指先の小さな傷と、豆苗の再収穫。

今夜は指先が痛い。
いつの間にか、小さな切り傷ができていた。

夕方から夜にかけて外出。ちょうど夕食の時間で、久しぶりにインドカレーとナンを食べたい気分だったが、右手の指を怪我しているのでは無理だろう。では他に何を食べたいか、と考えながら車を運転したのだが全く思いつかない。そのままアパートまで戻ってしまった。普段なかなか行かない方面へ行ったのに、なんだか勿体ない気分。

 

HIT COLLECTION-CONFIDENCE-

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Pure

Pure

 

 

というわけで夕食は普通に自炊。古いJ-Pop(PAMELAH)を聞きながら小さな鍋で「白菜と厚揚げの鍋」を作る。不味くは無いが、今日は外食の気分だった。今思えば、トンカツが食べたかった。でも運転中はトンカツの事なんてまるで思いつかなかった。

 

狂犬病再侵入―日本国内における感染と発症のシミュレーション

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続・人類と感染症の歴史 新たな恐怖に備える

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  • 作者:加藤 茂孝
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2018/05/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

ちなみに昼食はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B5rNGEHgiNh/

  • シュウマイ丼
  • 豆苗のおひたし
  • ベイクドポテトとトマトのオイル煮
  • ひじきマリネ
  • 金時人参とキュウリのピクルス
  • 大根の柚子胡椒和え

昨年は珍しがっていた金時人参を、今は普通に使っている。細い金時人参は安く、量も僕の暮らしにちょうどよい。袋入りの洋人参は、きちんと使いみちを考えておかないと持て余してしまうことがある。

シュウマイ丼は朝に思いついた創作丼。作り方は、焼いたシュウマイをごはんに載せるだけ。シュウマイを乗せたご飯の味がします。塩胡椒が合う、と思うが他人には勧めないタイプの料理(?)だ。

水耕栽培の豆苗は何度か収穫できる、とTwitterで知ったので試してみた。絡み合った根の部分をトレイに移し、5日間ほど水をあげて育てた。
きちんと芽は伸びたが、これがなかなか青臭い。マメ科の臭みに、そのへんの草みたいな風味も加わっている。
おひたしにしてみたが「食べられる雑草」という感じ。天ぷらにしたら美味しいかもしれませんね、と思いながら食べた。春の始め頃に楽しむタイプの味だ。

柚子胡椒を使った料理は好きだが、塩加減が難しい。道の駅で買った「地元のお年寄りが仕込んだ柚子胡椒」は、ひたすらにしょっぱい。なんでも保存食に変える魔法の一瓶だ。塩もみした大根を軽く和えただけで、漬物らしくなった。塩加減も量も考えなくて良いので、究極の柚子胡椒と言っても過言ではない。

 

食事はともかく平和な日だったと思う。
真冬の服を全て出していないから、朝は少し寒い。マフラーや、防風性能があるアウターでなんとかなっている状態。そろそろ厚いセーターも出す時期か。

新蒸気波要点ガイド (ヴェイパーウェイヴ・アーカイブス2009-2019)

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  • 作者:佐藤秀彦
  • 出版社/メーカー: DU BOOKS
  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: 単行本
 

お題「これって私だけ?」

 

お題「ひとりの時間の過ごし方」

このスリッパはウォッシャブルです。あなたは洗濯することができます。

今夜はつま先が寒い。
1組(1足?)しか無い冬用のスリッパを、先ほど洗ってしまった。

連休中はひたすらだらだらしていたのに、今日は帰宅後にカーテンも洗ったし、レザークラフトの仕込みもした。そして先ほど、お風呂掃除のついでにスリッパも洗ってしまった。

滅多にお客さんが来ない部屋だから、客用のスリッパは片付けてある。しかも使い捨てのスリッパだ。
そして夏に履いていたスリッパは、もう処分してしまった。植物を編んだ、軽くて良い品だったのだが、2年と少しで壊れはじめた。全て天然素材で土に還るとの謳い文句だったから、実家の庭に埋めてきた。

 

いつでも手づくり ルームシューズ (Heart Warming Life Series)

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  • 出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社
  • 発売日: 2014/11/07
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手縫いで作るサンダルとスリッパ 増補・改訂版 (レザークラフト)

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: スタジオタッククリエイティブ
  • 発売日: 2018/06/10
  • メディア: 単行本
 

 

洗えるスリッパは何度か買っている。
洗濯仕様は嘘ではないが、単に「洗える」というだけで、1回目に型崩れ、2回めにはほつれ始める品も多い。そういう残念なスリッパの残骸を見ると、「青酸カリだってテトロドトキシンだって『食べられる』けれど、食べちゃ駄目じゃん」と頭の中で声がするのだ。

今日のスリッパは、数回の洗濯に耐えている。洗濯を可能にする仕様が、そのまま頑丈さにも繋がっている、当りの品だ。

個人的な経験では、この洗濯可能スリッパの当たり外れは、価格とは関係が無い。頑丈なものはカラシニコフアサルトライフルのように蛮用に耐える。なんとなく、無印良品のものに当りが多い気がしている。

長く使い続けられるスリッパといえば、革のバブーシュが挙げられる。しかしあれは薄い。常に部屋で履き続けるのなら軽くて良いのだけれど、脱ぎ履きを繰り返すのならば普通のスリッパ形が便利。

冬期対応で洗濯可能な革スリッパを作る頃合いかもしれない。革だっていくつかの注意点を守れば洗うことはできる。中敷きを作ってもいい。
ちょっと検討してみよう。

 

 

 

さて今日のお昼ごはんは、こんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B5pE1x1ANqF/

  • 菜飯ふりかけごはん
  • 蒸し鶏
  • 小松菜のおひたし
  • 根菜の煮物
  • キュウリのピクルス

蒸し鶏に使った生姜の薄切りを食べていたら、向かいの席の人に「信じられない」と驚かれてしまった。信じてもらわなくても全く構わない。僕のお弁当で、僕の生姜で、僕の胃袋だから。食べた理由は、ゴミが減るからだけど。

 

三体

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  • 作者:劉 慈欣
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: ハードカバー
 

 

お題「これって私だけ?」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

昨日のカレー、今日のカレー。

https://www.instagram.com/p/B5juryngelN/

 

昨日のお昼に行ったカレー屋さん、仏生山の「ヒッカリー」がとても良かった。
琴電仏生山駅から細い道を隔てて隣り、徒歩1分。広くはない店で、いかにも手作りの雰囲気。

カレーは最近よくある「混ぜながら食べる」タイプだった。
インドのお惣菜やピクルスやカフェごはんっぽい惣菜が添えてあって、少し癖のあるカレーと混ぜながら味わう形式。

マトンカレーと舞茸カレーの“あいがけ”を選んでみた。

マトンカレーはスパイスが強め。マトンの臭いも残っているが、スパイスと組み合わさって独特の味わいになっていた。
舞茸カレーは柚子か柚子胡椒がしっかり効いている。ぎりぎりまで柚子の酸味を強めていて、こちらも面白い。

仏生山という、高松市における文系っぽいエリアで人気なのも頷ける店。
駐車場が狭い事、あっという間に混雑してしまうこと(ただしカレー屋さんなので回転は早い)が難点か。でも素晴らしい店だと思う。
プリンなどデザート類が数種類、飲み物のメニューも多い。

 

 

また近いうちに行こうと思う。
隣の手作りハンバーガー屋さんも美味しいから、とりあえず仏生山駅を目指し、気分でカレーかハンバーガーか、少し離れたサンドイッチ屋さんに行くパターンになりそう。

goo.gl

 

おとな旅プレミアム 四国 '19-'20年

おとな旅プレミアム 四国 '19-'20年

  • 作者:TAC出版編集部
  • 出版社/メーカー: TAC出版
  • 発売日: 2018/08/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
高松 こだわりの美食GUIDE 至福のランチ&ディナー

高松 こだわりの美食GUIDE 至福のランチ&ディナー

  • 作者:Word inc.
  • 出版社/メーカー: メイツ出版
  • 発売日: 2017/12/08
  • メディア: 単行本
 

 

そして今日は、先週作って冷凍しておいたカレーを食べた。
2日目以降のカレーが美味しい、なんて話が一時期あった。自分はそういう実感は無い。
冷凍してしまえばかなり日持ちするが、冷蔵庫でスペースを取るため、定期的にチェックして、食べることになる。何も作りたくない時には便利だが、多く作ってしまうから常に在庫過剰気味になる。

お店で食べるカレーも美味しい。
でも自分で作るカレーも間違いなく美味しい。
なにしろ自分用に作っている。想像以上の味は期待できないけれど、味の水準は、ある幅の中に確実に収まる。

今日は別に茹でてあったヒヨコ豆を追加してみた。
ヒヨコ豆とカレーも、まず間違いない美味しさだ。

 

東京の子

東京の子

 

 今日で連休はおしまい。
先ほどまで集中して掃除と片付けをしていた。その結果、「休みの日にやるべきこと」がずらっとリストアップされた。いったい僕はこの数日間の休暇に何をしていたのだろう。

お題「もう一度行きたい場所」

 

するめだいこん

特に書くべきことが無い月曜日。連休中だが天気も悪いし遠出する予定もないので、全体的に地味な1日だった。

良かった事といえば、虹を見たこと、読書が捗ったことくらいか。
虹は午後の早い時刻だったこともあり、かなり大きく見えた。雲の切れ目が上手い具合にできて、かなりはっきりと見ることができた。
読書の進行具合は、つまり他の諸々を放っておいた結果でもあるので、一概に良いとは言いがたい。頁は進むが読み終えてみたら面白くない作品だった事はまた別の話*1

 

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)

 

 

なのでスルメと大根の煮物について書こう。
先ほど作ってみた。

先日の観音寺市探索で食べたうどん*2が美味しかった。いりこだしの濃い風味が気に入ったのだ。いりこのような、魚介の強い味がする煮物を作るのが今回のテーマ。
もちろん観音寺ではいりこを買ったが、そのままでは芸が無い。乾物庫にあったスルメを使うことにした。

スルメは寝る前に水に浸しておいた。昆布も一緒に漬けておく。
スルメは多め、昆布は控えめ。たぶん昆布は無くても良い。

大根は下茹でしておく。僕は手抜きをして、電子レンジで火を通した後に少し水に晒しただけ。丁寧に下茹でしたほうが大根臭さが抜ける筈だ。この辺はお好みで。

昆布は回収する。
スルメは取り出して、小さめに切って、鍋に戻す。

鍋の出汁を沸かしながら、みりんと塩で調味する。醤油は香り付けのみ。生姜を少しすりおろして入れて、最後にナンプラーも投入。ナンプラーはスルメと同じく、魚介の強い味を足すため。

この時点で、関西うどんに近い、色の薄い出汁ができている。色々と足してもスルメの風味が強いはずだ。

大根を入れて、あとは静かに煮るだけ。僕は保温調理鍋を使った。

味見してみたら、上手くできていた。美味しいからではなくて、目論見通りできたから、今回は成功。

スルメを使った料理なら「いかにんじん」が有名。にんじんが合うのなら大根でも、大根なら煮物が、と連想した安直な料理。
応用で「スルメにゅうめん」「スルメ雑煮」ができそうな気がしてきた。
しばらくはスルメやいりこ出汁ばかり使いそう。ちょっと臭みがあるくらいの汁物に、薬味やハーブを効かせるのが好きなので。

 

乾物を出汁にした煮物は、今回のような味付けも良いが砂糖や醤油を多めにした北関東-東北風も美味しい。いかにも冬の味になる。

 

するめ映画館

するめ映画館

 

 

では寝ます。明日が個人的な連休の最終日。そろそろ生活のリズムを取り戻さねば。おやすみなさい。

 

うちの乾物料理

うちの乾物料理

 
47都道府県・乾物/干物百科

47都道府県・乾物/干物百科

 

お題「今日の出来事」

 

*1:ちょっと凹んでいる。無駄な時間を過ごしてしまった気がしてならない。

*2:餡餅入り白味噌仕立て

映画「アイリッシュマン」

今日は「映画の日」。
毎月1日の映画が安くなる「映画の日」ではなくて、「いい夫婦の日」とか「素因数分解の日」のような、記念日としての映画の日

だから毎月の「映画の日」よりもさらにチケット代金が安い。
だからというわけでは全然なくて、単に思いつきで近所の映画館に行って「アイリッシュマン」を観た。


映画「アイリッシュマン」本編映像

Netflixが主で劇場公開が従というちょっと変わった公開形態、210分という上映時間、アメリカのギャング映画でとにかく重厚、そんな昨今珍しい映画だからか、お客さんの入りはそこそこ。たぶんシネコンではあっという間に上映終了してしまうのではないか。

スコセッシ監督の作品で、ロバート・デ・ニーロアル・パチーノなど、大スターがてんこもり。というか、爺さんとおっさんが登場人物の8割を占める。
正直言って、好きなジャンルでもないし、「なんとなく」で興味を持った作品だったが、実に良い映画だった。観て良かった。

アメリカの戦後史に沿ってある男の生涯が描かれる。伝記映画というのだろうか、トラック組合の役員であり、よき家庭人であり、そしてマフィアの一員で殺人もこなす主人公の回想で物語は始まり、終わる。
日本でいうのなら、高度経済成長に乗った戦争帰りの男が組合活動に関わりながらヤクザとも付き合い、田中角栄中曽根康弘力道山とも関係し、実在の事件にも少しずつ参加しつつ、昭和の終わり頃に病院で孤独に介護される、そういう作品だ。スコセッシ監督らしく暗くて乾燥した風合いに仕上げている。

 

アイリッシュマン(下) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

アイリッシュマン(下) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

アメリカの現代史だから、よくわからないところもある。なんとなく自分の感性(そして多くの日本人の感性)には合わない言動や行動もある*1
しかしこの「よくわからない、重苦しくて乱暴な世界」を、ひたすら見続けることができるのだ。
普段の「大好きなジャンルの作品を堪能するとき」が、自分の内側をカラフルに塗りつぶす行為だとしたら、今日のこの「アイリッシュマン」では自分の外側を雑に暗く描きつけるようなものだった。内側に描かれたものはとても少ないが、それでも最後には自分の輪郭が浮かび上がってくる。

なかなかに得難い体験だった。ひたすら重くて長くて、ちょっとしたユーモアもあって、良い映画。自宅で、例えばiMacの画面で観ていたら途中で集中が途切れていただろう。そういう意味でも、映画館で出会えて良い作品だった。

 

メメント (字幕版)

メメント (字幕版)

 

 

お題「最近見た映画」

*1:たぶんアメリカ人には大絶賛じゃないかな、とは何度も考えた。

観音寺で行った場所、有明浜の銭形砂絵と豊稔池ダム。

昨日行った観音寺市、食べたものについてはもう書いた。
今日は行った場所について書く。

銭形砂絵

有明浜という景勝地銭形砂絵なるものが存在している事は知っていた。正確には、砂浜に巨大な寛永通宝のかたちの「砂絵」がある、とだけ知っていた。


香川県のあちこちにそれを模したデザインがある。屋島の水族館には寛永通宝型の水槽でゼニガタアザラシが泳いでいるし、土産菓子にも銭のかたちのものがある。

しかしそれだけだ。興味もないし、深く調べることもなく今に至っていた。

 

とりあえず観音寺市に行くと決めた時、行きたいお店の近くにこの有明浜があることに気づいた。ならば寄る。四国に住んだからには一度は押さえておくべきメジャースポットのような気もするし。

行ってみたら、なかなかに良い場所だった。
観光地とはいえ、人は少ない。地元のご婦人が数人で散歩、あるいは老人と中年の女性2人、その程度。とても静か。
もっと“地方の観光地”らしく、有料駐車場があって誘導するおじさんがいて演歌か古いJ-Popが流れている場所だと思っていた。だから最初は目の前を通り過ぎてしまったくらいだ。昔は立派な観光地だったようだが今は市民の憩いの場、かもしれない。

 

銭形砂絵は見て特別に感動するようなものではなかった。「なるほど。Google Mapの衛星画像と同じだな」と思ったくらいだ。
意外と大きいが、京都の庭園のような緊張感もなく、圧倒されるほど巨大でもない。高いところ(隣接した低山に展望台がある)から見ると立派だが、近くでは高さのせいもあって全貌が見づらいのだ。
「視察に来た殿様を喜ばせるために近隣住民が作った」という紹介文があちこちに掲げてあったが、それも疑わしい*1。砂絵よりも、周囲の松林のほうが見応えがあった。
素敵な公園の、素敵な要素のひとつが銭形砂絵、それでいいと思う。

 

 

たぶん四国でいちばん物哀しい檻がここにはある。
ニホンザルが1匹だけいる古い檻*2と、孔雀が何羽かいる、やはり古い檻。


孔雀の檻には、ハートマークが刻まれた南京錠が2つだけ付けられていて、不思議な凄味がある。錠を付けた2人の名前はとうに消えているところも素敵だ。ブームに乗って「みんなと同じ」ところに付けるより好感が持てる。呪術かくあるべし。

公園の端が有明浜。
見た感じ、だだっ広い砂浜が広がるだけ。季節のせいもあって、とてもとても寂しい雰囲気。こういう、静かで誰も居なくて寂しい場所で、魔法瓶に入れたコーヒーを飲みたかったのだ。我ながら変な動機だが、しかしそのつもりで家からコーヒーを持ってきたので、この寂しい風景は個人的には“あたり”だった。

 

有明浜から少し歩いたところには、古い公営住宅のような場所がある。なぜか敷地を区切る壁がレンガ積み。なんだろうここは、と探検していたら煉瓦会社の社宅用地と判明。

ここも本当に静かで、人の姿が無い。でも生活用品は見えるし、花は綺麗に咲いている。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の「世界の終わり編」に出てきそうな場所だった。周囲には日帰り温泉施設や新しい住宅地もあるので、そのコントラストも印象に残っている。

 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)

 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)

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豊稔池

ホウネンエビが好きだから、というわけではないけれどここは行ってみたかった。
四国といえば水不足、水不足といえば溜池。とにかく水さえあれば、ということで日本の近代化と共に計画された石積みのダムだ。昭和の初期に完成し、今も修復しつつ使われている。

コンクリート積みとは違う、遺跡や西洋の城みたいな迫力がある。観音寺の町からは車があれば20分程度で到着する。ダムの麓、目の前まで車で行けるのだ。

平日の午後ということもあり、自分以外は誰もいない。
ダムには石段が付いていて、吐水口の前まで入ることができる。咳をすると変な風に響いて、なんだか夢の中みたいな不思議な気分。心がどんどん静まっていく。

格好良く作った故の形ではなくて、必要な形にしたら格好良くなった、そういう建造物。


秋深まる今の季節に、暖かい格好で行ったのは正解だった。溜り水もあるし草木が深い場所だから、夏は虫や蛇が多そう。

ダムの下側は暗く静か、でもダムを登ると明るいダム湖が広がる。その対比も素晴らしかった。

観光ともお勉強とも違う、ただ良い風景を眺めていたい時に行くべき場所。

 

ニチドウ ホウネンエビ飼育観察セット

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テトラ (Tetra) ブラインシュリンプエッグス 20cc

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昼前に出発して夕飯前に帰宅した、極めて短い、でも個人的には“旅”の数時間は、こんな感じ。

そして今日は、ひたすら家でぐだぐだして、家事を少し行い、読書は捗り、夕方に「これじゃだめだ」と外に出たら買物で失敗した、穏やかな土曜日だった。明日はがんばる。今日はがんばらなかった。

 

 

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「行きたい場所」

 

*1:調べてみたら、どうやら本当に違うようだ。

*2:中学生男子が声をかけていた。好ましい風景。

観音寺で食べたもの、餡餅うどんとケーキの盛り合わせ。

香川県観音寺市に行った。
通過することは何度かあったけれど、目的地としたのは3年と数ヶ月ぶり。あの時は瀬戸内国際芸術祭2016のために四国を訪れていた。
観音寺の駅前に少しイベント展示があっただけで、主な目的地は「餡入り餅が入ったうどん」だった。
今思えばおそろしく効率が悪いルート選択だが*1、四国でまず散策した街として印象に残っている。とても静かで、からっと明るくて、静岡とは木や草や山がほんの少しずつ違う。そういうところを自転車でゆったり走る数時間は本当に楽しかった。

実はその時は、一番の目的だった「かなくま餅」が臨時休業だった。町のあちこちでお祭りをしていて(牽くタイプの神輿?を見物できた)店は閉めていたのだ。お祭りだから店は休み、というのものんびりしているが、それもまた良し。
代わりに適当に入った人生初の「ローカルなセルフ式さぬきうどん店」は新鮮な驚きに満ちていた。働いているのがお婆さんばかりだったこと、厨房での会話がほとんど聞き取れなかったこと、サイドメニューに炭水化物が多すぎること、全てが初体験だった。スター・ウォーズの、異星人だらけの酒場に入ったルーク・スカイウォーカー氏みたいな感じだったと思う。
というか、この「ローカルさぬきうどん店」の驚き・違和感については、今こうして四国に住んでいても、未だに感じている。

そんな自分にとっての“香川の原点”じみた町、観音寺だが、高松市で暮らしてみると用がなければ行く場所でもない。
「かなくま餅」のうどんも食べてみたいがそれだけではちょっと遠い。
でも1年ほど暮らしてみて、「観音寺方面で行きたい場所リスト」が充実してきたので、今日は突発的に行くことにしたのだ。

そして本日は食べたものについて書く。行った場所については明日。

 

かなくま餅 福田

https://www.instagram.com/p/B5b2z4tAFil/

餡餅うどんは、「かなくま餅 福田」の看板メニュー。
これが食べたかったのだ。

かりっと焼いた餡入りの餅が、白味噌のお雑煮に入っている。少し塩気が効いた腰のある讃岐うどんも入っている。
白味噌の雑煮に餡入りの餅といえば香川の伝統的なお雑煮で、茶店や甘味処では当たり前に食べることができる。大抵は煮込んであるので、食べていくうちに溶けてしまう。この店の餅は焼いたものを浮かべてあって、しかもしっかりとした餅だから、溶けることはない。煮た餅が苦手な自分にはありがたい。
うどんの為か、かなりイリコ出汁が効いているのも特徴かもしれない。餅の中にある小豆餡はもちろん甘いが、全然変な感じはしない。

 

食べもの (学研の図鑑LIVEeco)

食べもの (学研の図鑑LIVEeco)

 

 

餅入りということもあって、「小:うどん1玉分」でしっかり満腹。
ちなみに普通に「肉うどん」や「かけうどん」を食べているお客さんも多く、サイドメニューの「おでん」や「天ぷら」も含め、店の半分は普通の讃岐うどん店といった雰囲気。サイドメニューのガラスケースに「赤飯」があったあたり、餅屋らしさが感じられる。お赤飯は美味しそうだったし、たぶんこの甘めの味噌味に合う気がする。でもまず間違いなく満腹になってしまうから、持ち帰り用の品を買った。

名物の餅はほぼ売り切れていた。小さな餅が少しだけレジ横にあったので購入。これも美味しそう。

雑煮に餡餅と讃岐うどん、まるでB級グルメ狙いの面白メニューだが、かなり昔からあるらしい。巡礼路沿いで遍路さん相手の茶店を始めたのが店のルーツだと説明書きがあった。
観光客も、テレビ局の取材も来るけれど、店はなんとも落ち着いた、のんびりした空気。
次は醤油とイリコ出汁の餡入りうどんを食べたい。汁が2種類あるなんて知らなかった。

 

お雑煮マニアックス (dancyu特別編集 プレジデントムック)

お雑煮マニアックス (dancyu特別編集 プレジデントムック)

 
飛田和緒の郷土汁

飛田和緒の郷土汁

 

 

白英堂 柳町本店

ここは3年前に、ブログ「生きるとは自分の物語を創ること」の id:cimacox さんに教えていただいた。3年前は名物の「観音寺饅頭」を買った。喫茶コーナーはなぜか閉まっていて、お饅頭と煎茶を小さなテーブルでいただいたのだった。

cimacox.hatenablog.com

 

https://www.instagram.com/p/B5ciL3hAl71/

 

今日はその、おすすめの喫茶コーナー、というか和菓子売場とは独立して併設されている洋菓子売場と喫茶店に入ってみた。
入り口にはケーキのショーケースがあって、どれも美味しそうで迷ってしまう。迷った時はえいやっと「ケーキ盛り合わせ」を注文するのが俺のスタイル*2

このケーキ盛り合わせは素敵だ。
いや、凄いと言っていい。正直、びっくりした。

ケーキは3種が綺麗に組み合わされている。
フルーツの種類と量が多い*3
盛り合わせだから単品よりかなり量があるのだが、それでも下品になっていない。こういう贅沢な感じは意外と難しいのだ。
お店の人達の雰囲気も同じ。距離感や態度がちょうど良い。

全国的に有名な店のフラッグシップ店で、もっと高級なところならば、こういう品の良さは当たり前かもしれない。有名人がエッセイに書くような店*4
しかし銘菓の老舗とはいえ地方の小さな店で、地元の人が普段使いもしている店で、これができるのは珍しい。
名店とはこういう店を言うのだろう。

家の近くに欲しい。
家の近くにあっても、たぶん頻繁には行かない。良いことがあったら行く。そういう店だ。

 

 

BRUTUS特別編集 喫茶店好き。

BRUTUS特別編集 喫茶店好き。

 

 

 

誰かに勧められた場所にはできるだけ行くことにしている。
自分で自分の殻を破るより容易い。今の時代、3年前に教えていただいた情報も、スマホ経由で保存しておくことができる。きちんと3年と数ヶ月後に、こうして素敵な体験になる。素晴らしいことだ。

 

銀座ウエストのひみつ

銀座ウエストのひみつ

 

 

 

というわけで、今日の昼ごはんとおやつはこんな感じだった。
帰路の丸亀市でも寄りたい店があったのに、今日は閉店していた。

明日は行った場所について書く。寛永通宝の砂山とか、古いダム。良い場所ばかり。行って良かった。今日はよく眠れそう。

 

現代思想 2019年12月号 特集=巨大数の世界 ―アルキメデスからグーゴロジーまで―

現代思想 2019年12月号 特集=巨大数の世界 ―アルキメデスからグーゴロジーまで―

 

 

お題「もう一度行きたい場所」

お題「思い出の味」

*1:どうしてうどん屋を目指して旅をするのだ。今考えてもさっぱりわからない。

*2:スタイルと書いて生き様と読む。

*3:岡山のフルーツ専門店ならこの果物だけで800円以上するかもしれない。

*4:僕も大好き。

手紙を書くから。

個人的な連休の1日目。

雨天ということもあり、主に家事をして過ごす。
午後に郵便局へ行き、切手シートを買った。

 

絵本シリーズの「ぐりとぐら」が今日発売だったのだ。

切手はシール式が増えて、ちょっとつまらない。とはいえこのシートは切手以外のあちこちがただのシールとして使える。こういう配慮はとても嬉しい。

 

ぐりとぐらカレンダー2020 ([カレンダー])

ぐりとぐらカレンダー2020 ([カレンダー])

 
ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本)

ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本)

 

 

切手シートの価格は800円と少し。小学生の姉弟が同じ「ぐりとぐら」を買いに来ていて、どうしてもお金が足りなくて困っていた。消費税さえ無ければ買えた雰囲気。切手は公共料金、半ば税みたいなものだから、そこに消費税をかけなくてもいいのに、と思う。あるいは生活必需品だから「料金別納郵便」のような業務用途でなければ非課税にしてもいい。

 

自分は偶然、この切手を使いたい相手に手紙を書いている途中だった*1
しかし多くの人は、今はもう切手シートはコレクターズアイテムあるいは雑貨のようなものではないだろうか。だとしたら400円くらいのシートを2種類か3種類ほど売り出したほうが商売としては儲かりそうな気もする。

 

 

里山奇談 よみがえる土地の記憶 (角川文庫)

里山奇談 よみがえる土地の記憶 (角川文庫)

 

 

キャベツが安かったので肉(今回はベーコン)との重ね煮にして夕食とした。
安いだけでなく巨大なキャベツで、鍋に入り切らない。7割ほど詰めこんで加熱、嵩が減ったところで残りを投入し、全てを煮ることに成功したが、今思うとそこまで頑張って1個のキャベツを使い切る必要は無かった。
とはいえ、こういう単純なスープ系のものがあればとりあえず安心できる。パンと、煮たキャベツだけで数日間を過ごすことも可能だ。なんだか昔の農民みたいな食生活だが、全然平気である。

 

絵本の国のぬいぐるみ (MOE BOOKS)

絵本の国のぬいぐるみ (MOE BOOKS)

 

 

*1:友人のお子さんから手紙が届いた。手書きの返信を(友人から)求められている。パソコンでまず下書きを描き、ボールペンで清書することで「字と絵が上手いおじさん」を演出するので手間がかかる。

前学期の最終日

今日で資格取得のための講習会はひとまず終わり。
月末まで数日間の休みを挟んで、12月からは後半の、さらに専門的な講習が始まる。今のところ勉強は順調。

今日でお別れとなる“同窓生”も数人いる。
隣の席の若者もこれで卒業。何ヶ月か一緒に勉強してきたが、この人はついに「何を学んでいるのか」を掴むことができなかった。何を学べばいいのかを知れば、次は「どうすればいいのか?」と問うことができる。義務教育以上の学習機会、特に社会人向けの講習や実習では、教師は「どうすればいいのか」と、その先しか教えてくれない。自分の意志で学ぶというのはそういう事だ。

この人は最後のお別れの時にちょっと気になる事を言っていた。
「失業者は保険証が無いから、風邪をひいても病院に行けなくて辛い」と。この講習の参加者の多くは無職あるいはパートタイムのフリーランサーなのだが、それにしても健康保険証が無いというのは穏やかではない。あれは退職後に手続きを進めていく時に、ほぼ自動的に切り替えられるものではないのか。彼のような人は、大昔の煩雑な手続き地獄には耐えられないだろう。昔に比べたら最近の行政手続きは天国に近い。
とりあえず「家に帰ったら、お母さんに相談してみてくださいね」と進言しておいた。20代も半ばでお母さんもあるまい、とは思うのだが、本人が「はい、おとうさん、おかあさんに聞いてみます」と言うので大丈夫だ。

 

あなただけの人生をどう生きるか (ちくまプリマー新書)

あなただけの人生をどう生きるか (ちくまプリマー新書)

 

 

こういう事ばかり書いていると年寄りの繰り言じみてくるので嫌になるが、しかし最近は大人であっても自分の家族を「お父さん、お母さん、おばあちゃん」と呼ぶ人が増えている気がする。
取引先でそういう言い方をするのは論外。でも雑談をする間柄で、わざわざ「父は、母は、祖母は」と言い換える*1のは、とても他人行儀な事だという。その話を聞いた時、僕は「だって他人じゃん」と言ってしまったのだけれど、あまり共感は得られなかった。
「自分と同じ人は誰一人としていない」と「違う相手を尊重する」は両立できるのだと僕は考える。そのためのツールが礼儀作法であり*2その使いこなしも改変も、時代の空気を表している。

 

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

 

 

ちょっと面白いな、と思うのが、ヤンキーっぽい人でも「おかあさんが…」と使うこと。どういうわけか、平成の後半から「大学生になっても、社会人になっても、不貞腐れたタイプのヤンキーを維持している」若者が増えている。彼らは総じて、言葉少なくスマホを好み、不活発な故に安全で、そして椅子に浅く腰掛ける。
別に反社会的な人間ではないため(むしろ極めて集団に馴染んでいる)話してみると「悪い奴ではない」のだが、でも変なところで言葉遣いを間違える。そのぶっきらぼうさ加減で「おばあちゃんが…」は無いだろう、と思うのだが本人にとっては家でそう言っているから間違いではないのだ。

この「ウチとソトの融合」は、今後さらに加速するのではないか。ほら、敬語って疲れるからね。

 

Casa BRUTUS特別編集 瀬戸内シティガイド (マガジンハウスムック)

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そんな事を思った「前学期の最終日」だった。
僕は「後学期」でも、「ちょっとむずかしい若い子」を隣の席にあてがわれる予定。先生がこっそり教えてくれた。社会人の講習でも、組み合わせに失敗すると大変な事になるので、席の割り振りは大変とのこと。
こんな事を誇っても仕方がないのだけれども、自分はしかし大抵の「へんな人」に耐性がある。正確には、影響されづらい気質なのだ。

 

そして今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B5WlnxhgpZa/

  • 蕎麦ごはん
  • スパニッシュオムレツ
  • 鶏ハム
  • 青菜のおひたし
  • もやしのナムル
  • サツマイモの甘煮
  • リンゴのコンポート

明日から連休であることを失念して、冷蔵庫は作り置きおかずの保存容器が溢れている。まあ家で消費すれば良いのでかまわないのだが。
スパニッシュ・オムレツは昨日のドライトマトのオイル漬けを作った容器をそのまま活用した。
洗い物を減らすためならば夜中に1品作る手間も厭わない。
それが僕のスタイル。そして(だから)今日は寝不足。おやすみなさい。

明日からの連休は、たぶん香川県の探検と、部屋の片付けで終わる。
どこに行くかは決めていない。元気があれば隣の県まで行くかもしれない。松山の動物園とか。

 

リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)

リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)

 
リウーを待ちながら(3) (イブニングコミックス)

リウーを待ちながら(3) (イブニングコミックス)

 
リウーを待ちながら(2) (イブニングコミックス)

リウーを待ちながら(2) (イブニングコミックス)

 

 

 

 

 

*1:彼らにとっては、これは“言い換え”だそうだ。

*2:英語のProtocolが良く性質を表している