今日は閉店・閉館・休業日

久しぶりに朝から暑い。
図書館で借りたい本リストが溜まってきたため、自転車で出かける。

こうしてイギリスから熊がいなくなりました

こうしてイギリスから熊がいなくなりました

 

 

がしかし、今日は閉館日だった。
公立図書館でメンテナンス以外の閉館日があるとは。
あれだけ不正規雇用の人が働いているのだから、人員をやりくりして年中無休(年末年始と指定日を除く)が可能だと思うのだが。まあ、仕方がない。

その後、行ってみたかったカフェとか雑貨屋さんに行ったところ、祝日後の臨時休業や、既に閉店していた、普通に休業日だった、といった理由でことごとく“弾かれ”てしまった。


世の中には「臨時休業に当たりやすい人」がいる。メモしておいた店に、ふと思いつきで行ってみると閉まっている、運命や体質のように、店に拒絶されてしまう。自分にもそういう傾向はあると思う。
でも確率的に、ここまでまとまって扉を閉ざされるのは、ちょっと珍しい。

西部劇みたいに、僕がやってくると(小さな窓から姿を認めて慌てて)表通りの店が一斉にドアを閉めて裏で閂をかけているのかもしれない。新世紀エヴァンゲリオンのNERV本部のようなところから「各所に通達」がされているのかもしれない。理由はわからない。
僕は書類上は第一級の高松民なのだが、まだ名誉高松民*1レベルの扱いを受けている気がする。高松市民は進化した人類を自称しているのに、どうして車線変更時にウインカーを灯さないのだろう。

 

恋はスリル、ショック、サスペンス

恋はスリル、ショック、サスペンス

 

 

 

 

これではつまらん、と普段は行かないスーパーマーケットで普段は買わない変な野菜を買ってみた*2。それでも暇なので、目に付いたカフェに入ってコーヒーとケーキを喫食した。

 

 

ケーキは盛り合わせ的なメニューがあったので、それをお願いした。ケーキ単体と比べると意外と安い。アイスクリームと、ティラミスと、チーズケーキとシフォンケーキがひとつの皿に盛られている。
でも与えられたのが先割れスプーン*3だけだったので、シフォンケーキを食べるのが大変だった。

どうして先割れスプーンなのだろう、と今も不思議に思っている。
洗い物を減らすためだろうか。カトラリー入れに先割れスプーン1本というのは実に変な感じだった。どちらかといえば使わずとも一揃い入れておくほうが一般的だろう。お店の人に声をかけるべきか、悩む局面だ。これがスプーンだけ、フォークだけなら悩まなかった。
お店のコンセプトとしては、先割れスプーンは正直なところ「よくわからない」です。

 

スノーピーク(snow peak) チタン 先割れスプーン SCT-004

スノーピーク(snow peak) チタン 先割れスプーン SCT-004

 

 

よくわからないと言えば、店の雰囲気もちょっと説明しづらい。

入口周辺はナチュラルな雰囲気だった。錆びた容器に多肉植物が寄せ植えされ、風化したような趣きがある。ラスティな、あるいはリーンな感じ。
店内はオーガニック・カフェのような部分もあるし、エスニックな布やら東南アジアのリゾートっぽい飾りもあるし、アンティーク風の家具もある。プロジェクターからは、無音でスティーブン・セガール主演の映画、つまりきちんとしたハリウッド娯楽大作だがどこかダサい一昔前の作品を投影している。その辺りはサブカル臭さがある。
そして先割れスプーンのようにレトロ風味もある。
もちろん、ジャンクな、あるいはポップな雑貨も置かれている。アメリカのダイナーみたいな飾りもある。
そして残念なことに「店主が好きなものを集めました」というには、マニアックさだけが足りない。色んな要素が混ざっても個性が生じない、そういう店の典型だった*4
言い換えると、「統一感の無さ、という点で店内は統一されている」のだ。

こういうよくわからないカフェのような喫茶店のようなカフェが、この街には多い。隅から隅まで1つのテーマで統一された店*5は、今のところ仏生山周辺に偏在しているように見える。

 

これは店の責任ではないが、書いておこう。
ケーキを半分以上食べてようやくコーヒーが届いた頃に、自分より年上の女性数人のグループが入店した。
席に座る前から騒がしい。
「観葉植物や」「そやね、お父さんの実家にもあるわ」「葉っぱに切り込みがあるねえ」「テーブルが茶色やわ」「椅子は黄土色やわ」「この鉢植え、根っこが太いわあ」と、印象を各人がとにかく言葉にする。西日本のおばさん、お婆さんにはそういうタイプが多い。視野の中央にターゲット・マーカーや照準線があって(ロボコップ氏の視界を想像していただきたい。)そこに重なったオブジェクトについてはフルオートで発言する設定になっているような、元気な年配の女性達。

とても嫌な予感がして、もちろんその予感はぴたりと当たる。
2つ離れた席に座った彼女らは、とても騒がしい。
「私らは年寄りだけん、メニューがわからないずら」というような言葉を(讃岐弁で)年若いスタッフに投げかける。メニューを聞くのは全然構わないが「私は困っている」をひたすら主張するので、まるで話が進まない。質問しておきながら人の話を聞かないタイプの人達なのだ。

 

うどん手帖 (死ぬまでに一度は食べたい!!全国の名店50+α)

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そういう人達だから、声が大きい。
下世話にも程がある噂話をひたすら喋る。何人かでわあっと喋った後に、リーダー格のおばちゃんがコメントし、「まあ私の個人的な意見なんやけどね」と締める。僕は心の中で「あんたの発言なんだから、あんたの意見やないか」とコメントする。読書に集中できない。

 

痛々しいラヴ (Feelコミックス)

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若い頃、人生で初めて大阪に行った時は「自己主張が激しく、自転車に傘ホルダーをセットしたおばちゃん」に感動したものだが(実在したんだ!)今はもう迷惑なだけである。
ちなみに、九州を旅した時には、「元気なおばちゃん」に追加して「横暴なおっさん」が登場したので公共交通機関が大変な事になっていた。
日本も東のほうに行くと、このような(デシベル的な)災害は減る。もちろん東には東の問題があるが、今日は関係無いので割愛する。

ともかく食器は先割れスプーンで、2つ離れた席は元気いっぱい*6のため、なんとなく残念な気分が消えないまま時間を過ごした。おまけに店員さんは…と書いていくときりがないのでこれも割愛。

 

 

 

全体的には良い店で、たぶんまた訪れるだろう。良い選択肢を得た、と思う。ケーキだって美味しかった。
でも今日に限っては、個々の要素が悪かった。このカフェに限らず、全体的に巡り合わせが悪かったのだ。
そういう日もある。そうでない日が明日であればいい。 

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

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お題「今日のおやつ」

お題「もう一度行きたい場所」

お題「コーヒー」

 

*1:県外の移住者に便宜的に与える階級。二級市民よりは上とされている。なお、この街では、市外の人間は一般に“ヒトザル”と呼ばれる。さらに丸亀市民は“チキン・イーター”と蔑称される。なかなか厳しい世界観の街である。

*2:小松菜と壬生菜を掛け合わせたような見た目で、味もそんな感じ。つまらん。新品種には、もう少し素敵なケミストリィが欲しい。

*3:祖母の家でメロンを食べる時にこういう特殊カトラリーを使用した記憶がある。

*4:口の悪い友人は、こういう店を「Seriaみたいだ!」と言う。僕は育ちが良いから言葉にはしない。

*5:例えば「天然生活っぽいカフェ」とか「暮らしの手帖趣味者が喜ぶ店」という風に、雑誌1冊で説明できる店の事。あるいはその店が1つの雰囲気を語る代名詞になっているような店。

*6:婉曲表現。