熱が下がってきたので、もう一度病院へ行った。
経過は順調。
中規模の私立病院で、設備は良い。
働いている人が多いせいか、手続き等はとても早くて助かる。
検査の合間に、待合室のようなところにある売店を覗いてみた。
何十年も前から、この種の売店は変わらない。
売店でしか見かけないような、垢抜けないお菓子が並んでいる。
入院患者の為に、細々とした生活用品もある。
雑誌コーナーには、理事長の書いた本(自伝か?)や、健康雑誌『わかさ』『健康』が置いてある。
お年寄りが多いせいか、とても静かで落ち着いた雰囲気。
少し悩んで、結局何も買わなかった。
熱や喉以外にも気になるところは沢山あるので、午後からは車で病院巡りをした。
皮膚科や眼科など、いつも街で見かけていたはずなのに、なかなか見つけることができない。
行ってみても、お休みの病院が多い。
個人医院を探すのは得意だと思っていたが、全然あてにならなかった。
カーナビの検索機能に気が付いたのは、30分ほど街を走り回った後だった。
一通りの診察を終えた時には夕方になっていた。
どの医者も、それぞれの症状について、「身体が弱っている」ことが原因だと言う。
特効薬があるそうなので、どっさり薬を貰ってきた。
帰宅して、貰った薬を並べてみる。
フル装備、といった風情。なかなか頼もしい。
錠剤から顆粒剤、目薬もあるし、塗り薬もある。
珍しいところでは、目に塗る塗り薬なんてものまである。
全部済ませるのは大変だけれど、なんとなく「反撃開始」な雰囲気。
病気とは関係無いが、通院を重ねていると、沢山の紙を貰う。
薬の情報から、レシートまで多種多様。
ふと思ったが、これらはずいぶんと判り易い“個人情報”が満載だ。
個人名から生年月日から、住所まで載っている紙もある。
もちろん病歴も判る。
ちょっとだけ気をつけたい。