旅の思い出を少し

旅行の後に「やっぱり自宅がいちばん」としみじみ思う、なんて事が僕はまるでなくて、もちろん「地元がいちばん」とも考えずに、その土地に住みたくなっているし、もっと言うとすぐに次の旅に出たい気分がしばらく続く。
先日までの2泊3日、広島県への旅もそうだった。初日について、振り返りつつ書いてみようと思う。

 

 

朝一番の新幹線に乗って静岡県中部からひたすら西へ。新幹線の乗り換えが無かったこともあり、10時には広島駅に到着。
そのまま宮島への最寄り駅、「宮島口」までは快速電車。

駅を下りると、海産物と醤油が焦げる臭いが漂ってくる。いかにも海の近くの観光地、という感じ。
コインロッカーに荷を預け、船の切符を購入し、連絡船に乗る。少し混んでいたけれど、航路は短いうえに2隻が(2つの会社が運航しているので、たぶん4隻が同時運航している)往復しているから、列が捌けるのも早い。JR汽船のほうが、鳥居の側を通るために人気がある様子。僕は往復切符を買ったが、行きはJR汽船にして、混雑を避けて帰りはもうひとつの会社を選ぶ人もいる、とのこと。

 

 

船に乗る前から見えていた宮島と厳島神社。もちろん船の上からも見物する。昨年行った小豆島や直島とは少し違う海の雰囲気。海外からのお客さんが目立つ。

宮島にはあっという間に到着する。
しばらくは門前町のようなところを歩く。古き良き観光地、聖と俗、とまではいわないまでも、お参りが最高のレジャーだった時代を思わせる。しかもきちんと老舗も残っているし、町全体が観光地として作られていることもあって、これはこれで楽しい。


とはいえ少し歩いていると混雑や食べ物の匂いに疲れてくる。裏手の古い街並みに避難して、のんびり鹿(そう、鹿がその辺に歩いているのだった)や建物を眺めて神社を目指す。

 

厳島神社は、とても開けた雰囲気。海沿いということもあって、最初の石鳥居の先は日陰が少ない明るい道が続く。古い神社としては珍しい気がする。
外国人観光客に頼まれてシャッターを押したり、道案内をして入り口を目指す。

 

厳島神社については、「面白い建物」という印象。なるほどこれが本やTVで説明されていた工夫か、と感心する。それから、わざわざこんな場所に(海の上だ)建てた昔の人の考えに思いを馳せたりもする。

神社のど真ん中、舞台みたいな場所では、武道の奉納稽古みたいなものをやっていた。普通の竹刀を使った剣道ではなくて、いわゆる古武術、槍術や居合い、どこかの土地で継承されている兵法や脇差し術といった珍しいものばかり。
これはもう、得をしたと言っていいと思う。海外からの観光客も大変に喜んでいた。

 

食事は名物の穴子丼。
調べておいた「あなご飯 和田」で食べた。10分と少しは待っただろうか。有名店で行列は覚悟していたけれど、外のベンチや周辺は見晴らしが良くて、表通りからの喧噪からも遠く、待っていて苦にならない。


案内されてテーブルに着くとすぐに、何も聞かれなくとも「あなご飯」がやってくる。香ばしく焼いた穴子と、甘いタレ。タレの量は少なめ、かつ絶妙だった。もう穴子丼に関してはここが決定版じゃないか、とその時には思ったし、別の場所でも穴子丼は食べたけれど、やはりこの「和田」がいちばんだと思う。
持ち帰りのお弁当が買いたいのなら別だが、もっと有名な店で何十分も並ぶよりも、島に渡ったらまずここを目指して腹ごしらえ、という戦略が良いのではないか。

 

 

さて、もう一つの目的地である「宮島水族館」も、神社からすぐのところにある。
小さいながらも楽しいところ、という評判だが、意外と充実していて、見応えがある。

 


定番の「里山に住む生き物と魚」や「磯の生き物を触ってみよう」という展示も良かったけれど、いちばん気に入ったが「牡蠣の養殖」をそのまま大きな水槽に再現した展示水槽。
小さなサメが元気に泳ぎ、小魚が群れ、牡蠣を育てる紐の間にはコウイカの類が佇む。よく見ると紐にはイカの卵が産み付けられている。
ひとつの牡蠣養殖筏に生まれた小さな世界。よく見れば見るほど発見がある。牡蠣の産地だからこそ映える展示だった。

 

他の海獣類、スナメリも堪能した。
アシカのショーは観なかったが、頻繁にあちこちで餌やりショーやイベントを行っているようで、ちびっ子には嬉しいのではないか。
良い水族館。おすすめ。

 

おやつは紅葉饅頭。
できるだけあっさりしたもの、ということでこれも下調べをしておいた。「岩村もみじ屋」というお店。地味だけれど地方発送もしていて、なんとなく固定ファンがいるのではないかと推測する。


「こしあん」を1つ買って、店のベンチでいただく。確かに上品。お土産でいただく、べたっとした甘さの紅葉饅頭も好きだけれど、現地で食べるならこういう品がいい。出来たてなのか、温かい。

 

 

紅葉饅頭はあっさり! と言いつつ、せっかくだからと「揚げ紅葉」も食べた。
こちらは元祖を名乗るお店。店名は忘れたが、行けばわかるだろう。
お饅頭の天ぷら自体はそれほど驚かない。下手物扱いしている人を見ると「教養が足りぬ」とさえ思う。餡入りの菓子を揚げるなんて、そう珍しいことではない。
ただし型焼きのカステラ饅頭を揚げたものは、僕は初めて出会う。衣で紅葉形が台無しだとは思うが、これはこれで美味しい。

 

 

広島に帰ってきたら、まずは宿にチェックイン。
それから「広島現代美術館」を目指す。
まだ街の広さや地形の感覚が掴めず、交通網も理解していない状況で、しかも閉館時間(というかその30分前の入場終了時間)を気にしはじめる時刻でもあったため、やや焦っていた。焦って、地図だけを見て歩いていたので、ちょっと迷う。慌てて乗ったバスでは下りるところを間違えた。
結局、最後の1km程度はタクシーに頼った。広島はタクシーが多くて助かる。
結果的に、広島現代美術館は小高い山の上にあったために、このワンメーター分の出費は、疲れた足にとても優しい贅沢となった。

基本のコレクションも、それから企画展も本当に良かった。
「モナ・ハトゥム展」は、構成はこれでいいのかしらん、とは思ったものの(中盤にパネル展じみたところがあった)、展示品そのものは興味深く鑑賞できた。
野外展示も良かった。この、がらんどうの人型みたいなものがいくつも蹲る展示など、不穏さと静謐さで頭がざわざわする。

 

閉館後は、緑濃い山の中に立体作品が散在する道を散策した。
まんが専門の図書館など、羨ましい施設があった。坂道だらけ、しかしウォーキングを楽しむ程度の脚力があれば理想的な道が続く。散歩をしている人達も多い。
帰りは山を下りて、路面電車で宿に戻る。

 

 

夜は少し繁華街を歩く。
が、僕はお酒を飲まないし、水商売のお店にも興味が無い。有名なお好み焼き専門店は、待ち時間が50分という行列ができていた。
しかも広島の中心街には、「地元民向けの小さなスーパーマーケット」が見当たらない。つまらない。
ここまで来てデパートに入ってもなあ、とひたすら歩きながら、どこにも寄れずに疲弊する。

広島は川が多い土地で、水を湛えた大きな川を眺めながらだと、風景に飽きることがない。だから、初日だというのに、やたらと歩いてしまった。

そして、ちょっとした街角に「被爆者の碑」がある。動員された学徒や、ある専門家の組合員といった、小さな集団が、街のあちこちで被爆し、亡くなったことを記してある。ああ、広島なんだなあ、と思う。

ともかく、夜の街を歩いていてもきりがない。
空腹も疲労も酷い。
というわけで駅に戻り、駅ビル2階の飲食店街でお好み焼きを食べて夕食とした。ここは混雑していたが、店を選ばなければそれほど待たない。そして、確かもう書いたかと思うが、お好み焼き自体は、個性こそあれど、どの店で食べても基本的に美味しい。味の下限と上限の間が狭い、それがソース味の粉もんというものなのだ。

 

そして「ムッシムパネン」なる不思議な名前のケーキカフェでケーキを買い、宿に戻る。お茶を飲んだりお風呂に入ったり、歩き疲れた足をケアして、寝て、1日目はおしまい。

いま思い返すと「広島現代美術館」が良かった。
宮島も、「ああいう観光地のメジャー神社はちょっと…」と思っていたのだけれど、行ってみたら楽しかった。
次はもう少し効率的に散策ができると思う。人生初の路面電車も、もう怖くない。180円均一料金はわかりやすいが、いつも財布に180円分の小銭を用意するのも面倒だから、元は取れなくても1日600円のフリーパスを買うのが楽だと思う。フリーパスがあれば、短い距離でも乗る気になるから、なおさら。僕は2日目の広島市内散策でそれを実感した。

 

では、2日目以降は明日か明後日に書く。たぶん。
今日はひたすら静かに過ごした。筋肉の疲れと、日焼けがすごい。日焼けで肌がひりひりする、という人生初の体験をしている。

 

とんがり帽子のアトリエ(2)特装版 (プレミアムKC モーニング)

それから漫画を買った。絵と構図が素晴らしい作品。この質感で漫画も描かれるのだ。
物語も、普通のファンタジーから少し工夫した加減が“良いセンス”だと思うし、展開が小気味良いのも好き。

 

 

 

広島旅行3日目:尾道としまなみ海道(の一部)

快晴。ほぼ予定通り、尾道観光をしてきた。
尾道駅の前でレンタサイクルを借りて、しまなみ海道の4割くらいを走り、フェリーで街に戻る、という計画。

これがもう、めちゃくちゃに暑かった。
自転車に乗っている時、そうでない時、どちらも含めて、ここまで汗をかいた数時間は人生で記憶に無い。ペットボトルの飲み物を3回くらい買った。スポーツドリンクの有り難みが実感できた。

ちょっとした想定外の事態(島の“レンタサイクル・ステーション”に乗り捨てが出来なかった)から、バスではなくて小さなフェリーに乗ることになって、それ以外の諸々によって尾道の街を散策する時間が減ってしまったことが、今回の反省点か。

ともあれ無事に帰宅できた。
しかし人生初の「日焼けで皮膚がひりひりする」状態になっている。先ほどから化粧水を塗っているが、これも焼け石に水だろう。

 

 

まあいいや、今日はもう寝ます。良い旅でした。
詳細は明日以降に書く。
ここまで肉体的に疲れた旅も久しぶりだ。最後の、あの尾道の坂の街は、なかなか辛かったです。でも好きな街がまたひとつ増えた。

 

歩く地図本 尾道・倉敷・鞆の浦・三原

歩く地図本 尾道・倉敷・鞆の浦・三原

 

 

広島旅行2日目:呉と広島中心街


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呉市の「やまとミュージアム」「てつのくじら館」とその周辺、海の周りをぶらっと散策、それから呉冷麺を食べて、広島に戻り、広島市では平和祈念公園原爆ドームに行って、という典型的な(?)観光旅行をしてきた。


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呉の2つの博物館、それから広島の原爆関連の展示物や建物に関しては長くなるので、後日書くかもしれない。ミリタリー系の知識はそこそこあるし近代史や戦史も好きなほうだが、だから原爆のあれこれも、訪れてみて初めて知った情報というのはそれほど無かったのだけれど、でもやはりその土地に滞在して、今の街を歩きながら考えるという体験は、自分の中に強い感情を生む。その街が立派な大都市で、世界中から観光客が訪れて、そして僕も快適な物見遊山ができている事そのものが、あの戦争について考えさせるのだ。ああ、書けば長くなりそう。

 

 


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それはともかく、広島旅行の夕食は、昨日も今日もお好み焼きだった。

お好み焼き店は、お酒を飲まない一人旅に優しい。どう考えても贅沢ではないけれど、まずどの店で食べても間違いがない(粉もん、というのがそういう傾向があると思う。さらに広島風お好み焼きは、オタフクソースがその味を担保している)うえに、じゃあ家で作るものと同じかというと、やっぱり違うので外食として楽しい。

島風お好み焼き、よくあの層構造を崩さず焼き上げる技術が語られるが、お店で見ている限りでは、店長でもベテランでもそれほど綺麗にひっくり返したりはしない。ふつうに、ぼろぼろとはみ出るし崩れる。ただお店の鉄板は大きく崩れてもまとめやすく、かつ焦げや切れ端を迅速に捨てられる仕組みになっているから、きちんと薄く作り上げることができるのだ。最終的にうまい具合にまとめる為の工夫がそこかしこに見られる。楽しい。


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昨日食べたお店は、あっさりというか、量も控えめで手早く焼き上げ、ソースも少なくて好みで追加するスタイルだった。人によっては、通常タイプの(うどんまたは焼きそば入り)を1つ食べて、次に麺抜きを食べていた。

今日のお店は正当派の、キャベツもモヤシもたくさん積み上げ、焼いているうちに平たくなって、味付けも基本的に焼き上げた時点で完結する、という形。これだと、1枚で十分すぎる量となる。

どちらも美味しい。繁華街の有名店は夕方から大行列ができていたけれど、駅ビル内の「お好み焼きと居酒屋と地元の食事フロア」みたいな場所なら、その有名店の支店でもそれほど並んでない。昨日の今日も、宿から近いこともあり、そこで済ませてきた。

 


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今日もがんがん歩いたから、さすがにかなり疲れている。

夜の散策は控え(でも昨日のケーキカフェ、ムッシムパネンには行った。最高だった)、もう荷造りもお風呂も終えて、静かに体を休めている状態。

うっかり買ってしまった見慣れない食べ物(ガンス、センジガラ)を食べながら、ローカルニュースを見ている。ガンスもセンジガラも、それから広島とはたぶん関係の無い「おきゅうと」も、自分で淹れたミントティーには合わない。でも美味しい。

 
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というわけでそろそろ寝ます。明日は尾道市。元気なら、しまなみ街道を走りたい。

しかしこの街、静岡では非合法デバイスである「傘ホルダー」を装着した自転車が多い。あれは関西のおばちゃんの専用装備だと思っていたが(なんとなく豹柄を想起)、広島の街では老婆から小綺麗なヤングミセスまで使っている。さすが広島。彼女たちがあの有名な「極道の妻」なのだと結論して、今日のブログを閉じようと思う。

 

広島旅行1日目(宮島と広島現代美術館)

暑いがなんとか凌げる、それが今日の広島だった。水分補給だけは意識して欠かさなかったけれど、暑くても日陰なら大丈夫。だから延々と歩いて、今は疲労困憊なのだが。

朝いちばんの新幹線で静岡からひたすら西に移動する。とはいえ10時頃には広島市に到着したのだから速いもの。


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まず厳島神社のある宮島に向かう。最寄り駅から宮島までの船は10分足らずという短い距離を、文字通りピストン輸送している。2つの会社がそれぞれ2隻以上のフェリーをひたすら往復させ、日本と世界各地からのお客さんを運ぶ。


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フェリーは完全に前後が対称で、方向転換の手間がいらない。ケーブルレスの超大型ケーブルカーみたいな感じ。フランス人らしき若い女性が「ゾックみたい」と流暢な日本語でつぶやいていて、おっ姐さんイケるクチだねぇ、と思ったけれど、別にそれで国際交流が進むわけでもないのであった。

 
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国際交流といえば、その宮島、厳島ではとあるオランダ人のおばさまと何度も遭遇し、最初は道案内やシャッターを押してあげる程度のやりとりだったのだけれど、最後は一緒に紅葉饅頭を食べ抹茶を飲むくらいに仲良くなったのだった。


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紅葉饅頭は多くの店で連続焼成マシンを稼働させ、その様子をガラス張りの状態で見せている。それをおばさまは「クリスピー・クリーム・ドーナツ!知ってるわ!」と言っていて、なんだか面白かった。いや、言葉はまるで通じなかったのだけれど、とにかく楽しい旅の交流だった。

厳島神社、とにかく混雑していたが、でもすばらしい。ちょうど武道の奉納稽古や演舞が開催されていて、槍道や古兵法といった珍しいものを、あの海の上の舞台で見物できて、なんだかとても特をした気分。

 


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宮島水族館もすばらしかった。シーパラダイス的な観光水族館だと勝手に思いこんでいて、でも実際はまじめな部分と楽しく見せる部分が盛りだくさんで、侮っていたことを反省している。


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宮島では、あなご丼、紅葉饅頭、そして揚げ紅葉饅頭などを食べた。どれもこれも本当に美味しい。さすが由緒正しい観光地。

 

 


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広島では、まず道を間違えた。それから、バスを間違えた。


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でも広島現代美術館が最高だったから、すべて良し。

このあたりのことは長くなるから、また後日。

 


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そういえば、夜の散歩で見つけたケーキカフェ「ムッシムパネン」でテイクアウトしたケーキが素敵だったことも忘れてはならない。今日はカフェの時間は終わっていたので、明日は必ずお茶を飲みに行く。どのケーキも間違いなくおいしい、そういうお店だと僕のゴーストがささやくのだ。

 


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しかし広島、都会だ。しかも歴史がある都会。

夜に(ヤンキーさんや騒ぎたい若者ではなく)ふつうの市民と観光客が川沿いの道や公園をぶらぶらしている。不穏な感じがしない。そして、川沿いに素敵なケーキカフェがある。そういう場所は、都会だと思う。

 

では寝ます。明日は尾道散策とサイクリングか、呉と広島市内観光か、どちらかを実施する。明後日の天気次第。今日はさすがに歩きすぎた。

旅のカバンの中身 #かばん

先日に引き続き、「 今週のお題「カバンの中身」 」を書く。
明日から旅行に行く、そのカバンが片付いたところだったので。

 

中身、とはいうものの、カバンの中は撮っていない。
まあ、普通の国内2泊3日旅行の支度だから、それほど変わったものは入っていない。さらに言うと、量も少ない。我ながらつまらない旅支度だ。

 

 

 

 


この16Lのデイパック、kanken classicのうち、現状で半分は空きスペース。
旅先では、上にくくりつけている革のサコッシュを分離し、デイパックに収納してあるカメラやその他の品を入れて(先日のブログに書いたような品々、旅先でもあまり変わらない)使う。デイパックは宿に置いておく(もしくは駅のコインロッカーに入れておく)から、その際はさらに空き容量が増える。

可能な限り、帰りの荷物は減らすように工夫もしている。例えば宿でだらだらする時の、部屋着的なTシャツ等、捨てる予定のものがある。
わりとスペースを占めている、ビタミン剤の類も減るだろう。
今回の旅はお土産を買う予定もほとんど無いため、たぶん帰路のほうが楽になると思う。

とはいえ帰りはどうしても荷造りが雑多になるため、重量は減っても、容積はそれほど変わらないかもしれない。旅先のスーパーで買ってしまう土地の珍しいもの(パンとか乾物とかお菓子とか)が以外とかさばるし。
どちらにしろ、このデイパックに納まる限りは、問題は無い。例によって、ポケッタブル・バッグもあるから大丈夫。

 

[モンベル] mont-bell U.L.MONOバッグ M 1123779 KHGN (KHGN)
 

 

 

明日からの広島旅行(正確には広島・呉・尾道旅行)は、宿泊先が広島駅の近くにあるそこそこ良いホテルであり、つまり去年に行った北海道の札幌宿泊と同じく「自宅よりも都会」だから、実のところ荷に関してはまるで心配する必要が無い。うっかり「街での買い物」をしてしまう可能性はあるが、何かが足りなくて困るなんて状況は考えにくい。
加えて連泊するため、さらに荷物は減らせるし、色々とシンプルにできる。麻のシャツなど、乾きやすいものを中心に洗濯が可能なものばかり選定した。
洗濯といえば、少し前に買った「無印良品:そのまま洗える衣装ケース」が実に便利。これは「カバンの中身」として、特筆すべき事柄かもしれない。
帰宅したらぽいっと洗濯機に放り込めばいいし、長期旅でのコインランドリーでも安心。そういえば衣装ケース(そういう名前だとは知らなかった)を洗うという発想が無かったなあ、と感心している。 

 似たような品が百均でも東急ハンズでも売られていて、そちらのほうが安価だけれど、今のところ壊れる様子も無いため、買い換える予定は無い。が、いずれ全てを切り替えても損はしないとさえ思っている。

衣類 がそのまま 洗える 収納 ポーチ 3サイズ 3点セット グレー

衣類 がそのまま 洗える 収納 ポーチ 3サイズ 3点セット グレー

 

 

 

他に「中身」としては、服と下着類、常備薬やサプリメントの類、洗面用具、USBケーブルと充電器とバッテリー、小さな無線LANルーターAmazon Kindle paperwhite、程度か。今回は雨具を持っていく。
Kindleは便利。これのおかげで、持ち運ぶ本の数を気にしなくて良くなった。宿で本を読むのが好きなので。

 

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

 

 これ以外には、カフェインレスの紅茶やハーブティーも何個か入れた。
夜に宿で「もう外に出たくない」という状況で、甘くない飲み物を飲む為の工夫。今回は一人旅だが、お酒を飲まない同行者がいると、わりと喜ばれる。

 

 

 

では寝ます。明日は早い。日の出前には駅に行かなければならない。

 

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この世界の片隅に
 

 

 

 

 

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

なんとなく制限していた映画鑑賞を再開。
映画は気軽な娯楽で趣味だが、街に出て映画館に入り…と家を出てから帰宅するまで、案外時間がかかってしまう。田舎暮らしの辛いところで、駐車場の心配も要るし、往復の時間だってかかる。
どうしても観たい作品は万難を排して鑑賞するが、ちょっといいな、程度の映画まで観ていると、他の諸事が滞る。

だから、最近は意識して、映画館に行くのを控えていた。
少し前まで、静岡市のミニシアターで上映する全作品を“とりあえず観る”状態だった。さらにシネコンや街の映画館でも映画を観ていた。
あれはあれで面白い体験だった。作品そのものだけでなく、「映画について」を語りたくなる、あるいは語れるようになる。

でも繰り返しになるが、時間が、特に休日の時間が削られていく。観る作品を吟味するようになってから、目に見えて時間の余裕が出来たことは、ちょっとした感動すら覚えたものだ。

 

 


さて、そんな自分が今日観たのは、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」。
タイトルから判るように、岩井俊二が90年代に作ったドラマ(と、その映画版)が原案。あの頃にかなり話題になった記憶がある。僕も大好きで、若い頃に“度肝を抜かれた”作品である。

だからそれなりに思い入れがあるタイトル。
予告編がわりと綺麗な映像で、どんな翻案で90分のアニメ映画に仕上がっているのか、楽しみ半分不安も半分で上映に挑んだのだった。



結論としては、それなりに楽しめた、と思う。
岩井俊二版の「小学校高学年の男子女子の、ある夏の日の甘く苦い出来事」の、甘さと苦さのエッセンスだけを取り出して、アニメスタジオ「SHAFT」らしい絵と演出で膨らませたような作品。
まだまだ“児童”な男子達と、ちょっと大人びた(でもままならない事ばかりの)女子、そんな岩井版の特別な雰囲気は残念ながら薄れていた(というか登場人物は中学生だった)。
さらに深夜アニメくらいに“えっちな”描写も目立つ。
意図したのかわからないが、主人公の友人達が棒読みで乱暴な言葉遣いなのも気になる。顔が場面によって違うのも、演出意図かミスか、わかりづらい。
いわゆる「限定された時空の繰り返し(ターンとリピート)」作品なのだが、物語が進むにつれ妄想か雰囲気オチかわからなくなる辺りも、いまいち。
90分という短い映画だが、そういう細部が気になって、落ち着かない。

一体、誰をターゲットにしているのだろう、と疑問が沸いてくる作品でもあった。映画館で最も多かったは中高生。でも、彼らが観ても、少なくとも「君の名は。」のような爽快さや起承転結のまとまりが感じられるだろうか。
僕のような「90年代のあの佳作」を求めた人ならば、どうしても不満が生じる。一緒に観た友人夫妻は「ゼロ年代以降のオタク・アニメ成分を混ぜて欲しく無かった」と言っていた。これは大変に面倒くさい意見だが、しかし自分のもやもやをはっきりさせてくれた、しっかりと腑に落ちる意見ではあった。


でも、と僕は今日の映画を思い返しながら考える。
料金分はきちんと楽しめる、それなりに良い映画だった、と。
あちこちで「アニメ的な臭み」があって集中を削がれたけれど、今の時代に作るのならどうしてもこういう感じ(色気も感動も過剰な空想絵巻)になるんだろうな、と納得してしまったのだ。ここまで“今風”ならば、もう受け入れるしかない。

逆に今、アニメにしろ実写作品にしろ、あの90年代の、岩井俊二のさっぱりした風合いは作れないと思う。
そういうのが好きな人は、例えば「リップヴァンウィンクルの花嫁」を観ればいい。僕はあれが大好物です。

 

 

等身大の、自分にもあり得たかもしれない「あの時代」を描いた作品が、岩井俊二版の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」。
そして、ライトノベル的な妄想全開で再構成されたのが、今回のアニメ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」。
後者を僕がすんなり受け入れられるのは、もはや遠い、遠すぎる時代のお話だからだと思う。20代だと、おそらくこうはいかない。

 

 

 

 

今週のお題「カバンの中身」 #かばんの中身 #カバン

今週のお題「カバンの中身」

 

「お題」に答えるなんて、十年前のインターネットみたいだ。
とりあえずカバンから出してみた。今はこんな感じ。

 

  • 財布
  • フィルムケース
  • ミントタブレット入りのピルケース
  • カメラ:SONYのHX90Vとポーチ
  • Kindle paperwhite
  • メッシュポーチ:ウエットティッシュとか予備の電池など
  • ハンカチ
  • ポケッタブル・バッグ

 

 

これらに加えて、スマートフォンも基本的にカバンの中に入れる(今は写真撮影のために写っていない)。
鍵は基本的にポケットの中。車はキーレスエントリーで、使うのは家の鍵だけだから、長期旅行の時以外はズボンのポケットに放り込んでおく。

 

フィルムケース

出先で壊したくない小さなものを入れるための容器として活用。例えば友人宅で多肉植物の枝葉を分けてもらった時など、いわゆるサンプルケースとして使用する。プラスチックシャーレやジップロックの小さなものも使う。

 

ミントタブレットとピルケース

買ったらこのピルケースに入れる。混在も気にしない。
最近は詰め替え用のミントもよく買うようになった。
三重県の雑貨屋「Novi」で買ったもの。アメリカ映画で痛み止めなどをじゃらっと出してがぶがぶ飲む、あのケースだ。フリスクのケースなどに比べるとかさばる筒型とはいえ、こういうものは形が定まるとカバンの中で探しやすい。個人的にはポケットに入れるより好き。

 

ピルケース - Medicine Pill CASE 【Small】 4PACK (YELLOW)

ピルケース - Medicine Pill CASE 【Small】 4PACK (YELLOW)

 

 

麻のものがほとんど。ハンドタオルくらいの薄手の麻布が便利。今日はたまたまキッチン用の布巾が放り込んであった。毎日洗っていると、厚手の布巾もハンカチ的な柔らかさになって使いやすい。
ワッフル織りの綿や麻のハンカチもよく使う。
トイレで使うのはポケットに入れたハンカチだから、鞄の中のこの布は、タオルか雑巾代わり、あるいは何かを包むための多用布ということになる。外出先で惜しみなく使える、乾きのよい布があると便利。

 

 

カメラ

カメラは持ち歩かない時もある。最近は専らHX90Vばかり。ズームが効いて(×60)コンパクト、ほぼ無音、そして電子ファインダーで明るいところでも見やすい。スマホとの連携や使い分けで、散歩から旅までほぼこの1つで事足りてしまう。
よく底面を傷つけるから、底に革を装着してみた。これはいつか書こうと思う。我ながら良い工夫だと思っている。
ポーチは保護用。とはいえ、嵩張るからあまり使いたくない。今、薄手のものを自作しているところ。

 

 

Kindle paperwhite電子書籍リーダー)

Kindle paperwhiteは、明らかに使うと予想される時以外は持ち出さない。短い読書ならスマホのアプリでもできる。今日は歯医者の待合室で活躍した。
旅行中は、寝る前だけ使うから、持ち歩きはしない。
先日、革のカバーを作ってみた。

 

 

メッシュポーチというかジッパー付きケース

無印良品のメッシュ・ポーチに、ウエットティッシュや、カメラの予備バッテリー、普通のティッシュ等の小物を入れている。同じく無印良品の使い捨て眼鏡拭きも欠かさない。
最近なにかと寸法を測る機会が増えたので、小さなメジャーを持ち歩くようになった。
ペンとメモは使わないので退役させた。なぜか目薬も持ち歩く。

スマートフォンやカメラのためのモバイルバッテリーは、まず持ち歩かない。使い方の工夫と性能向上で、スマホならば2日間は持つ。何かあって酷使する事があったら、その時に考える。普段は車のUSBコネクタもあるからまず不自由しない。
旅の時だけは、念のために小さなバッテリーを持ち歩く。

これよりも大きなバッテリーも持っている。ただ、それなりに重いから、肩にかけるカバンには入れない。サイズは小さく、容量あたりの重量はとても軽いのだが、そこまで電池が要る局面は考え難い。
性能的には決定版なのだが。 

 

ハンカチ

どうして入っているのだろう。ソーダ水の柄が素敵な、手ぬぐい生地の品。たぶん三重県のNoviで買った。

 

ポケッタブル・バッグ

買い物バッグとして、薄いリップストップナイロンのポケッタブル・バッグを常に持ち歩いている。
モンベルのウルトラライト・シリーズの「MONO バッグ Lサイズ」がいちばん便利。他では見られない「アイスホワイト」という色が好き。Lサイズなら大きめのレジ袋くらいの収納力があるし、肩掛けも可能。日々の買い物から、旅先でのお土産袋まで大活躍。旅行中は、服装によっては主力の肩掛けカバンとしても使える(小柄な人なら斜めがけも可)。
他のエコバッグの類も使っている。複数のカバンに分散配置されている状態で、自分でも把握できていない。

 

[モンベル] mont-bell U.L.MONOバッグ L 1123780 BK (BK)

[モンベル] mont-bell U.L.MONOバッグ L 1123780 BK (BK)

 

 

 まとめ

日常の持ち歩きに関しては、この状態が最もヘビーだと思う。
カメラは意外と重い。Kindleだって基本的に持ち歩かない。わりと細かく取捨選択して、軽さを追求している。
財布が膨れてきたら(写真を見ると、現在がその状態だ)整理して凹ませる。小銭を綺麗に並べ、カード類を整理する。
冬場はもう少し、カバンの中身は少なくなるだろう。その代わり服のポケットが膨れる。

やたらと旅について書いているのは、明後日から旅に行くから。広島旅行、楽しみだ。

 

 カバンについて

https://www.instagram.com/p/BWfHH8wH57h/

元は旅行用のサコッシュとして作った、この革の品。旅先で必要に応じて展開する肩掛けの軽い簡易カバンが設計コンセプトだった。
しかし最近は、日常使いとしてしっかり定着してしまった。
春に作ったヌメ革の箱形かばんより軽便なので、使い勝手が実に良いのだ。この2つのカバンが現在の主力、そのHigh&Low mixのLow側がこの革サコッシュということになる。
数百円の端切れが材料だったので今まで不明だったけれど、どうやら鹿革らしい。軽くて丈夫で、雨にも強い。
制作時の予想を超えた活躍をしている。
いくつか似たものを頼まれて作っているけれど、同じ革は手に入らないから、この初号試作カバンの軽さと風合いは量産型では再現できていない。この辺り、ロボットアニメ的(あるいはロボットアニメの後付け設定的)で素晴らしい。