今日の「かめまん」は、魚のかたち。
魚なのにカメを名乗るのは、それが「かめまん」だから。
そもそも、「かめまん」という食べ物は、同名の一年草の果実であることは、あまり県外の人間には知られていない。「饅頭かと思った」という声をよく聞く。
「かめまん」の実は、普通に育てるだけでも亀に似たかたちになるが、実が小さいうちに「型」にはめこんでおけば、その形に育つ。
お盆を過ぎた、まだ暑い時期に素焼きの「型」を付ける仕事は一家総出の大仕事。静岡県中部の風物詩とされている。
今日の魚タイプは、まるで焼き饅頭のような味わいだった。真ん中など、まるで漉し餡のよう。目はさすがに黒豆だった。
いただきもののかめまん、あとひとつ残っている。
今週はハードワークが続くが、この甘いものが待っていることが、心の支え、栄養になっていると思う。