瀬戸内国際芸術祭2016春 2日目

旅の2日目。
島を渡り歩く旅というのは生まれて初めてで、今日はちょっと苦労した。
たぶんなんとかなるだろう、と思っていた乗り継ぎが上手くいかずに、いちど本州(昨日の出発地)まで戻って、1時間近く待つことに。とはいえ、やや疲れていたこともあって、意識してのんびりと、お茶など飲んで身体を休めたことが、後のためになったと今は思っている。もう、二泊三日の旅で、連日無理をするのはマイナスにしかならない身体になってしまった。意識的な休養がどこかで必要。



小豆島。
昨日の直島に比べると、びっくりするほど広い。自転車で延々と走っても、まだ島の半分も行けない。バスで巡るのが前提の観光地かもしれない。
実際、アート作品も、直島ほどの規模や密度は無い。僕の意識も、芸術祭というより田舎町の探訪という感じで、スタンプラリー的に展示を見てまわる事は無かったし、それで存分に楽しかった。


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朝は直島の本村地区ではおそらく唯一の朝食が供されるカフェで、おいしいスコーンを主にした充実した朝ご飯を。一人旅では、ついこの種のカフェごはんに頼ってしまうが、この店は本当に良かった。
小豆島では、ちょっとサイクリングのついでに「タコのまくら」というカフェに。雰囲気も味も良いが、よくあるオーガニック系のカフェで、新味は無い。でも、そこまでの道中はほどよく疲れ、しかも風景もすばらしく、実に気持ちが良かった。
夕食の前に気まぐれでタコ焼きを。ここはバー兼たこ焼き屋さんといった感じで、たぶん移住した若者が作った店。地元で働く若い人達が何人か、リラックスして酒とたこ焼きと会話を楽しんでいた。僕は明石焼き風にしてもらったタコと、牛すじのものを食べた。安くて美味しい、さすが西日本。

夕食は軽くウドンか素麺、と宿で聞いてみて教えてくれた店が、素麺を出すような店には見えなくて困った。黎明期の個人経営ファミレス(そんなものがあるのか?)を老夫婦が切り盛りしている、といった感じ。観光客のなかには、入り口で引き返す人もいたくらいに古くさい。
が、きちんと素麺はあった。オリーブ素麺。
味はまあ、普通の素麺。添えられたワカメと、よくわからない海草が強く香る。美味しかったし、小豆島では1回は素麺を食べておきたかったから、これは良いことなのだろうけれど、なんにも贅沢感が無い。

今日は思いがけない出来事があった。
若い女性2人連れと知り合い、先ほどまで一緒にコーヒーを飲んでいた(実はガトーショコラも食べた)。島に渡る船で近くの席になり、町では何度もすれ違い(土庄は本当に狭い)、向こうはInstagramで僕を把握していた。その状態で町にひとつのコンビニで出会い、挨拶され、ではお茶と情報交換を、となった。自慢ではないが、僕はこういう状況で警戒されにくい人間なのだ。
お洒落で、かわいいストラップをつけたミラーレス一眼を持ち、ニューバランスのスニーカーで元気に歩き回る乙女達。旅の出会いというのは楽しいし、不思議だ。

さて今はもう、行くところも、やる事も無い。
古参の観光地にしては静かすぎるが、僕としてはもう、お風呂に入って寝るだけである。小豆島、今回はオリーブ農園も醤油工場もパスして、ひたすら田舎道を自転車で巡っているだけだが、本当に楽しかった。桜も、他の春の花も盛り。
まだウドン、本にあるような、セルフ式の製麺所にあるうどん屋さんに行っていない。それが明日の目標。もちろん、無事に帰ることも大切。まずは、寝ます。 

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