メンマモドキ作り

数日前から我が家にタケノコが溢れている。
まず、父が「安かったから」と農産物直売所で買ってきた。
同じ日に近所の人が「山で掘った」と持ってきた。その数時間後に、別の人が「安かった。買いすぎた」と持ってきた。
「採りすぎた。貰ってくれ」と持ってきたの人もいた。

今日は父の友人が(特に理由は語らずに)玄関に置いていった。
別に我が家に「タケノコ募集中」の看板を掲げているわけではない。

単純に、我が家がタケノコの最終処分場として適しているとみなされているのだと思う。
父の友人・近所の知人は、当然ながら父と歳が近く、発想が似ていて、つまり同じ行動原理で動く。田舎なので今の時期は山にタケノコが溢れ、無人販売所でも農産物直売所でも手に入る。すると(色々あって)我が家に余剰タケノコが集まるという寸法だ。

 

 

しかし、タケノコというのは始末に困る。
もりもり食べて嬉しくなっちゃうタイプの食材ではないのだ。特に歳をとると、旬の時期に適量を食べるだけで十分。しかも、煮詰めて嵩が減るようなこともなく、さらに生のままの保存も難しい。

今回は茹でたタケノコが半分で、残りは生。生のものは貰ってからすぐに茹でて、皮を取り除き*1切り分けて保存する必要がある。

なんにせよ手間がかかるのがタケノコという野菜である。

茹でたては若竹煮で食べたり、炊き込みご飯にする。今日は地元の"あらめ"と煮た。
もちろん冷凍もする。

それだけでは消費が追いつかないし、常備菜として毎日食べるものも欲しい。
というわけでメンマっぽいものを作ってみた。

メンマは学生時代に何度か作った。当時は横浜中華街で変な食材を買うのが好きで*2塩漬けのタケノコを買ってきて、塩抜き・硫黄抜きをしてから本格的なメンマを作ったものだ。

それに比べれば、今日のそれはお手軽である。
醤油と出汁と酒とみりんで茹でタケノコを煮るだけ。煮汁がほとんど無くなったら、ゴマ油を垂らす。隠し味に辣油も使う。

もちろん本物のメンマには似ても似つかないが、これはこれでおいしい。
そのまま箸休めにしてもいいし、火を通したキャベツと和えたり、刻んで混ぜご飯にしてもおいしい。
そもそも作っている時に「果たしてメンマってどんな味だっただろう?」とわからなくなってきたので、正解なんてないのだ。

 

食堂いちじくの精進弁当 料理の本棚

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  • 作者:尾崎 史江
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保存容器いっぱいの擬製メンマを作ったので、少しだけ心が落ち着いた。
でもまだ"在庫"はある。
タケノコが原油に変換できればいいのに、と思う春の夜である。
ナフサでも現金でもいい。

 

 

*1:皮の処分も面倒くさい。

*2:そういうのが得意な友人もいた。

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