富士駅前でトルコライス

今日も所用で静岡県の東部へ行っていた。
昼頃にはJR富士駅前で自由な時間を確保したため、散策を兼ねて昼ごはんを食べる場所を探す。今日は朝が忙しくて、お弁当を作る時間が無かったのだ。

 

富士駅前には古い商店街がある。
昔から雑然とした雰囲気だが、今は「雑然かつ、ひっそりしている」ようだ。夜のお店が多いせいか、ちょっと珍しい衰退の仕方をしている。でも、いわゆる昭和レトロ、平成レトロな風景が好きな人にとっては歩いて楽しい場所だと思う。

そんな商店街に、とびきり古めかしい飲食店を見つけた。
看板には「ファミリーレストラン」とあるが、外観は喫茶店に近い。コーヒーにこだわりがある喫茶店ではなくて、勤め人と老人が定食を目当てに訪れるような喫茶店。

 

 

店名は「名花堂」。
入口周辺は、なんというか"おばさんくさい"飾り付けがされている。でも入りづらい雰囲気は無い。

店内は中華料理店と居酒屋を足して2で割った感じ。
2箇所に巨大な筒型水槽が置かれ、民芸品や土産物が飾られた、目に賑やかな店内である。でも喫茶店のようなオレンジがかったライティングという不思議。

 

メニューには中華料理もあるし、パフェもある。
揚げ物やハンバーグのランチセットがあるのは洋食・喫茶店っぽい。
黒板に書かれた夜のメニューは居酒屋に近い。ちなみにボトルキープらしき酒瓶も棚には飾られている。
なんだか混乱するが、しかし「食べたいものが全部揃っている」という点で、確かにこれはファミリーレストランかもしれない。
和洋中が雑多に集まっているところは、昭和の頃の、大きなデパートにあった「大食堂」に近い。

ファミリーレストランが日本に定着する前の時代の要素だけでファミリーレストランを構成すると、「名花堂」になるのかもしれない。

 

 

 

 

そんな店で注文したのは「トルコライス」。
メニューでも1ページを使って勧めているし、ワンプレートに全て盛り合わせるスタイルは、まさにこの店にぴったりだと思ったのだ。

「トルコライス」は九州旅行で食べたけれど、この店のものは少し違う気がする。
富士山の形に盛られた白米に、ポークカレーとサラダ。そしてエビフライ、ヒレカツ、鶏の唐揚げが盛られている。結構な量があって、お子様ランチ的な楽しさがある。
味もなかなか良いと思う。
長崎で食べたトルコライスとは違うけれど、これは良い食べ物だ。目論見通り、実に名花堂らしい一皿だった。

 

 

次に来た時に注文したいのは、ダブルチョコ・コーヒーゼリーだろうか。
メニューのそこかしこに、興味深い品々がある。でも実際に見たら、スタンダードな品の様々なパーツを組み合わせたような、想像通りのものなのだろう。でも、それでいいと思うのだ。
店の前に掲げられたキャッチコピー「食事を楽しく幸せに 笑顔あふれる時間」を、間違いなく過ごすことができるのだから。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

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