温かくて奇妙な会議室の鈴カステラ

今日は大雨。それでも午前中は外に出ていた。
急な仕事に呼ばれたのだ。
仕事の都合で、訪問先の会社の会議室を借りて作業をすることがある。
大抵はお茶やコーヒーと、茶菓子を出してくれる。仕事中の気分転換にもなるし、純粋におやつはうれしい。個人的な楽しみになっている。

 

 

今日はその茶菓子に、鈴カステラがあった。
小麦粉やベーキングパウダーや卵をつかった生地を、小さなタコ焼き型みたいな鉄板で球形に焼いて、グラニュー糖をまぶしたお菓子だ。ごくありふれたお菓子ではあるけれど、こういった茶菓子として菓子盆に盛られているのは珍しい。

「たくさんあるので、全部食べちゃってください。おかわりもありますよ」と言われたのも、重ねて珍しい。取引先にそこまで(お菓子で)親切にされる理由が無いのだ。

さらに奇妙だったのが、その鈴カステラが温かかったこと。
電子レンジなどで温めた雰囲気もなく、しかし全体が確実に温かい。温かい鈴カステラは食感がずいぶんと柔らかくなることが判明した。

 

 

しかし、なぜ温かいのだろう。
同じ部屋にいる数人でこのことを話したのだが、全くわからなかった。

お茶の追加を持ってきてくれた人にも問うたのだが、鈴カステラを運んでくれた人とは別人で、「さあ…」と言うだけ。ちなみに鈴カステラを提供してくれた方は、時短勤務と悪天候対応で早退したのだという。

あまりしつこく聞くのも失礼…というか、おそらく親切に山盛りの(そして温かい)鈴カステラを用意してくれた方に対して変な勘繰りをされるのも不本意なため、それ以上の詮索はできなかった。

たくさんの鈴カステラを数人で食べ尽くし*1、お茶をおかわりしながら仕事をして、午後には帰宅。強い雨音を聞きながら自宅作業をして、今に至る。

今になって思えば、別に鈴カステラが温かくても冷たくてもいいじゃないか、と考える。ほんのり練乳風味の、とても良い鈴カステラだったのだ。それ以上でもそれ以下でもない。感謝する以外に、何ができるだろう。

 

 

明日は雨…というか台風が来る。しかも明け方と夕方と、2つの台風が静岡の沿岸部を通るらしい。
お出かけしたい気分だったが、たぶん自室に籠もって仕事をすることになるだろう。
仕方がないけれど、つまらない。本当は、動物園に行きたかった。

 

お題「わたしの癒やし」

*1:親切に黒文字とナプキンが人数分あった。

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