突然の雨に打たれて

先日から手をつけはじめた、家族の転院・施設移動に関する書類、契約書の類がおそろしく面倒くさい。
前職まで仕事では様々な契約書は書いてきたが、こんな酷いものは初めて。
介護や看護に関する諸々なので確認事項が多いのはわかるが、いちいち署名に添えて生年月日や住所や電話番号を書く必要がある。
署名と捺印で同意や契約の意思は示せるのに、どうしてこんなに項目を増やすのか。
しかも契約書の途中にも、たくさん書き込むところがある。
さらに生年月日を書いたあとに年齢まで。自明のことまで、どうして書くのか。

他の似た施設や手続きでは、極力このような無駄を省いていた。基本情報を書く様式Aがあって、他の契約書は"氏名・住所などはAに準ずる"という項目にチェックを入れて、記名や捺印をするだけ。

単に面倒なだけ、注意を要するだけの書類仕事ならば、黙々と手を動かせばいい。集中すれば、なんとかなるものだ。

でも、こういう不条理じみた(全く最適化されていない)作業となると、少し手を動かしただけで疲れてしまう。徒労感がすごい。

 

 

というわけで、朝から「契約書作成→家事」のサイクルで、心と身体のバランスを取りながら少しずつ作業を進めた。
要は子供の頃のテスト勉強のように「妙に掃除や片付けが進む」状況になってしまっただけだが、とにかく家事の合間に印鑑を押したり住所を書いたりして、午前中を過ごした。

そんな家事のなかでも、今日は洗濯を大々的に行った。
昨晩、ベッドパッドやシーツを真夏用の"ひんやりタイプ"に交換したので、今まで使っていたものを洗濯する。
Tシャツコレクションも引っ張り出して、酸素系漂白剤を使って洗う。その他、なんとなく気になっていたものを、どんどん洗濯機に放り込んでいった。

実際、10時頃までは良い天気だった。
湿度は気になるが、日差しも風も強い。朝に干した洗濯物の多くは、どんどん乾いていく。
しかし、僕のシーツを干した直後に、大雨が降ってきた。
シーツやベッドパッドを庭に干して、腰に手を当てて「よしよし」となんとなく眺めた瞬間に、漫画みたいにザーッと雨粒が落ちてきた。

朝から干していた洗濯物を救出するので精一杯だった。
近所の家に声をかけるなんて暇は無かった。
それに、近所の家々は、朝に布団や洗濯物を干して、そのまま外出している家ばかりだった。

我が家の洗濯物については、室内干しを駆使して無事に片付いた。
エアコンを入れたリビングと、乾燥モードの風呂場。2つの場所を上手く使って、普段の何倍もの量の洗濯を終えることができた。

 

 

夕方、雨が止んだあとに外出をした。
街のあちこちにあるコインランドリーが、どこも大渋滞。皆、休日の外出を終えて帰宅し、濡れた洗濯物に遭遇し、急いで対応していたのだと推測する。
ちなみに隣の家は、短い喧嘩のあとに*1今夜は放置することに決めたようだ。布団やタオルケットまで干したままだが、大丈夫だろうか。

まるで梅雨入りと梅雨明けがまとめて来たような、へんな日曜日。
洗濯以外にも、掃除も整理整頓も進んだのは、全て契約書のせい*2。結果的には良かったのではないだろうか。

 

 

お題「気分転換」

*1:感情表現がストレートな夫婦が住んでいるのだった。

*2:正確には、契約書を書くストレスを発散するために行った家事のせい。

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