パフェとケーキとカフェオレと

旅の片付けは6割ほど終了。
洗濯はあっという間。これは「ほぼ夏物、そして速乾素材」がほとんどだったから。
ガラパゴスで滞在していた街は一日中しっとりしていて、厚手の靴下がぜんぜん乾かなかった(ホテル=乾燥、という先入観が覆された。)。静岡の秋はからりとして、洗濯には最適。天気も良い。

 

自室の机には、旅に出ていた間に届いた、色々な手続き書類やサービスの案内の封筒が積んである。
それらを中途半端に片付けつつ、身体を休める。
あまり頑張らないように気をつけながら、のんびり過ごした。

 

 

日本ならではのものを食べたいなあ、とおやつの時間に思いつく。
和菓子でも良いのだが、白っぽくてさっぱりした内装の静かなカフェも日本ならではだろう。平成の日本っぽい。
古い家を自分好みに改装して、ニスなどが塗っていないアンティーク未満の古びた家具を置いて、観葉植物から器まで全てがこざっぱりとしたお店。「天然生活」とかに出てきそう*1

というわけで静岡市のPappusに行った。

 

特に根拠は無いが、今日の自分はなんとなくお祝いムード。
コーヒーゼリーのパフェとカフェオレに加え、リンゴのパウンドケーキも注文した。

いつも通り美味しい。感動的と言ってもいい。
丁寧に作られ、抑制された個性が楽しめる。
旅先では頭の中で「円換算」をする。今日はうっかり「ドル換算」が脳内で自動実行されてしまったのだが、その結果として日本の食の安さに驚くことになった。カフェの飲み物はどの国も日本より安い。しかし食べ物は日本が安い。この質のスイーツは海外なら「庶民は日常的に行かないお店」レベルだ。
国によっては、この種の「丁寧な暮らし」なお店そのものが無い。なんとなくアジアの文化っぽいと考えるのだが、どうだろう。

 

 

 

 

修道院のお菓子―スペイン修道女のレシピ (天然生活ブックス)

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今は寝る前の手仕事として、かばんや服のメンテナンスをしている。
特に出発前に急遽ひっぱり出した「学生時代に購入したデイパック」である「Jack Wolfskin Berkeley」は予想以上の使い勝手を示したので、寿命延長プロジェクト(Project Berkeley Plus)を発動する。まずは酸素系漂白剤に浸けて、汚れを落とした。コーティングの類が全て落ちてしまったようなので、今後はその対応を行う。裏地側にはほつれも目立つが、なんとかなりそう。

 

[ジャックウルフスキン] リュック バークレー W0025300 0060(ブラック)
 

 

そういえば海外旅行をしていると、ずいぶんと色褪せたデイパックやリュックサックを背負った西洋人に遭遇するが、どこまで使い込めば、ああいう色落ちや日焼けをするのだろうか。
自分の「Berkeley」は久しぶりの洗濯で、漂白剤の効果もあってずいぶんと洗い水が濁ったけれど、見た目はほとんど変わらない。むしろ薄汚れた感じが消えて新品に近くなった。
西洋の人達、たぶん物をたくさん買わずに、使い倒す生活なのだろう。所持品からすると裕福そうな人でも、古いものをとことん使い込んでいるように見える。
あれはあれで格好良いと思う。

 

最新改訂版 バックパッカーズ読本

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お題「コーヒー」

お題「愛用しているもの」

*1:バターや砂糖をたっぷり使わない、というパン類の定義とは違うのだけれど、断捨離して水拭きして日光に晒したようなこういう店を“リーンな店”と個人的には定義している。「丁寧な暮らし」が揶揄のニュアンスを持つので、そうでない言い方を模索している。ナチュラル系っていうともう少し範囲が広くなる。友人は「白っぽい店」と呼ぶ。

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