遠方の友、天丼、中国人観光客。

予定していた伊豆半島への日帰り旅は明日に延期。
家で書類仕事などを片付けていたら、大昔の友人から連絡があった。

いま旅行で静岡市に来ている、という。
一緒に昼ご飯を食べることになった。

大学時代に知り合って、数年に1回会っている、それくらいの友人。疎遠でもなく、かといって親友というほどの付き合いもない。かなりがちがちの鉄道マニアで、今回は静岡鉄道を「乗り倒しに来た」と言っていた。住んでいる県も性別も趣味も境遇も違うのに、でも会える機会は逃さない、だからいちおう友人なのだ。あっさりめの腐れ縁というのか。

鉄道趣味の人だから、食事だって時間制限がある。上手い具合に「行ってみたかった」という「清水河岸の市」が清水駅の近くにあるので、そこで食事となった。

 

ここは何度も来ている。
いつも「みやもと」という店で、天丼を食べている気がする。天丼か、イルカの煮物か、ちょっと変わった魚の刺身しか食べたことがない。

https://www.instagram.com/p/BZc9ebEnp1W/

今日も「みやもと」で、天丼を食べた。
穴子、鱚、葉生姜、海老、茄子、蓮根という組み合わせ。
葉生姜の天ぷらは珍しいのではないか。これがいちばん気に入った。
穴子は嬉しいが、油と脂がちょっと苦しい。
蓮根は分厚い。自宅できんぴらにしたら、2日分くらいを賄える量だった。
ごはんは少なめにしてもらったのに、満腹すぎて苦しい。前は平気だったのに。


友人はかき揚げ丼を食べて、追加でお刺身も注文していた。

 

みやもと | 清水魚市場 河岸の市

 

この観光施設、今日は中国人観光客でいっぱいだった。
わーっとやってきて、去る時もあっという間。近くの桟橋に巨大なクルーズ船が停泊していて、昼の数時間だけこうして観光していくそうだ。
日程の真ん中で、しかも船旅だから鮮魚などは買えない。食事は船内に用意されているから、わざわざ外でお金を使うこともない。TV番組に出てくるような日本の市場っぽい雰囲気(魚が並んでいて、試食ができる)を楽しむだけ。つまり、写真を撮って、買い物をほとんどしない。

お店の人達は、そう説明してくれた。月曜日の恒例行事だそうだ。
でも、嫌がってはいない。それでも賑やかしになればいいじゃないか、どうせ平日は暇だ、くらいの感覚。どちらかといえば、僕達お客さんへの話題提供のために細かく話してくれているだけだ。

でもお客さんの側、特に年配の人達はそうは捉えない。
そういう連中は入場禁止にしたらいいのに、中国人からは入場料を取ればいいのに、なんて事を言う人すらいる。そこまで言わないけれど、「嫌だねえ」くらいの顔は当たり前にする。

不思議なことだと思う。
この中国人の‘襲来’で、誰も損をしていないのに。
土日の混雑に比べれば本当に一瞬で、なにしろ買い物をしないから邪魔にもならない。ただ、聞き慣れない言葉が飛び交い、表情や所作に違和感があるだけ。
なによりお店の人が「でも、来て楽しんでくれているから」って言っている。
こういう「雰囲気」がいずれ歴史を紡ぐのかな、などと考えてしまった。過渡期であるのは確かだが、それにしても「外から客を招く」とはどういうことか、考えて欲しいものだ。

 

中国人観光客が飛んでくる! (マイコミ新書)

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友人とは予定時刻に、駅でお別れ。
帰りも静鉄電車で静岡まで帰るとのこと。JRなら4駅、10分と少しくらいか。静鉄だと14駅だったか。たぶん20分以上かかる。完全に道楽である。「乗り倒す」と言うのだから、もっと(常人の想像を超えた)利用方法だと推測する。無事に千葉まで帰れたのだろうか。
とにかく鉄道マニアというのは、度し難いところがある。乗り換え案内アプリではなくて、電子書籍版の時刻表みたいなものを使っていたのも、よくわからない。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BZc9I1ZnrG8/

僕はせっかくだからと、清水駅周辺を散歩。
トトロがいました。前にも後ろにも顔があるから隙がない。森で最強の生物である。

 

となりのトトロ シングルソファー

となりのトトロ シングルソファー

 
スタジオジブリ作品 となりのトトロ マトリョーシカ

スタジオジブリ作品 となりのトトロ マトリョーシカ

 

 後で(LINEで)指摘されて気付いたが、今日は甘いものを食べていない。自分としては珍しい。特に友人と会えば何かしら甘いものとお茶が当たり前なのだが。
なにしろ天丼でお腹いっぱいだった。電車の時刻も迫っていたし。

豆とかぼちゃと栗とメレンゲ

ALLEE RESTAURANT

https://www.instagram.com/p/BZaPWRqHShr/

ランチタイムに「豆とかぼちゃのカレー」を食べた。
トマトとスパイスの美味しいカレー。かぼちゃの甘みが良い感じ。具材だけなら自宅でも作れそうなのに、味は真似できる気がしない。そういうものこそ、外食では食べるべきなのだ。
というわけで、なんだか嬉しくなる美味しいカレーでした。

 

 

笠井珈琲店

https://www.instagram.com/p/BZaunnzHTdQ/

秋だけのメニュー、「モンブラン」を食べてきた。
少し前に、店主さんが栗を仕入れた時の話をしてくれて(袋井市に良質の栗園があるが、今年は特に品切れが早いとのこと)、だったらそろそろかな、とお店に行ってみたら、ショーケースに並んでいた。

大きな焼きメレンゲに、生クリームと栗のクリームをたっぷり。シンプルかつ満足感の高い素敵なモンブラン
メレンゲは焼いたそのままを使う。チョコレートなどでコーティングしていないから、たぶんその日に必要なぶんだけクリームを絞るのだと思う。ちょうどメレンゲの仕込みをしているところだった。

飲み物は、「ブレンドコーヒー(ミルク無し)+1/2アイスコーヒー」を注文。
ミルク無しと宣言するとコーヒーのカップが少し大きくなる、というシステムなのだが、カウンターに座っていると、気まぐれに注ぎ足してくれる。つまり飲む量だけに着目すると、ミルク入りの注文でも別にかまわないのではないだろうか。僕はこの店のコーヒーはブラックが美味しいと思っているから、ミルク無しが基本。
アイスコーヒーは問答無用で甘くて濃いクリームが浮かんでいるが、これはスイーツ担当というかホットコーヒーのアテみたいなものだから、甘くて正解。

 

https://www.instagram.com/p/BZaeCfYHNUN/

なんとなく革の端切れを買ったり、本を買ったり手芸の道具を買って、少し写真を撮って、久しぶりに自転車で走り回って、髪を切って、そして今に至る。

明日は伊豆半島を旅します。水族館に行くのだ。たぶん、天気次第だが。

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 
静岡百景

静岡百景

 

 

 

 

油といえば秋分の日

レザークラフトを始めてから、お店で購入した鞄の出番が減った。
単純に「数が増えたからそれぞれの頻度が下がる」という事もあるだろうが、やはり自作のものを使いたくなる。

僕の場合、自分用の鞄は試作品である。使って試して不具合を発見したいし、持ち歩いて改良点を見つけたいとも思う。実際、使ってみて初めてわかる事も多く、量産品(といっても友人知人に頼まれたものだが)へのフィードバックも多々ある。
何より、自分が使いたいような形や機能を盛り込んだのだから、使い勝手に関しては自作が優れている。

 

今日は午前中に墓参などの用事を済ませ、午後はぽっかり暇になってしまった。


なんとなく部屋の片付けをして、その流れで、それら“お店で購入した鞄”の手入れを集中して行った。

集中とはいうものの、使用頻度の低い革製品というのは、それほどやることはない。
薄くオイルを塗って、その時に見つけたほつれなどを縫い直す程度。
ずっと前から使っている箱形の鞄に関しては、油を多めに刷り込んで、風合いを変えてみた。今まで丁寧に使ってきたが、色形サイズ使途その他で“かぶる”ものがあって、そういう時はアレンジに限る、と試してみたのだ。

 

四角いほうがそれ。今は妙なムラが生じているが、これは油が乾けば消失する。全体にくすんだ色合いと、ツヤ消しになるはずだ。

大きなほうは、大昔に購入したもの。たまたま行ったデパートの、確か「genten」という店で一目惚れしたもの。気に入ったけれど買うまでずいぶん悩んだ記憶がある。


手が届かない価格ではなかったものの服飾雑貨にそれほどお金をかけていなかった自分にとっては、思い切った買い物だった。
まだmixiが承認制だった時代(!)に買って、今までコンスタントに使い続けて、しかも風合いがどんどん良くなっていくのだから、これは良い買い物だったといえる。
こちらは薄くメンテナンス用のオイルを塗っただけ。

 

 

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そして今日は、ハンガーにも油を塗った。
こちらはもちろんレザー用のオイルではなくて、いわゆる乾質油。具体的には、台所にあったエゴマ油を塗った。

古い物は、祖母の代から使い続けている。たぶん紳士服を仕立てた時に付いてきたもので、まだ静岡市清水区清水市だった時代、というより市町村合併より遙か昔の品。なんと市内局番が一桁である。

こういう古いハンガーもあるが、それ以外にも雑貨店やフリーマーケットやクラフト市で購入したものも多い。
ニスが塗ってあるものは無理だが、白木のままのものは、油を塗るとなんとなく感じが良い。
エゴマ油や亜麻仁油、クルミ油は塗ってしばらくすると乾く。
水分が抜けるわけではなくて、変質して薄い皮膜となるのをそう呼ぶのだが、これがいわゆる「オイル仕上げ」。
白木そのままよりも多少は汚れに強くなるし、木によっては落ち着いた雰囲気になって好ましい。
こういう作業はちまちまやるのも悪くないが、まとめて行うと楽なのだ。

 

 

エゴマ油ならば、一晩待てば使えるようになるだろう。
完全に自己満足。なにしろハンガーの見栄えが多少変わっても、家族だって気付かない(良くなったわけではない、ただ変わっただけなのだ)。しかし趣味というのはこれで良いのだ。良いと思わないと「やってられない」という事情もある。なにしろ「延々と油を塗っていました」では、休日としてあまりに寂しいではないか。

 

今、部屋がうっすらと油くさい。
革に塗ったニートフット・オイル、そしてハンガーに塗ったエゴマ油。害が無いはずだから、もうこのまま寝てしまう。

 

 

 

レモンケーキとパウンドケーキと切手と鈴虫

おやつを食べに清水区の「Pappus」へ。
ちょっと遅い時刻だったからか、ケーキは品切れ。焼き菓子2種とカフェオレを楽しんできた。

https://www.instagram.com/p/BZVg2HdncC_/

あくまで日常、でもそれをぐぐっと豊かにしてくれる、そんな味と雰囲気。2個は贅沢かな、と思いつつ堪能した。

 

 

 

部屋の片付けで、年賀状の書き損じや未使用の葉書がずいぶん見つかっていて、でも1年近く放置していた。どういうわけか5年以上溜め込んでいたのだ。
今日、郵便局に行ったついでに、切手に替えてきた。

局員さん、露骨に面倒くさそう。カウンターの向こうから、うぇー、とか、これもー、とか聞こえてくる。劣化した輪ゴムが貼り付いたものや、本当に古いものまで混ざっていたので、申し訳なく思う。
しかしここまではっきり「嫌だ」と態度に出す人も珍しいのではないか。人徳というのか、なんだか面白くて、まるで嫌な感じがしない。
葉書の額面(?)が20円、という古い物に関しては「これも替えちゃいますかー?」と言ってくれた。せっかくなのでこれは持ち帰る。

全部で4000円近く。手数料は相殺して、残りは100円切手と端数の少額切手に交換した。

 

(昆虫)スズムシ 鈴虫 成虫(3ペア) 本州・四国限定[生体]

先ほどから部屋の外で鈴虫が派手に鳴いている。
子供の頃、この土地と庭には鈴虫はいなかった。コオロギの寡占状態だったはずだ。友人の家で何年も鈴虫を増やしていて(大きな瓶で飼っていた)それを貰って庭に放した記憶がある。あの時の鈴虫たちの子孫かもしれない。今なら許されない、というか当時だって知っていたら止められた行為だ。

 

人工知能の見る夢は AIショートショート集 (文春文庫)

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AIと人類は共存できるか?

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栗のサントノレ #秋 #栗 #フランス菓子 #梨

https://www.instagram.com/p/BZS13eiHTRi/

夕方、藤枝市の「ボクゥボクゥ」に行った。
今日はコーヒーと「栗のサントノレ」を注文。
この店はフランスのパン、クロワッサンやデニッシュも売っていて、今日は「ショーソン・オ・ポム」もあった。持ち帰りも手軽だが、自重(でもパウンドケーキは土産に買った)。サントノレに似たものとしては「パリブレスト」もあって、悩んだ。

サントノレは、いわゆるシュー菓子の一種で、中はモンブランみたいなクリームや、なにやら美味しいクリーム(こってりしている)が詰まったり盛ったりしてあって、つまり素晴らしい。
秋が来た。

 

秋といえば梨を食べたい。
地元産のものが安く出回りはじめた。ちょっと高い、立派なものも良いけれど、小さいものをさりさりと剥いて、ひとりで食べるのも好き。梨に関しては品種や産地を問わない。できれば通年食べたいくらい好物なのだ。西洋梨をうっかり硬いうちに食べても、それはそれで良いと思うくらい。

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さて今日は早く寝ます。理由は特に無し。夜更かしする理由も無いので。その前に自転車のメンテナンスをする(夜更かしパターン)。

 

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

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ナイフを研ぐための道具作り #革砥 #革砥石 #レザークラフト

革の道具で、切ったり刺したりするものは、研ぐ必要があるという。

 

 

例えばアイスピックみたいなものがいくつかあって(丸目打ち、菱目打ち)これらは購入したら研ぐもの、らしい。安物でも高級品でも、とにかく研ぐ。ちなみに僕は安物の道具しか買っていないし、丸目打ちに関しては祖母の裁縫箱から持ってきた骨董品だ。でもいちおう使える。

KRW 革包丁 ステンレス製 レザークラフト 工具 皮裁ち

革包丁。革を切るための道具。
これも研ぐ必要がある。
ただし僕は革包丁は持っていない。
同じ形と用途の「別たち」という刃先が交換できる刃物があるのだ。なにしろオルファだから、刃はどこにでも売っている。
工場などで、厚いフィルム状のものをぐいぐい切る時は、まずこの「別たち」がファーストチョイスな気がする。
とはいえ、この「別たち」の刃は研ぐことができる。長く使えたほうが経済的、それに切れ味は効率と安全に比例する。実際、最初はさーっと切れていた革が、作業の後半ではざくざくと切れる、くらいの変化はする。切れ味を高めると耐久性が落ちる、というのは刃先研磨の基本である。

 

特選革包丁 36mm巾 1152026 52026

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オルファ(OLFA) 別たち 56B

こういう、こまめなメンテナンスが必要なものが、レザークラフトの世界には多い。
実のところ、革包丁どころか「別たち」ですら、僕は使わないことが多い。大小のカッターナイフを使い分けて、大抵の仕事は済ませてしまう。真っ直ぐ切るだけならば、紙用の裁断機(ロータリーカッター)だって使える。

OPINEL(オピネル) ステンレススチール #8 41438 【国内正規商品】

 僕は使い慣れた「オピネル・ナイフ」を使うことだってある。

オルファ(OLFA) 別たち 56B

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OPINEL(オピネル) カーボンスチール #10 41480 【国内正規商品】

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溝を掘る道具、跡を付ける道具、調べれば沢山あるが、わりと代用が利く。しかも、代用品であっても作業性や成果への影響が少ないのが、他の工作趣味とは違うところ。
思うに、レザークラフトは、まず職人の世界が成立して、それから趣味としての展開があったから、なのだ。だから未だに、こまめな手入れが必要な、それぞれの作業に特化した品ばかり使うことになる。
職人の仕事となると、経済性も無視できない。
ほぼ全てが手作業の仕事では、そう簡単に新しい道具を導入するわけにはいかなくなる。試行錯誤して合理化するより、手に慣れた道具をきちんと使うことが求められる。
Webサイトを見ている限り、趣味でレザークラフトをする人達の多くは、どちらかといえば裕福な、きちんとした道具を揃えることも楽しみのうち、という雰囲気を持っている。
低コストとか、台所にあるものを工夫して…みたいな興味を持って革工作をする人は少数派だ。

 

とはいえ、刃物は研げるのならばできるだけ研いだほうがいい。
というわけで、作ってみた。

砥石を傍らに置いて、というのは面倒だ。
さっと切れ味を復活させる、といえば「革砥」が有名。研磨剤を塗った革に、刃や針をささっと擦るだけ。ヨーロッパの映画などで、たまに登場する。
Wikipediaだと、こんな感じのものが掲載されていた。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/70/Razor_and_strop.JPG/440px-Razor_and_strop.JPG

あれは買うのだろうか、と検索してみたところ、どうやら自作できる。
しかも家にあるものだけで作ることができた。
材料は、

  • 青棒
  • 革の端切れ
  • 接着剤

青棒、というのは油粘土みたいな研磨剤入りの塊で、金属をぴかぴかに磨く時などに使う。大昔に購入したけれど、全然減らない。最近は「ダイソー」でも見かけた。
端切れはたくさん持っている。同じ大きさの板切れに接着剤で貼り付けた。革の裏側(スェードっぽい側)を外にして、ぴったり貼る。
この革に油を垂らす。鉱物系の油なら何でも大丈夫だろう(菜種油だってたぶん平気だが、臭いや変質が気になる)ということで、ベビーオイルを使ってみた。ベビーオイル、万能である。
油でべたべたになった革に、青棒を擦りつける。しばらくすると、革が青棒色になってくる。少し油を足して、また青棒を塗る、と言う作業を気が済むまで進める。

これで完成。
青棒の染みこんだ裏革が、板に貼り付いている。
とりあえず名刺サイズで作り、小さな密閉容器で保管。

青棒 仕上用研磨剤 金属光沢鏡面仕上げに WHSUW0150 [並行輸入品]

 

H&H 研磨材 青棒 KN-1

H&H 研磨材 青棒 KN-1

 

 

さきほど、少し使ってみた。
目打ちも、刃物も、ものすごく軽く使える。さっと革に入り込んで、怖いくらいだ。
ただし研ぐのが下手なのだろう、あっという間に切れ味が鈍る。ざくざく、という感触になる。
試しにカッターナイフの刃を研いでみたところ、これもよく切れるようになった。いわゆる「黒刃」に近い。

材料を1から揃えても、数百円で済む。制作時間は10分と少し。
メンテナンス道具を作るのは、独特の楽しみがある。丁寧に時間を過ごしている感じ。
次はもう少しだけ、趣きというか形にこだわった革砥を作りたい。といっても、今回の雑な名刺サイズのもので機能的には(今現在は)十分だから、次に作るのはいつになるのかわからない。

まあ、良い試みで、良い結果となった。
ナイフなどを研ぐのなら、もう少し大きいサイズのほうが良さそう。映画に出てくる床屋さんなどは、板に止めていない、ベルト状のものを使っていた。試していないが、液状研磨剤の「ピカール」を染みこませても使えそう。

ちなみに買っても安い。
革のものはルージュスティック付き、と書かれたものが多い。青砥、というくらいだから、かつては赤砥があったのではないか、と推測するが、よくわからない(調べない)。

 

 

ボラを煮た日。

【日本製】 手ぬぐい 鯔背 (ポスト便180円)

父の知り合いが、「ボラ」をくれた。
釣ってきた、とのこと。まだ生きている。

ボラは不味い、と子供の頃から聞いてきた。意外と美味い、なんて話は一度も耳にしたことがない。そういう魚も珍しいかもしれない。
しかし瀬戸内を旅した時は魚屋で売っていたし、三重県でもスーパーマーケットで見かけたことがある。なんとなく「西の魚」という印象。

ともあれ、締めて、三枚に下ろす。
だいたい65cmくらいか。なかなか大きい。皮なのか粘液なのか、ちょっと臭いとべたつきが気になるので、鱗を落とし解体(?)するまでは、庭で実施。

よく臭みが話題になるが、この個体に関してはそれほど気にならない。船釣りの外道だったから、だろうか。
それでも、内臓や皮は少し放置しただけで、独特の臭気がした。庭に穴を掘って埋めたから大丈夫だが、翌日がゴミ収集日でも、あるいは冷凍保存しても、気になる人は苦手かもしれない。

きちんと鱗取りをすれば、きっと皮ごと煮付けにできるだろう。
今日はその作業が面倒だったため(外は蚊が飛んでいるのだ)、皮は剥いでしまった。でも皮を珍重する、と聞いたこともあるので、ちょっと勿体なかったかもしれない。

 

Oak Village 海のいきものつみき(グッド・トイ2017選定)

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とにかく身だけを煮付けにした。
醤油と酒と生姜と、隠し味程度に赤味噌。酒は多めで、醤油は控えめ。塩も使った。葱とマイタケもさっと煮て添える。

さっぱりした、悪く言えば特徴の無い、良く言えば食べやすい、普通の煮魚になってしまった。

これも瀬戸内の(つまり瀬戸内国際芸術祭2016の)思い出なのだが、あの時はちょっと変わった名前の、磯に住む魚を何度か食べた。黒鯛とかメバルの系統の一族。静岡では見かけない魚ばかりで期待しても、だいたい似たような味わいとほんの少しの臭みで、がっかりこそしないが拍子抜けした記憶がある。あの魚達に似ているかもしれない。

 

切り身で、刺身で、ストックで… サルビア給食室のやさしいお魚料理 新版

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ベターホームの魚料理 (実用料理シリーズ)

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手間まで考えると、またぜひとも味わいたい、という魚ではなかった。しかし面白い経験になったし、子供の頃から見馴れていた魚を食べるというのも、なかなか出来ないものなのだ。
解体に関しては、隣の家のちびっ子が見学してくれた。ご両親と話したら、食べてみたいと言うので半分あげた。塩焼きにして食べたら美味しかった、とのこと。

 

BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上 (創元SF文庫)

まるっきりボラとは関係無いが、先日から「BIS ビブリオバトル部」シリーズを読んでいる。とりあえず「翼を持つ少女」から。
ややお説教くさいのも持ち味か。王道の青春もの+オタク世界の面白さ紹介、なのだけれど、後半からぐぐっと盛り上がってくる。今まさにその、盛り上がったところなので、そろそろ読書に戻ろうと思う。