静岡市葵区のピーチメルバ #孤独のグルメ #孤独の甘党紳士 #ピーチメルバ

※「孤独のグルメ」風に書いてみます。

 

「2日連続の会議はさすがに疲れる。なんだか甘いものを入れたい気分になっちゃったぞ」

「しかしこの鷹匠という街、なんだか不思議だ。どうして住宅と雑居ビルが混在してるんだ」「雑多な店があちこちにあるけれどよくわからない個人店が多い、小綺麗なんだが店内が想像しづらいぞ」「静岡っぽくない、でも東京とも違う」

 

「甘いものといってもケーキの気分じゃあないんだ」「俺は何を食べたいんだ?」
「黒糖ぜんざい?気温32℃湿度90%でぜんざい。違うだろう」「ケーキでもいいんだけどなあ。もう少し心にぴったりのものがありそうなんだよな」「かき氷は真夏に取っておこう」「しかしこうやって歩いてもなあ、とりあえず駅に向かうか」

 

「ああそうだ、あの店のピーチメルバがそろそろだったか。駄目元で行ってみよう」

 

──笠井珈琲店 店内 ほどほどに混んでいる──

 

「ふう、どうやら駄目元のピーチメルバ、まだあるみたいだ、コーヒーセットが基本か。良いじゃないかピーチとコーヒーなんて気が利いてる、大歓迎」

 

「ピーチメルバ、ください」
店主「はい。二分の一アイスコーヒーは?」
「あっ、ああ今日はコーヒーだけ。ミルク無しのほうで」

「なんかなあ、覚えられちゃったなあ。お店の人に顔を覚えられるのは、どうにも気恥ずかしい」

 

(しばし回想)

※省略

(回想終わり)

 

店主「これ飲んでみてください」
「ありがとうございます。なんでしょうこれ?」
──グラスに透明な液体。とろりとして冷たい──

「白ワインでね、桃を煮たシロップです。本当はシャーベットにするんだけどね」

「いただきます…うっ甘い」
(でも何だろう?桃缶のシロップを磨き上げたような味だ。濃い、濃すぎる甘さと香り。でも止まらないぞ)
「美味しかったです、ありがとうございます」

 

 

 

 

──ブレンドコーヒーと、ピーチメルバが到着。スプーンが大きい──

「来ましたよピーチメルバさん。ではいただきます…」

 

──美しい陶器の器に自家製バニラアイスと桃のコンポートが半個ぶん。桃のソースがかかっている。たっぷりした量──

 

「うーん美味しい。桃そのまんまより美味しいんじゃないかこれ」
「果物より美味しくするって、スイーツは人類の英知だよな本当に」


「スプーンが止まらん。しかしコーヒーはいつのタイミングで飲めばいいのか困る」
「口の中が冷たくなってきた、よおしコーヒー・タイムだ」
「桃とアイスとコーヒー、大人の三角食べだなこりゃ」

 

「ふう、腹いっぱいだ。冷たいスイーツはつい急いで食べてしまう…」

──店主、コーヒーを注ぎ足す──

「あっ、ありがとうございます」
「ありがたい。お腹はたぷたぷだけれど、冷たい舌に新しいコーヒーが嬉しい」
「しかし注文を受けてから豆を挽くのに、いつもこうやってオマケのコーヒーが注がれる。どういう計算なのか?」

 

 

──支払い──

「ごちそうさまでした。ピーチメルバ、いつ頃まで食べられますか?」
「今年は桃が少なくてねえ。一応16日までは、って言ってるんだけどね」
「なるほど。美味しかったです。ありがとうございます」

──店を出る──

「ふう。小雨が降ってきたがなんだか悪くない気分だ、でも腹は満タンだ」
「ピーチメルバ、あと何回食べられるかなあ、今年も、来年も」

 

おわり

 

 

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