まるでラーメン屋のようなパスタ屋さん「ズッパ」

所用で静岡の中心街へ行っていた。
今日も暑いが、風は涼しい。日陰を選んで歩いていれば、なんとか凌げる。

そして今日も、お昼ごはんは外食で済ませた。
これだけ暑いと、外に出た時にお弁当を持ち歩くのは無理なのだ。車に放置も怖い。
いきおい外食が増えるのだが、静岡の中心街というのは(特に青葉公園通りより北側は)下調べ無しで訪れて気の利いた昼食の店を探すのは難しい。

幸いなことに、今日は知人から教わったパスタ屋さん「ズッパ」に入ることができた。
開店直後は行列ができていたが、今日は早い時間ということもあって、すんなり座ることができた。

 

 

 

この店はイタリアン…というかパスタ専門店なのだが、ちょっと変わっている。
まず、注文は入口の券売機で済ませる。
たくさんあるパスタの中から選び、麺の量を選び、必要ならばサイドメニューや飲み物も選ぶ。
そしてカウンターや4人がけのテーブルに座り、注文を待つ。

 

 

多くの品が、スープパスタの仕立てになっているようだ。
自分は「ズッパ名物」と書かれていた、おそらくは基本のトマトスープ・パスタを選んだ。

 

なるほど、イタリア料理のズッパを思わせる具だくさんのトマトスープに、たっぷりのスパゲティが沈んでいる。

味付けは濃いめ。塩味も強いし、にんにくの匂いもしっかり感じられる。
雑な言い方をすると「若い人には喜ばれる味」だ。
しかも、パスタを食べ終えた後には、ごはんを入れろと説明書きにある。実際に同行者が店員に伝えると、柔らかく炊いたごはんに粉チーズをかけたものを無料で貰えた。
これでリゾットにすれば残ったスープも余さず楽しめる、という設計である。

 

 

総じて言えば、間違いなく"安くて早くておいしいパスタ"だった。街のお昼ごはんにはちょうどいい。

 

ところで、店を出たあとに、これはラーメン専門店のパスタ版ではないかと気がついたのだった。
券売機や、濃い味付け、量、提供の速さ、それにカウンターに貼られた「こういう風に食べるべし」みたいな説明も、こってりと濃いラーメンを売る専門店と全く同じ。溢れそうなスープという演出も、まさにラーメン屋だ。

でもパスタ屋さんならば、若い女性も気兼ねなく入れるだろう。実際に街で働いている感じのホワイトカラーの女性達が、もりもりと大盛りのパスタを食べていた。

 

 

いろいろと考えるものだと感心した。
派手な看板のラーメン専門店なんて、どんな田舎にもあるけれど、それを街のおしゃれっぽいパスタ屋に仕立てることは、なかなか出来るものではない。
普通ならば、つい券売機ではなくレジにしてしまうだろうし、「〆にリゾット」なんて非イタリアン的なことはできない。価格だって、数百円は高くするはずだ。
そこをあえて、本当に表面部分だけをパスタ屋に仕立てて、実際はラーメン専門チェーン店のノリで事業としている。その齟齬がおもしろい。
まだ全国展開はしていないようだが、フランチャイズ募集中と宣伝もあったし、いずれ流行るのではないだろうか。

 

 


そんなわけで、自分の好みの店ではないけれど、なかなか珍しい体験となった。
個人的には、もう少しにんにくを控えてもらいたいけれど、たぶんそういう人は客として想定していないのだろう。

 

お題「気分転換」

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