脂の、なかなか悪くないデザインで、とても気に入っていた。

ただしこれ、少し重い。負担になるほどではないにしろ、最近のものに比べると、明らかに重い。
そして、容量が少し物足りない。500mLだから通常使用には問題ないが、仕事中にたくさん飲んだ時は、夕方には空になってしまう。だから暑い季節は、プラスチック製の800mL水筒(これについてはブログで書いた気がする)を、休憩室の冷蔵庫に入れて使っていた。

 

TIGER 水筒 ステンレスミニボトル 「サハラマグ」 軽量(夢重力) ブラック 0.6L MMZ-A060-K

今回買ったのは、タイガー魔法瓶の「サハラマグ」の、600mL。「夢重力」という恥ずかしいサブネームは、軽さをうりにしている。
確かに軽い。無印良品の水筒の半分くらいではないか。そして容量は、このタイプの水筒では最大級の600mL。
購入の決め手は、この軽さと容量、そして構造だった。
毎日、雑に使いたいので、できるだけシンプルなものがいい。この「タイガー魔法瓶 サハラマグ 600mL 夢重力」は、分解が必要なキャップも、中栓も無い。ただ普通の回転させて開けるキャップがあり、そこにパッキンが付いているだけ。
ここまで単純なものは珍しい。特に最近のモデルでは、これと、他は登山用の海外メーカーのものだけだった。

 

色は黒にした。本当は銀色があればそれを選んだのだが、このサイズでは黒と赤しか無いのだ。
実は銀色を目指して様々な悪戦苦闘をした。ペンキ剥離剤を使ったり、高温・高濃度の水酸化ナトリウム水溶液(職場に常備)に浸してみたり。
でもタイガー魔法瓶の塗装は、全くびくともしなかった。インターネット上には、悪趣味な、あるいは剥げやすい水筒をペンキ剥離剤で剥がす人がたくさんいるが、サーモス製品では容易なそのカスタマイズが、タイガー魔法瓶には通用しないようだ。
仕方が無いから、目の細かい紙やすり(1400番くらい)で丹念にこすり、つや消し仕上げにしてみた。ついでにタイガー魔法瓶のロゴも消してしまった。

 

数日間使ってみたが、特に問題は生じていない。
飲み物を入れてすぐにキャップが温かくなるため、保温能力が心配だった。でもきちんと保温するし、というか昼頃まで熱すぎて飲みづらいくらいなので、これは誤算とまでは言わないけれど、少し使用方法を考えなければいけない。
容量は十分すぎる。前述の通り、中身がなかなか冷めないので、午前中に口をつける時はちびちび飲むことになり、結果として夕方には余らせてしまっている。でも帰宅時にも温かいのは、これからの季節は有難いだろう。
径が細く、かばんの中での収まりも良い。保温能力の高さは、この細さによるキャップの小ささも関係しているのだろう。
職場では真っ黒な水筒を使っている人が多い。が、このつや消し加工とサイズで、容易に見分けが付く。こういう個人的な持ち物で、他人とかぶるのは嫌なのだ。置き場所はロッカーで、取り間違えなんて起こらないとしても、なんとなくこだわりたい。

それにしても、たいした進歩だと思う。
真空構造部分は明らかに薄く、たぶんステンレスの内外壁も薄い素材を使っている。だから軽いのだろうが、使っていて心配になる感じが全然しない。
なにより、ただのキャップだけ、という構造が実に扱いやすい。ペットボトルと同じく、蓋の内壁に着いた液滴が完全に密封されない構造だが、今のところは垂れるほどではないし、もちろんパッキンは有効に機能している。
価格も高くは無いし、夏ならばこの600mLという容量が、さらに役立つだろう。
これ、ステンレス無塗装で、無印良品で売ってくれないものか。無印良品的なシンプルさ、そして機能性だと思うのだが。

 

 

休日用に、この細いボディに合う革製のカバーを作ってみようと考えている。カバーを付ければ、たぶん自転車のボトルホルダーにも収まるだろう。ただ今は時間が無い。年末年始の休みに作りたいのだけれど、できるかどうか。

 

 

STRIDA(ストライダ) 18インチ折りたたみ自転車 内装3段変速 アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA EVO 2015 ブラッシュ

さて連休。映画や書店や、街をぶらつく程度はするが、それ以外はパソコンに向かう予定。請け負ったイラスト仕事も多く、自分用の年賀状もそろそろ完成させたいし、さらに新しいiMacも到着するはずなので。
そんなわけで、今日は夜更かしできない。寝ます。おやすみなさい。

サンドイッチとアップルパイと紅玉のタルト

晴れた。
これは嬉しい、と静岡市の中心街へ自転車で行き、本や雑貨を買う。いつものように、郊外に自動車を停め、折りたたみ自転車での移動。歩行者天国になっているところは避けて、中心街の外周をぐるっと巡るコース。

https://instagram.com/p/-F6TUdGMSC/

お昼ごはんは、「ジェミニーズ」のサンドイッチ。
今日はベーコンと玉子と野菜、という組み合わせ。ボリュームがすごいが、ぺろりと食べることができてしまう美味しさ。特にベーコンはしっかり塩辛く、野菜はマリネやサラダといったそれぞれ違う味付けがしてあって、食べ進むことが楽しい。
ちょっと食べづらいけれど、最近のおすすめひるごはんだ。

 

食後のコーヒーとともに、アップルパイも食べた。
これも大きい。外国っぽいサイズ。
しかしアップルフィリングもカスタードクリームもあっさり味で、コーヒーをがぶがぶ飲みながら食べるにはぴったりの品だった。

 

https://instagram.com/p/-GDNOtmMQD/

街を周遊したあとには、「MARIATHANK」でお茶。

今日は秋冬の定番、「紅玉のタルト」を食べた。
紅玉らしい酸味の、さっぱりしたタルト。紅茶に合うように作ってあるのだと推測。しっかり濃くて、ぎゅっと締まった感じがする。

 

今日はこのように、食べ物に関しては多少の贅沢をした。
職場の健康診断の結果を受けて、明後日に小さな検査をすることになって、本日夜から食事制限が始まるのだ。だから精一杯の抵抗というか、つい食べ過ぎてしまった。
夕食は湯豆腐。そして明日からレトルトの、病院食っぽいものに切り替わる。大した検査ではないらしいが、その割に事前準備が面倒。せめて今日ぐらいは、美味しいモノを食べておきたかった。

 

こうして週末が終わっていく。
大きな何かを忘れている気がする。そして、12月初旬あたりに、大変な思いをして、それをリカバリする予感がする。でも今は思い出せない。困ったことだ。

 

美森まんじゃしろのサオリさん

美森まんじゃしろのサオリさん

 
第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

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サイクリング日和に公園を1周

友人達と、愛知県の「万博記念公園」へ行ってきた。
いわゆるモリコロパークとして整備されている、大規模な公園。坂も丘もあって、じっくり歩けば半日はかかるだろう。

まず、メイン施設で開催中の「スタジオジブリ展」を観覧。多くは夏に「ジブリ美術館」で見たもので、残りはジブリ映画のポスターや資料といったもの。興味深いが、混雑していて、のんびり鑑賞はできなかった。

その後は、公園内のサイクリングコースを走った。
自転車専用道が整備されていて、一方通行かつ流入もできないという作り。だからカーブと坂が多い道でも、安心して走ることができた。
街乗り用の折りたたみ自転車では、ちょっとだけハード、でも楽しい。ロードバイクなら、楽々のコースだろう。ミニベロでもほどよい起伏。自転車の練習をするちびっこなら、大冒険かもしれない。
いろいろな人が混在していて、だからたぶん「がっつり走りたい人」には不満かも。とはいえ道は広く、路肩まで綺麗なために、気分良く走れる。

今日は天気が良く、薄着でも汗ばむほど。そして停車すると涼しい。
出発前は体温調節に神経質だったけれど、特に気を遣う必要は無かったことは、実にありがたい。

これくらい素敵なサイクリングコースがあるのは、本当にうらやましい。僕の「ギア無し小径折りたたみ自転車」よりも、もう少し走行性能の高い自転車のほうが適している気はするけれど、この程よい疲れ具合と、木漏れ日の風景は、どんなスタイルの人でもきっと喜ぶだろう。

昼食は「矢場とん」で食べた。
名古屋にまで来て凝ったものを選ぶ必要もなかろう、いわゆる「名古屋メシ」でいいじゃん、と決めた店。でもミックスフライ的なものを食べてしまった。
美味しかったから、良しとする。

 

というわけで、疲れたので、寝る。
今日はぐっすり眠れる気がする。冬物衣服の整理だけは、今から済ませてしまう。

 

逃避力は家事を捗らせる

https://instagram.com/p/718Lx4GMS-/

試験勉強などの、喫緊でありながら自己管理によってのみ実行される面倒な出来事に遭遇すると、つい自室の清掃や整理整頓や日曜大工、手芸へ没頭する人間が存在する。要は逃避であり、怠惰心の発露といえよう。逃避先のほうがエネルギーを使っていそうな気がするが、そういう効率は問題ではないのだ。やりたくないものは可能な限り先延ばしにするが、ではリラックスして過ごすほどの度胸はない、ということなのだと考えている。

まるで他人事のように書いてみたが、今日の僕が、まさにその状態だった。
いくつか頼まれている事があり、さらに持ち帰り仕事的な懸案事項も2つ抱えている。今日と明日が、それらを手がけるチャンスというか、明日以降はもう時間が無い。

 

でも今日は、家事が実に捗った。
夏の前から延々と続く部屋の最適化は9割方片付き、パソコンやスマートフォンの不具合対応と環境整備も進み(ATOK Passport導入)、探していた本は隣町の書店で見つけ出し、本棚の微調整は完了し、さらに自転車の整備も済ませた。それら全てが、今やらなければいけない事かというと大いに疑問だが、しかしこういう逃避行動は、「パチンコやゲームや深酒よりはマシ」という意味では、完全に否定できるものではない。ある種の達成感すら感じている。

こうして僕の暮らしは少しだけ快適になった。自分の弱さが日常生活を改善する、というのは素晴らしいことだと思う。
今日、本当にやらなければならなかった事は、明日に予定の2倍頑張ればいい。
今だって少し焦りがあるけれど、この焦りもまた燃料として、クローゼットの片付けと、自動車関連の書類整理、その他の家事雑事を推進しようと考えている。

 

 

そういえば今日は、ずいぶん読書が捗った。
8月から運用中のタブレットも、ほぼ全ての設定と環境整備が完了した。様々なアカウントのパスワード類の更新も済ませたし、手紙の返事も書いた。これらの多くが、「逃避力」を利用したものだとしたら、たいしたものだと思う。
昼過ぎには「デニーズ」に、上記の”持ち込み仕事”の書類を抱えて行った。「家では捗らない」という判断だったが、筆記用具を忘れたので即座に放棄し、パンケーキ(ピーナッツバター・パンケーキ)とコーヒーと読書の時間へと切り替えた。我ながら迷いの無い、実に鮮やかかつ素早いモード転換だった。

うっかり年賀状の下書きまで終わらせてしまった。
密度は濃い、だがしかし、という休日。有意義といってよいのではないか。

 

 

【ポケット版】すてきなあなたに07 ~ヤンソンの誘惑~

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【ポケット版】すてきなあなたに08 ~針差しのおもてなし~

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すてきなあなたに よりぬき集

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「復活 笠井珈琲店」「天空の蜂」「洋梨と塩キャラメルムース」

長い夏季休業をしていた「笠井珈琲店」が再開したので、朝のコーヒーを飲みに行ってきた。いつもとかわらない店主とメニュー、客は開店を楽しみにしていた常連や知り合いが多い。

今日は定番の「1/2アイスコーヒーとブレンドコーヒー(ミルク抜き)」に、「かぼちゃプリン」を合わせてみた。甘くて濃くてミルク入りの小さなアイスコーヒーは、ブラックのホットコーヒーと交互に飲む。アテというかチェイサーというか、ホットコーヒーを味わうための甘いものとしての1/2サイズのアイスコーヒーなのだろう。なんとなくコーヒーゼリーを飲みながらコーヒーを飲む気分。
そしてかぼちゃプリン。これはとても滑らかで、食べ応えがある。たぶんかぼちゃプリン好きが求めるものを高水準に備えたプリン、といった感じ。粒子感や甘みやカラメルの風味。

そんな美味しいかぼちゃプリンとコーヒー、そして読書を楽しんでいたら、コーヒーをもう1杯サービスしてくれた。ハンドミルとネルドリップのこだわりのコーヒーの筈なのに、こうしてしばしば“余った”コーヒーが振る舞われるのが、この店の不思議。でも嬉しい。

 

 

 

映画を観た。
『天空の蜂』という日本映画。
長くて退屈な作品だった。
アクションと熱血と現代世相と政治と家族愛と軍事と、とにかく山盛りになって全体が散漫、その上で各シーンが安っぽい演出という、日本映画によくある悪いところが揃い踏みの映画。特にCGの質と使い方は興醒めする(日本映画の宿痾かもしれない)。
そしてもちろん、登場人物の心情と状況は劇中の彼らの台詞で解説される(残念な日本映画にはよくあること)。

原作は大昔に読んだ。原作に込められたメッセージの一部、要は原子力発電所に頼る現代人への警鐘と批判はきちんと込められていた。軍事スリラー的な面白みも、原作が“効いている”ように感じる。だがあの小説を、ここまでてんこ盛りのお子様ランチ的な散漫な作品に仕上げてしまったのは、実に勿体無い。

なんだかたまらない映画だった。それなりに考えさせられる主張や状況設定も、演出があれでは心に迫らない。
予告編で感じた「ティンエイジャー向けハリウッドSF映画みたいだな」という予感そのままに、でも中身はシリアスな(いくぶん説教臭くお涙頂戴の)日本映画。それでもなんとか最後まで鑑賞できたのは、繰り返しになるが原作小説の強さがあったからだと考えている。
映画を観るよりも、小説のほうが10倍くらい良いです。文庫もたぶん、今ならたくさん書店に積んであると思う。 

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)

 
天空の蜂 新装版

天空の蜂 新装版

 

 

 

おやつは、「マリアサンク」のケーキとアイスティー
先週と同じ、洋梨と塩キャラメルムースのフランス風ケーキを選んだ。本当はたくさん並んだイチジクのタルトやケーキ、それにパンプキンタルトや秋の果実のフルーツタルトも食べてみたい。でも洋梨と塩キャラメルムースは本当に美味しい。この店でなければ食べられない贅沢、として2週連続で食べてしまった。自分としては珍しいこと。

 

STRIDA(ストライダ) 18インチ折りたたみ自転車 内装3段変速 アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA EVO 2015 ブラッシュ

暖かく晴れ、しかし風は涼しいという、自転車日和の1日。
どういうわけか「ツクツクボウシ」が鳴いていた。そういう季節だっただろうか。

 

ku:nel(クウネル) 2015年 11 月号 [雑誌]

ku:nel(クウネル) 2015年 11 月号 [雑誌]

 

 

レインボウかき氷

 

お昼は駅ビルの卵料理の店でオムライスとスフレ・パンケーキのプレートを、その後に「Chipakoya」でドーナツやジャムやその他たくさんの美味しそうなものを買いつつアイスコーヒーとレインボウかき氷を食べ、書店でいくつか本を入手し、無印良品では収納を揃え、最後に「マリアサンク」で洋梨と塩キャラメルムースのケーキ(絶品だった。濃いクリーム感が好きな人、リッチなケーキが好みの人には強くおすすめできる)と紅茶を楽しんだ。

帰宅してからは、片付けや掃除といった、面白くはないけれど完了させると気分が良い諸々に没頭した。

そして今。あと半日くらいは休日があると“便利”なのだが。
しかし明日からしばらく快適に暮らせる下地作りは完了した。やり残した事は無い、とはとても言えないが、しかしまあ悪くない週末だったと思う。何より車の購入を済ませてしまったことで、滞っていた何かが動き始めた錯覚がある。

懸案といえば、スマートフォンの不調は、ソフトウェア的な荒療治を繰り返すことで、一応の解決となった。良かった。Androidというか、最近のデジタル機器はメンテナンスが楽で有り難い。情報は多いし、キーボードの操作で済むのならば、素人でも手を突っ込むことができてしまうから楽だ。

では寝ます。これはたしか先週、Twitterに書いたのだが、こういう休日の終わりに残された「まだ眠くないし少し余裕があるな」という時間帯は、あっという間に「夜更かし時間帯」へと到達するから危険だ。うっかり寝不足で月曜日を迎えることになる。
それはわかっているけれど、でも今から床を拭きます。ワックスを買ったから、試してみたいのです。

 

 

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