映画「ターミネーター ニューフェイト」を観た。

映画「ターミネーター ニューフェイト」を観てきた。
あの時代に育った男子の典型として、僕もターミネーターシリーズは好きだ。何度も繰り返し観るほどのマニアではないけれども、だだんだんだだん、とテーマソング「審判の日」が流れればそれだけで気分が高揚する。

ここ四国の高松市民もそれは同じようで、だだんだんだだん、と曲が流れるたびにぱぱんぱんぱぱんと柏手を打って盛り上がっていた。最初は戸惑ったけれど、スタッフロールが流れる頃には僕もしっかり手を叩いていた。映画との不思議な一体感が味わえる、良い習慣だと思う*1


ターミネータ  ニュー・フェイト予告編 Adobe合同キャンペーン

というわけで新作も観なければならない。
今回は「ターミネーター2」からの正式な続編、かつ制作陣も「2」を引き継いでいるという。サラ・コナーさん、T800さん(シュワルツネッガー氏)が老いたまま登場するのも話題となっている。

とびっきり面白かった。
こういう作品になると過剰なくらいに過去作へのオマージュというファンサービスを盛り込むのが常だが、「ニューフェイト」ではそれなりに抑制されていて好感が持てる。例えば、今作ではあるターミネーターがジョークを解するほどに人間を学んでいるため「アンドロイド・ジョーク」として過去作の台詞(によく似た台詞)を使う。だからファンサービスでありながら不自然ではないのだ。

 

 

いつもながらに銃をばんばん撃って、必要以上に交通事故を招きながら、ああここが決戦の地なんだろうな、という危険な場所(安全衛生管理者としては柵やカバーを設置しなければならない巨大な回転体)できちんと決着をつける。そのうえで、今の時代、そして未来に向けた新しい「ターミネーター世界」も描いている。

小さな不満があるとすれば、その「危険なアクション」の過剰さだろうか。
詳しく書くとネタバレになるから例え話になるが、四国村(香川県高松市)に行ってゾンビに追いかけられた場面があったら、かずら橋(レプリカ)を渡ろうとしたら揺れていて怖い、で僕としては十分なのだ。
そこでいきなり、橋のワイヤーが切れかかっていて大変、それを繋ぐには背負った鞄から工具を出さなくてはならなくて、鞄のジッパーが噛み込んで開かなくて、なぜか山の上(たぶん安藤忠雄設計の四国村ギャラリー)から岩が落ちてくる、さらにゾンビがその辺に偶然落ちていた時限爆弾のスイッチをON、みたいな状況は、ちょっと飽きる。そこまで色々あったら死んでるだろう普通に、と冷めてしまうし、どうせCGだろうと鼻白むかもしれない。

goo.gl

まあ、粗を探したらきりがない。
元から緻密なシナリオと世界観を楽しむ難しい映画ではないのだ。正直なところ、歴史改変SFとしてはガバガバな、B級作品であることも「ターミネーター・シリーズ」の持ち味だから。

うん、良い映画だった。少なくともここ最近のターミネーターシリーズに失望していた人は観てみるといい。「1」や「2」の味わいが戻ってきている。

映画の後に食べたマクドナルドのソフトクリーム*2も美味しかった。さっぱりしていて、観光牧場の「特濃の生乳」のものより好きだ。

 

実は昨晩、もやもや考えて睡眠不足だった。日記に書いた通り、いろいろ考えることがあったのだ。
そういう時は映画が効く。
今ちょっと頭痛がしていて、今日はしっかり寝ないと健康によくない感じ。映画のおかげでしっかり眠れそうな気がする。ありがとうサラ・コナーさん。
ちなみに今回の敵役の新型ターミネーター氏は、「ひたすら強いがキャラが弱い」感じでした*3。一芸に秀でる、という意味では「2」の液体金属T-1000が頭一つ抜けていると思う。

 

天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

 

 

 

唐突に、今日のお弁当。

https://www.instagram.com/p/B4tbh9HgPcZ/

 

  • 雑穀ごはん
  • 鶏唐揚げ
  • サツマイモのバター焼き
  • 卵焼き
  • キャロットラペ
  • プチトマト

卵焼きは、少し前に作って余らせていた煮物(切り干し大根と油揚げ)を卵液と混ぜて、電子レンジで加熱しただけ。手抜き料理で1つの容器を占めることができた。
味の濃い唐揚げならば1個で満足してしまう今日このごろ。これが加齢か。

 

お題「最近見た映画」

 

*1:嘘です。

*2:人生初だと思う。映画の半券で半額になるので買ってみた。

*3:これもマイナス点のひとつかもしれない。単純に強いと「どう倒すか・逃げるか」にトンチが要らないから。

ため池に埋める手紙と。

この前の帰省でどさっと持ち込んだ荷物にようやく手を付けた。
といっても午後遅く、夕方になってからの作業開始。

まだ進捗は4割といったところ。夕方からの作業で4割ならば、昨日に頑張ればどれだけ片付いただろう。まあ、完全に空白の時間なんてものはなくて、昨日も今日も良く言えば「身体と心を存分に休め、ネットワーク経由で世界中の映像および文字情報を楽しんだ」ので、もう後悔はしない。

前に書いたように、かつて三重県で独り暮らしをしていた時の家財道具や雑貨や書籍が、この荷物の多くを占める。
中学高校のアルバムや古い楽器、大学時代の教科書なんてものもある。20代の頃から請け負ってきた、友人知人のお店のショップカードやメニューの印刷物も束になって出てきた。

束といえば、手紙も多い。
たぶん同年代の男性のなかでは手紙は多くやりとりしているほうだと思う。カフェや雑貨屋関係の友人知人も多かったし、交際した相手は手紙好きばかりだった。

懐かしい友人の手紙なら、読んでも大丈夫。
でも当然、いま読んだら心が揺さぶられるものだって多い。というか、わざわざ保管してあるものにはそういう相手のものも多い。

三重県の友人達なら知っているように、僕はそれなりにダメージを負った状態でかの土地から実家に戻った。だから当然、雑貨でも食器でも、そして手紙の入った箱も、当時のあれこれが凍結保存されている。今日はそれらを解凍し、取捨選択する作業だったのだ。

取捨選択とはいえ、実際には思い切って処分するものしかない。
持っていても先がない紙の束だ。

とはいえ、ゴミ箱に放り込んで、次の収集日(火曜日)まで平気というわけにもいかない。静岡県の戦闘マシーンとして育てられた自分*1とはいえ、それくらいの情緒はある。

さてどうしようか、と考える。
そもそもこういう思い入れのあるものを「ゴミの日」に出すというのがどうにも抵抗がある。
皆はどうしているのか。ビルの屋上で細かく千切って風に飛ばすか、神社の「お祓い箱」に古いお守りや人形と共に入れておくか、あるいはキャンプの時に焼くのか。

色々考えたけれど、最終的に埋めることにした。

アパートの近所に、現在埋め立て中のため池がある。
先週まで水を抜いていて、わずかとなった水面に鷺が群がっていた*2。昨日から土を入れ始めて、明日か明後日には更地になるだろう。

その最後に残った池の中央、明日に埋めるであろう場所に、手紙を放り込んできた。
詳細は書かない。工事の邪魔にならず、かつ誰の目にも触れない方法を選んだ。

袋も含めほぼ紙で、土中でも数十年で水と二酸化炭素に分解されるだろう。不法投棄になるし、環境に気を遣った行為とはいえない。

しかしこの程度の逸脱は目をつぶって欲しい。どちらかといえばエコロジーには配慮して生きてきたのだ。紙を数十グラム埋めた分、明日からさらにエコロジカルに生きます。

正直なところ、自分にこの種の情緒があったことに不思議な驚きがある。「よく考えた突発的行動」をしてしまった。
たぶん人生であと何度も無い行動だろう。
不思議な夜だ。まるで、昔のビーイング系女性アーティストの曲みたいだ。小松未歩ZARDを思い出す。

 

白河夜船 (新潮文庫)

白河夜船 (新潮文庫)

 

 

 

三重県で過ごしたあの時間、関わった人達は、紛れもなく忘れがたい思い出となっている。そして、生涯で1回だけやり直せるのならば、と考えたら迷わず選ぶのも、三重県での独り暮らし期間だ。
そういう、良くも悪くも濃密な時間の欠片を、こうして香川県の特徴的な「ため池」に埋めることができたことは、なかなか良くできているとは思う。
瀬戸内海に流すよりは人の目にも触れないだろうし。

 

 

謎

 
lyrics

lyrics

 

 ふう、なんだか疲れた。
ストレスというわけでもなく、躁でも鬱でもなく、ただ心が「すうっ」と内向的になってしまう。これからきちんと眠れるだろうか。

お題「行きたい場所」

お題「今日の出来事」

お題「もう一度行きたい場所」

*1:嘘です。

*2:良い餌場なのだろう。

動物園に行きたかった日。

動物園に行きたい。
今の季節は一週間で気温がぐんと下がることがあるから、今週と来週では動物園の雰囲気がまるで違うことだってある。総じて、秋から冬は暖かいほうが動物たちが元気だ。

 

 

とはいえ先週は帰省して、今週はその片付けをしなければならない。毎週遊んでいるわけにもいかないのだ。
独り暮らし、かつ実家から持ち込んだ荷物や本は放置しておいても邪魔なだけだから、別にこのごちゃっとした部屋で生活しても良いのだけれども、精神安定にはよろしくない。

というわけで、今日は完璧に荷物の片付けをして、明日に松山か徳島の動物園に行く予定だった。

でも、できなかった。

寝坊して、その後にぐだぐだと過ごしていたら、あっという間に夜になってしまったのだ。
洗濯はした。金属ごみもまとめた。オーブントースターの掃除もした。頼まれていたパソコンのセットアップを済ませ、納品した。
でもそれだけだ。
部屋にはわけのわからない雑貨や本が未整理のまま溢れ、まるで「容疑者宅から押収された多数の証拠品」のような光景が部屋の中央に展開されている。


こうして、動物園のベストシーズンからどんどん遠ざかっていく。
個人的に真冬の動物園で良い思いをした記憶が無いので、このままでは春を待つことになる。タイムリミットが迫っている。瀬戸内国際芸術祭よりも焦っているかもしれない。

 

まあいいや。すべてが予定通りに行くわけではない。明日こそがんばる。今日は読書と映画*1の日。
せめて食べ物だけでも“マシ”なものをと鶏の唐揚げを作った。思う存分、暴力的な量を食べたくなったのだ。
でも箸をつけたら常識的な量で満足してしまった。残りはお弁当用に冷凍したものの、片付けの手間まで考えたら唐揚げは失敗だった。これなら買ったもので済ませればよかった。
この唐揚げについては、反省している。

 

ラクうまごはんのコツ

ラクうまごはんのコツ

 

 

しかしよく寝た日でもあった。
1人で暮らしていると睡眠に歯止めが効かない。そして季節の変わり目にはどうしてか眠くなる。寝坊して、昼寝して、夜も本を読みながらうつらうつらして、今に至る。
成長期なのかもしれない。

 

 

女のいない男たち (文春文庫)
 

 

お題「これって私だけ?」

*1:Amazonで古い映画を鑑賞。まあまあ面白かったが映画館ほど集中できない。

冬がはじまるよ

立冬。暦の上では今日からが冬。

我が家では昔から、立冬にはひよこ豆を食べる。愛知県にルーツを持つ祖父から伝わった風習だ。
独り暮らしをしている今年は、もちろん1人で食べる。

 

トマトコーポレーション ひよこ豆(イタリア産) EO缶 400g×3個

トマトコーポレーション ひよこ豆(イタリア産) EO缶 400g×3個

 

 

ひよこ豆といえば、何度かの試行の後に、良いレシピを確立したので書いておく。
といっても単にオーブントースターで焼いただけなのだが。ちょうど一年前の今頃に行った南米*1で食べた味の再現。

  1. ひよこ豆を茹でる。あるいは缶詰かパック詰めのものを開封する。
  2. 耐熱容器に薄く並べる。
  3. オリーブオイルを振りかける。
  4. フェンネルシード、クミン、シナモンなどを適当に振りかける。
  5. 塩をかける。
  6. 適当に混ぜる。
  7. オーブントースターで焼く。
  8. 全体が黄色くなってから、さらに数分焼く。

だいたいこんな感じ。
油はサラダオイルでもいいし、焼いた後に乾燥パセリやバジルをまぶしてもいい。胡麻油と塩でもまた違った味になる。

油を少し多めにしたほうが、保存する時には良い気がする。

今日はこれを炊いたご飯に混ぜて、お弁当にした。

https://www.instagram.com/p/B4lrxgugt7o/

  • 焼いたひよこ豆の混ぜごはん
  • 焼いたソーセージ
  • 黒はんぺんとささがき牛蒡の炒め煮
  • 小松菜のおひたし
  • 粉吹きサツマイモ
  • プチトマト

ひよこ豆は焼くとほくほくした食感と甘みが強まる。
雑穀ご飯に混ぜた場合は油と塩がちょうどいい感じ。ただし食べる前に少し温めたほうが良いだろう*2
黒はんぺんはこれが最後。胡麻油でじっくり焼いた後に、ささがき牛蒡と少しの出汁醤油と塩で炒め煮にした。薄味が良い感じ。

さつまいも、巨大なものを貰ったので毎日食べている。粉吹芋にする場合はグラニュー糖がよろしい、と本に書いてあって、その通りにしたら面白い味わいとなった。黒糖や普通の砂糖ではこの味は出せない。

 

GABAN ガルバンゾー 1kg

GABAN ガルバンゾー 1kg

 

 

朝から昼は平和そのもの。夜は近所で交通事故があったようで、いささか騒がしい。僕はうっかりYou Tubeを見続けてしまって、もうこんな時間。

そろそろ寝ます。おやすみなさい。
ちなみに、立冬に豆の件は嘘です。

 

 

*1:ガラパゴス諸島に行く途中で前泊したエクアドルのホテル

*2:そのまま食べるのならば冷めても美味しい。おつまみにもなりそう。

高松市仏生山の「ごはんとお茶 Nöra」

振替休日。
たっぷり寝て、家事をして、それからお昼ごはんを食べに出かけた。

今日の目的地は仏生山温泉から徒歩数分のところにある小さなお店「Nöra」。11時過ぎに行ったら予約のお客さんで満席、13時を予約するくらいに人気。

確かに美味しい。
ランチメニューは1種類、オプションで小さなケーキや飲み物が選べる。
雑穀ごはんに鶏南蛮、味噌汁。エビ真薯をなにかのすりおろしに入れたもの、柿と玉ねぎのマリネ、サラダ、ナッツなどが多めのキャロットラペ。

食後にはバナナのパウンドケーキと紅茶を選んだ。

https://www.instagram.com/p/B4jYwZZAW7N/

量も多くて、女性ならご飯の量を減らしてもらっても良いかもしれない。
どの品も、切り方や薬味、アクセントに添える揚げ物などに気配りが感じられて、食べていて楽しい。

 

 

高松市とその周辺地域、こういうカフェごはんっぽい店が本当に少ない。人口や街の具合からしてもう少しあってもよさそうなものなのだが、この密度の薄さはどうしたものか。

 

こういう店、というのはつまり、手作りで丁寧で品数の多い食事を提供する、ほっこりして自然食寄りで、スタッフは女性数人で*1、全員がドングリみたいなニットの帽子を被っていて、洗いざらしの白いスモックか何かを着ていて化粧っ気は薄く、クラフトイベントか骨董市で買ったような変わったアクセサリーを付けていて、往年の(リニューアル前の)ku:nelやArneの影響を強く受けていて、使い込んだ塗椀はほとんど木地が見えていて、棚板は流木みたいに白く風化していて、こざっぱりした店のことだ。全員が必修科目として「かもめ食堂」を観ている。

少ないから、そういう趣向を好む連中(含む自分)が集まって混んでいるのかもしれない。とはいえ、良いお店だから人気なのだと単純に考えてかまわないと思う。
なにしろ、この価格でこの質と量では経営が心配になってしまうのだが、また機会があれば行きたいと思っているのだ。

 

この種の「リーンなお店*2」が高松に少ない、という「印象」はしかし、土地の差なのか、あるいは時系列的な変化なのか、それらの複合なのか、実際には判断しかねる。

例えば僕は四国に1年住んでみて、日々の買い物での安さに驚いていた。四国は物価が安い、とあちこちで話していた。
しかしそれは自分が買うものが「地のもの」や「セール品」や「ローカル商品」ばかりだからだったと、先日の帰省で判明した。
物価が高いと言われる静岡県のほうが、リンゴも小松菜もトマトも、料理酒でさえ安かった。特にリンゴは、目玉商品でバラ売りされているものが静岡で99円、高松では140円。
うどんや瀬戸内海の魚、そして静岡には無い乾物に騙されていた。
不景気が続き、僕の経済状態も低空飛行で、世の中が安いものに溢れているせいもある。実家が使っているスーパーマーケットがわりと高い店だったことも忘れてはならない。
生活コストを下げることが当たり前になり、かつその技術も上がっていることも、錯覚の原因のひとつだろう。

そういえば、沖縄だって統計上の物価はとても高いが、とびきり安いローカル商品もまた目立つ。
つまり、印象というのはあまり役に立たない。

 

同様に「リーンなお店」が少ないのも、単にカフェブームの終焉から長い時間が経った後の、順当な変化である可能性は高い。少ないのではなくて、減ったのだ。
三重県北部に住んでいた時はこういう店はあちこちにあったけれども、その時の香川県を僕は知らない(とはいえ、三重県北部は今もカフェ密度がとても高い。おそらく愛知県の都市住民の行動圏内であることに関係している。名古屋圏へ通勤するカフェ好きファミリー層も多い。))。

 

 

ともあれ、今の自分としては、ただ今のこの土地で、良いお店をひとつ知った事実を寿ぐばかりである。
手の混んだ美味しい日常の食事を楽しめる“拠点”を持つことは、健康で文化的な一人暮らしには必須の要素だと思う。静岡でも三重でも、そういうお店はいくつか知っているし、実際に(比喩ではなく)良いごはんが命を繋いだことが何度かある。

 

乙女の高松 雑貨屋&カフェさんぽ かわいいお店めぐり

乙女の高松 雑貨屋&カフェさんぽ かわいいお店めぐり

 
高松すてきな雑貨屋さん&カフェかわいいお店めぐり

高松すてきな雑貨屋さん&カフェかわいいお店めぐり

 

 

ちなみにこの高松市、良いパン屋さんも少ない気がする。都会暮らしに疑問を持った凝り性の人が移住する場合、やはり島に渡ってしまうのだろうか(偏見)。

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「もう一度行きたい場所」

 

*1:男性がいる場合、ヒッピー風味でインド風のズボンを履いている。

*2:この表現は僕の造語。ほっこり系カフェごはん、なんて呼び方は蔑称じみているし、共通の要素はあるがわりと多種多様なので名前が付けづらい。パンの分類で「リッチ」と「リーン」があるのでそれを援用した。バターやミルクを多用しないパンが「リーンなパン」。

黒はんぺんのお弁当と、夜の古本カフェ「ソロー」。

静岡で買った黒はんぺんを煮浸しにした。
日持ちがしない練り製品のなかでも、茹でただけの黒はんぺんの足は早い。お弁当にするにはもう少し濃い目に煮たほうが安全だったかもしれない。
生姜醤油で甘辛く煮付けてもイワシの風味は活きるだろう。

 

 

この黒はんぺん、自宅で食べる時は焼くことが多い。
オーブントースターや焼き網で焦げ目が付くくらいに焼いてから山葵醤油で食べる。ご馳走というよりも、地味に美味しい類の食べ物。
胡麻油を敷いたフライパンでしっかり焼き付けるのが、自分なりの工夫というか独自の食べ方か。子供の頃はフライが好きだった。

高校を卒業して県外の大学に行くまで、白くてふわふわした(一般的な)はんぺんは、ほとんど食べたことがなかった。
ごく狭い“黒はんぺん文化圏”の中央、いちばん濃いあたりに住んでいたし、両親もそのエリアの生まれだ。
唯一、母の生家の近くにある練り製品の専門店では白いはんぺんを売っていたけれど、ヘラで半月型に整形した白いすり身を湯に落として固めたそれは、スーパーマーケットで売られている品とは別物だった。空気を含んでいるが滑らかで甘みも少なく、“しんじょ”の庶民版といえる食べ物だった。

黒はんぺんで育った自分が県外に出てから白はんぺん*1を積極的に食べているかというと、黒はんぺんほどは買わない。たぶん単価や汎用性の問題だろう。
ソウルフードというほど愛着を持っているわけではないけれど、あれば色々と使いやすい食材ではある。

 

さてそんな黒はんぺんを使ったお弁当はこちら。

https://www.instagram.com/p/B4girHAgrst/

  • 梅ごま炊き込みご飯
  • 鶏だんご
  • サツマイモの粉吹き芋
  • プチトマト
  • 黒はんぺんと小松菜の煮浸し
  • 枝豆醤油漬

黒はんぺん、スーパーマーケットには薄い廉価なものと厚みのある高価なものが並んでいて、価格に3倍ほどの差がある。実家では厚いほうを食べていた。おでんなどには薄いものが好まれるようだ。
今回は薄いものを買ってきた。お弁当には厚めが良いと思う。薄いとなんとなく頼りない。

ちなみに鳥だんごも帰省の際に買ったもの。
我が家の行きつけの鶏肉専門店の人気商品。
鶏肉(主にブロイラー)の骨付き炙り焼きを主商品とする個人経営の専門店は、全国にあるのだろうか。静岡だとわりとあちこちにあって、各家庭が「我が家はここ」とフォローしている。

 

コッド岬

コッド岬

 

 

 

 

さて、明日は振替休日。
先ほど高松市郊外のブックカフェ「ソロー」に行ってきた。

平日の夜に営業している古本と新刊本のあるカフェ。今日はイベント準備のためかカフェは閉店状態だった。
古本や雑貨が山ほどあって、ちょっと懐かしいサブカル店の雰囲気が素晴らしい。イベントで見かけたことはあるが、実店舗は初。
良いお店。また行こう。

 

 

 

若い頃に「仕事がある日は仕事だけ、出かけるのは休日」という習慣が付いてしまって、夜に出かけるのに少しだけ抵抗がある。例外は映画と書店くらいか。
ホワイトカラーの仕事に就いてから「なるほどこれがアフター5か」と変な感慨を抱くことが頻繁にあった。というか経理や総務の仕事をしていた時は、疲れたとはいえ帰宅前に寄り道できる(飲酒の習慣がないので呑み屋などには寄らない)ことが嬉しかった。企業の研究所務め&車での長距離通勤では、そういう余裕は生じなかった。体力的にも時間的にも。

というわけで、明日は休みとはいえ、こうして家で夕食の後にわざわざ出かけるなんて自分としては珍しいのだ。お店が楽しかったことも含めて「なかなかいいぞ」と少し浮かれている。
移動時間も含めて1時間足らずの外出だったのだけれど、夜のお出かけは楽しくて、未だに特別。

 

 

ウォールデン 森の生活 (上) (小学館文庫)

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森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

 

 

お題「行きたい場所」

 

*1:正確な呼称とはいえないが、黒はんぺん圏の人間は自分たちの食べる「はんぺん・マイナー」との対比のため「はんぺん・メジャー」を“白はんぺん”と呼ぶ。

スマートフォンを、忘れた日。

 

昨日の疲れもほとんど残らず、朝はきちんと起きることができた。
ただひとつ、珍しい失敗をした。

スマートフォンを忘れたまま、家を出てしまったのだ。

通勤(通学?)の距離にして半分くらい進んだあたりで気がついた。頑張れば取りに帰っても遅刻はしない時間だった。でも万が一、必須ではないデジタルデバイスのせいで遅刻をしたら、いかにもスマホ中毒といった感じで嫌だ。

だからスマートフォン無しで一日を過ごした。

休み時間に少し手持ち無沙汰ではある。でも講習中はどうせ使えないから不便とまではいかない。

帰宅したら玄関に(たぶん忘れないように)立て掛けてあった。普段とは違う置き場所だったのが“敗因”だと思う。
7時間ほど放置してバッテリーは5%しか減っていない。もちろんバッテリー容量も増えたけれども、最近のスマートフォンは電源管理が本当に上手になった。

 

 

新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)

新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)

 

 

というわけでお弁当の写真は撮っていない。
今日はかなりの手抜き。チーズサンドイッチを作っただけ。

  1. 食パン4枚にゴーダチーズ*1を乗せて焼く。
  2. チーズが溶けはじめたら、片面にそれぞれ「ハムの細切り」と「煮たリンゴ」を乗せて、さらに焼く。
  3. 具材を乗せたパンの上に、乗せてないパンを乗せ、皿かなにかを乗せる。
  4. 朝食を準備する。
  5. チーズが固まったら、切り分ける。
  6. 切り落とした部分を食べる。朝食も食べる。
  7. 切り分けたサンドイッチは容器に入れ、鞄に入れる。
  8. スマートフォンを忘れたまま出かける。

だいたいこんな手順。
バターを塗る手間が無いこと、固まったチーズがサンドイッチ構造の分解を防ぐことが利点か。冷えたチーズが苦手な人は止めておいたほうが良いだろう。
ハムは謎のハム。実家の近くの肉屋さんで売っている、薄切りのロースハムにさらに塩をして半乾燥させたような品。マイルドなサラミのような感じ。
リンゴは昨晩、寝る前に火を通しておいた。リンゴ酢で酸味を追加した。焼く時は汁気を絞り、シナモンパウダーを振る。

 

 

https://www.instagram.com/p/B4fINpfgrko/
この写真は、帰ってきてからのおやつ。
ローソンで衝動買いした。
チョコレートコーティングにより、バータイプのアイスなのに硬さを抑えている点は「PALM」と同じ。箱に入っているのも強度対策だろう。ピスタチオの風味もいちおう感じられてなかなか美味しい。コンビニでこういう買い物をする習慣が無いからか、たまにこういう“流行りものの、企画商品”を買うとそれだけで楽しい。そしてちょっとだけ気恥ずかしい。
ちなみに抹茶は泡がどんどん消える。この後、飲む前に再び茶筅を入れた。

とまあ、こんな感じで平和な1日。
雲ひとつない空、先ほど外に出たら星がよく見えた。急に朝夕が寒くなってきたこと、部屋が相変わらず散らかっていることが気になる。まあいいや、平和がいちばん。おやすみなさい。

 

夜行 (小学館文庫)

夜行 (小学館文庫)

 

 

*1:業務用の大袋を貰った。味も形も、普通の「溶けるチーズ」だ。

戻ってきました香川県。

往路も復路も運転時間はそれぞれ6時間程度。グーグルマップのナビが示す道が毎回違う気がするのだけれど、時間はそれほど変わらない。個人的には、3分早く到着する提案をする前に、その時に高速料金が1000円以上余計にかかることに留意して欲しいところ。
とにかく往復で1000kmと少しの走行距離で無事に戻ってきた。平均燃費は23.4km/L。

 

自動車 解剖マニュアル (まなびのずかん)

自動車 解剖マニュアル (まなびのずかん)

 

 

 

運転そのものはそれほど苦にならない。
いつもの寄り道、三重県菰野町のSnugでは美味しいごはん*1を食べてコーヒーとケーキも楽しんだし、高速道路から眺める京都大阪神戸も意外と楽しい。

 

どちらかといえば、帰宅してからが面倒だった。

明日からの食材を買いにイオンに行って、まず疲れた。
スーパーマーケットでの買い物は自分にとって娯楽に近いが、それは数日間の料理について考えながら、あるいは掃除や洗濯について検討しながらのそれに限る。今日は米や卵などの基本の食材を買うだけだったため、作業感が強かった。なにしろ冷蔵庫を空にして帰省したから仕方がない。明日からのお弁当生活にも支障がある。

 

アイスの旅

アイスの旅

 

 

そして荷物。昨日の日記に書いたように、実家の倉庫に眠っていた自分の荷物(三重県時代の一人暮らし用品)を全て、この四国の地に運び込んだのだ。
全て車から降ろして、部屋に並べた。

運びながら、なんだってこんなものを、と考えてしまう。
タンバリン*2とか、能面とか、CDウォークマンとか、どこかのナチュラルな雑貨屋さんで買った手箒とか、これを明日からどう活用すればいいのだ。マグカップなんて曜日毎に使い分けしても余るくらいだ。
というか、今日の搬入物は、明日からの日常生活に対しては、床面積を狭くする以外の影響が無い。

今からでも色々と手を付けたいところ。古い食器は酸素系漂白剤に漬けた後に磨きたいし、本も整理したい。でもそういう事を始めたら徹夜になってしまうから、ぐっと我慢して今日はもう寝る。

しかし本当に変な風景だ。
大学時代と、社会人になってからの三重県での生活、それぞれの一人暮らしの品々がアパートの床に並べられている。おまけに両親から貰ったスーツケースや時計(とても高価なもの)もある。ちょっとずつ買い足していった工作用の材料もある。

眺めていて思った。
これは瀬戸内国際芸術祭の展示みたいだ。

展示『移動する廃棄物』(秋会期:高松エリア)

「溜め込んだ不用品を通し時代を俯瞰する」活動で知られるka氏。多島海に面した高松市の単身用アパートに中年男性のあらゆる品を並べて展示。昨年から断続的に続けてきたこのインスタレーションは、秋会期の最終日に完成する。氏の生地である静岡県から運ばれた「廃棄物=不要物」は同時に氏のお気に入りである。

 

青い表示やスタンプを用意すれば完全に芸術祭。フラム氏もニッコリ、である。まあ、瀬戸内国際芸術祭は今日が最終日なのだが。

とにかくそんな感じで疲れた。
さっさと寝て、早起きして、明日の朝からがんばる。
おやすみなさい。良い帰省でした。

 

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 

 

お題「これって私だけ?」

 

*1:メインはレモン風味のチキンのグリル、2つ選べるサイドメニューはレンズ豆のサラダとオイルサーディンが乗ったマッシュポテト。自家製のフォカッチャとスープとコーヒー、食後にケーキを付けた。
苦手なカリフラワーを使ったスープが美味しくて驚いた。
リンゴのクランブルケーキにしっかりスパイスを効かせるあたり、素晴らしいではないか。

*2:しゃらしゃら音がする小さなシンバルが全て外されている。革も貼っていない。

いらないものをすてること

実家に滞在中。
例年通りならば今日も大道芸ワールドカップに行く。でも今年は家でやることがある。

前にも少し書いたが、我が家には大きめの倉庫がある。
敷地の角に、乗用車用の車庫を改造した倉庫がある。軽自動車なら詰めれば2台入るくらいのスペースが、板張りの小屋になっているのだ。元々は家を建て替える際に、一時的に家財をしまっておくために作った建物。両親が老い支度として家をダウンサイジングしたため、そのまま季節の物や非常用品、かさばる消耗品などの置き場となっていた。
古い本や趣味の品、捨てられないものも溜まっていった。

そして僕の家財道具一式もここに収められている。
三重県に住んでいた時に病に倒れ、急遽静岡に帰ることになった。その時に、アパートにあった品は全て「引っ越しらくらくコース」でプロの手によりきっちりと梱包され、この倉庫に詰め込まれた。

何年もかけて心身が回復し、実家暮らしにも慣れたが、この倉庫の中は基本的に手つかず。必要なものだけ引っ張り出していたけれども、家族と暮らしていれば調理器具や部屋の雑貨なんて、まず出番は無い。倉庫を漁るよりは、新しいものを買うことが多い。

 

 

そして昨年。僕は四国にて新しい生活を始めることになった。
しかし倉庫の生活用品はほとんどそのままだった。
新天地に全ての梱包済み一人暮らし用品を運び込むような時間的余裕がなかった。倉庫を発掘し、整理し*1、引っ越し業者に引き渡すなんて無理。
なにしろ仕事の引き継ぎのために四国(ホテル暮らし)をしながら静岡や東京を往復し、静岡の拠点を閉める仕事と、それらに伴う対人トラブルと、体調不良と、仕事を辞めた後の自分へのご褒美であるガラパゴス諸島への旅の準備、もちろん通常業務も行っていたのだ。
四国は秘境ではないから(≒ガラパゴス諸島とは違うから)必要なものは少しずつ現地で揃えればいいや、と考えたのだ。

それに、最終的に心身を病んだ三重県での暮らしの品をそのまま活用したいとも思わなかった。食器も台所用品も家具も吟味して気に入っていたものばかり、でもそれとは別にぼんやりとした忌避感があった。
だから、忙しい日々の合間に、本当に新しい生活に取り入れたい品だけを倉庫から引っ張り出して、四国に運び込んだ。

新生活の準備にかかる費用の多くは、静岡で務めていた会社が出してくれた。拠点を閉め退職し四国の関連会社に移るという一連のドタバタに対する経営陣の”配慮”である。いろいろなことが金で解決したので(しかも他人の金で!)苦労して倉庫をひっくり返さずに済んだともいえる。

かくして、実家の倉庫は我が家と自分にとって、不要不急の品が詰まった魔窟となった。僕が四国に移るときに、趣味の品々の多くもここに加わったので、さらに混沌が深まっていた。

 

しかしもちろん、いつまでもこのままではいけない。
四国で暮らして1年、ほとんど不自由はしていないけれど、どうしてもその辺で買って済ませてしまうことは多い。吟味して選び手に馴染んだ道具ばかりというわけにもいかない。
それに単純に、安物が部屋に増えていくことになる。香川県のどこで何を売っているのかも知らず、大きな会社の正社員だった三重県時代とは収入も違う。
選んで買って愛用していた品々が実家の倉庫に眠っているのに、ニトリやイオンや100均でお手軽に買い直すのはいかにも貧しい。金銭的にも精神的にも無駄遣いだと思える。四国での暮らしに慣れた今、その思いはさらに強くなっている。

 

そして何より、両親がそろそろ老い支度というか、本格的に人生の片付けを開始したのだ。
彼ら自身の入院もあるし、ここ数年で親類が何人も鬼籍に入ったことも影響しているだろう。今のうちに、身体の動くうちに倉庫をさっぱりさせておこうと考え、僕にも協力要請が来たのだ。

だから今回の帰省は、倉庫の整理が目的のひとつ。
今までの帰省でも、静岡から四国に戻る時は倉庫からピックアップした山ほどの荷物を運んでいたが、今回はその最終便となる。今日の整理で残ったものは原則として処分される。もちろん両親や兄弟の品も同じ。どうしても、というもの以外は残さない。

たぶん秋の終わりか、冬の間に、専門の業者さんを呼んで倉庫の中身を運び出してもらうはず。わけのわからない壺から父の趣味の陶器、今となってはオーバーサイズな箪笥や、兄のギターアンプ、そして僕の本や雑貨たち。

片付けているとすぐに手が止まってしまう。でも丸一日かけて、ようやく作業を終えることができた。
実家がここに移ってきたのが小学生の頃。家を建て直しても、結婚や転居で家を出ても、収納があったから捨てずに溜まっていった品々。小学生の時に描いた絵まで出てきた。

そして今、僕の車には家財道具が詰まっている。明日、四国へ帰るのだ。
折りたたみ自転車だけでもかさばるのに、縁台からスーツケースから炊飯器まで、文字通り詰め込んである。試しに先ほどその状態で走ってみたら、あちこちから荷物が軋む音が聞こえてきた。夜逃げ、あるいはイタリア映画における庶民のバカンスみたいな見た目だ。

大好きな大道芸ワールドカップに行けなかったのは残念。
しかし倉庫の中身というのは、僕にとってひたすら先送りにしてきた文字通りの「荷物」だ。
いくつかの大物は実家に保管してもらうが、それ以外は基本的に四国の暮らしに持ち込むことになる。一人暮らしのアパートには過大な量だから、これから個人的な取捨選択が必要。それも含めてなんとなくすっきりした気分。

両親も少し、ほっとしている様子だった。
倉庫の中身を一時的に外へ出した時に、「もういらないものばかりだー」と皆で笑ってしまった。家族旅行で買った木彫りの置物も、”ものは良いから”と捨てられずにいたテーブル(この土地に引っ越してきたときに奮発して買ったものらしい)も、人生の終盤となった彼らには(そして僕にも)何年も何十年も出番のなかった「いらないもの」なのだ。そりゃあ笑ってしまうよ。

 

 

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

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ダンス・ダンス・ダンス

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一番わかりやすい エンディングノート

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*1:何年も箱詰めされていたのだ。傷んでいるものも、もう不要なものもある。