かき氷と図書館のはじまり

かき氷

夏に入ってはじめてのかき氷。
「畦家」という小さなお店。
農作物を作り育てるだけでなく商品にまで仕立てている面白いところ。だから甘みは米麹等をできるだけ使っているようだ。
お弁当やランチでも人気らしい。

かき氷は「麹いちご」などがあったが、いちばんシンプルな「ハーブ」にしてみた。これも砂糖ではなくてステビアを使っている。

さっぱりしたハーブティー(酸味が無いもの)をさらに薄めた味がする。ハーブウォーターに近い。甘みもかなり薄い。
たぶん、白飯を「味がない」と言う人*1ならば文句を言うだろう。そこまで極端ではなくとも、フルーツをたっぷり使った昨今のかき氷に比べると、いかにも“淡い”。味を一律に濃度として表すと、レモンの輪切りを入れた冷水、レストランやカフェで無料で供されるあれに近い。

でも僕はこの味、好きだ。
よくぞここまで攻めてくれた、と思う。
ハーブのさっぱりした風味が氷に活きている。

数年前に「水だけのゼリー」が話題になった。あれよりももっと水を楽しめる。なかなか出来ることではない。飲食店としては勇気の要る味つけ(?)だと思う。

 

 

車で細い道に入って、なんとなく車を停めて入った店だったから、嬉しさもひとしお。
正直なところ、麹を多用した店には苦手意識がある。酵素云々の似非科学ナチュラルにとても近い人達が集まっているから。
それに、香川に住んでいくつかの店でかき氷を食べたけれども、まだ「もう一度行きたい」と思わせる店には出会えていなかった。
こと高松市においては、ケーキより高いような昨今のかき氷専門店よりも、駄菓子屋や神社境内の茶店のほうが良い感じだ。平日の昼間に行くと「にいさん、仕事に行きなよ」とか知らない老婆に叱咤されるのが難点ではあるのだが。

 

アイスの旅

アイスの旅

 
地元パン手帖

地元パン手帖

 

 

県立図書館

 

 

仕事で何度か使ったことはあった。今日は初めて本を借りた。
バブル末期様式といえばいいのか、立派ではあるが面白みがない建物で、最近の個性的な公立図書館*2に比べると物足りない。
展示室では地味な「特別展」が開催中だが、まるで人がいないし、説明も不親切。最初の週末に関係者が訪れた後は誰も来なくなるタイプの展示だった。素材は面白い(香川の殿様達の手紙展)のに勿体ない。たぶんやる気が無いのだろう。

大きなエントランス・ホールには立派な壁画があって、値打ちもののソファがあって、全体的にお金がかかっているのだけれど「古いものの良さ」が感じられない。

蔵書はそれなり。開架に関して、多い印象は無かった。
資料の類が目立つのは仕方がないだろう。小さな出版社が多い土地柄を反映して、シティ情報誌(4割以上が広告)や郷土史の本(ぱらっと読んでみたが自費出版に近かった)が沢山ある。

小説に関しては、表紙にCGやイラストを使った作品*3ヤングアダルト棚に置かれる傾向がある。どの図書館でも「大人とヤングアダルトの区切り」は苦労している様に思えるが、実際はどうなのだろう。探す側は大変だが、まあ仕方がない。

文庫本は妙に充実していた。というか、自分が好きなハヤカワ文庫が多いのが嬉しかっただけ。他はよくわからない。

ノンフィクション関連は、気になる分野や趣味の棚を眺めた限りでは、新しい本が少ない。これもまあ仕方がないこと。

隔離はしているらしいが中高生の集団がうるさくなるのも他の図書館を変わらない。しかしこんな辛気くさい図書館にわざわざ来るなんて、と僕などは考えてしまう。

 

全体としては「年寄り向け」の図書館だと思う。
行政資料の管理部門も同じ建物に入っているから、何かその役所っぽさが移ってしまうのだろうか。華やかさ、楽しさに欠ける雰囲気は否めない。

しかし探していた本は見つかったので全部オーケーである。
全然問題無い。
スタッフの皆さん(宮脇書店の札を付けていた)も親切だった。

ところで、いつもキーボードやタッチパネルでそこそこの速度が出せる文字入力技術が、図書館などの五十音配列になるといきなりぽんこつになるのは何故だろう。「えーと、あかさたな…それで濁点で…」と、人差し指が迷ってしまう。

 

ILC/TOHOKU

ILC/TOHOKU

 
特薦いいビル 国立京都国際会館 (別冊月刊ビル)

特薦いいビル 国立京都国際会館 (別冊月刊ビル)

 
スペース金融道

スペース金融道

 

 

 

先ほどからその借りた本を読み始めた。
紙の本は、重い。それにバックライトが無い。
特に小説は電子書籍に切り替えて久しいので、重さやページを持つ手間に戸惑っている。紙の本といえば、ページをめくる行為などに読書趣味者としてのある種フェティッシュなこだわりがあって、自分はそれを利便性のために捨てたものだと考えていたのだが。

実際のところ、電子書籍とそのリーダーは、小説への集中度に限れば紙の本を凌駕する。同じ判型と文字サイズな点が上手く働いている*4
ただし、人に貸したり譲ったりできない事が不便だ。デジタル情報なんだからその辺りを上手くやれば、Amazonは今頃、古本屋を駆逐していたと思う。古本屋なんて放っておいて、新刊を買わせるほうが商売にはなるとしても、本に「貸す・譲る・手放す」機能は欲しいところ。「電子書籍購入者は半額で別のアカウントに同じ本を贈ることができる」くらいの穏やかなサービスでもいい、何とかならないものだろうか*5

 

宇宙のはじまり (イースト新書Q)

宇宙のはじまり (イースト新書Q)

 

 

そんなわけで今日はかき氷を楽しみ、図書館でまとめて本を借りてきた。それ以外にも色々と手続きや打ち合わせも行った。まあまあ順調だった、と思う。また明日以降、天気が崩れるらしいから、今日は活発に動けて良かった。

 

お題「今日のおやつ」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

 

 

*1:実在する。

*2:例:岐阜

*3:漫画っぽいキャラクターが無くても、アニメの背景みたいな絵を使ったもの

*4:逆に、凝ったデザインの小説はつまらない、かもしれない。

*5:紙の本を買った人は電子書籍を安く買えるサービスもあれば嬉しい。本棚業界が影響を受けそうだが。