不二家レストランのホットケーキ

ものすごく久しぶりに不二家のホットケーキを食べた。
たぶん子供の頃に静岡駅近くにあったお店で食べてから数十年は経っている。
仕事で富士市に行って、ちょっと休憩のつもりで立ち寄った不二家レストランで再会したのだ。

 

不二家も、不二家レストランのホットケーキも、とても懐かしい。いつの間にか、僕の日常から消えていた。


正直なところ、ホットケーキの味は普通。
というか、家で焼いたものと同じ感じがする。

もっと言うと、家でワイワイ騒ぎながらホットプレートで焼いている時なんだから、表面がしっかり焼けて端のほうが生焼けでもこれはこれでいいよね、って感じの仕上がりだった。生焼けとまではいかないけれど、ベーキングパウダーが働かず糊状になっている部分がわずかに残っている感じ。

でも十分においしいホットケーキであり、懐かしさを差し引いても満足できた。
ドリンクバーでコーヒーなどを2杯飲み、読書をして、良い休憩時間となった。

 

 

それにしても不二家レストランは子供連れが多い。
少なくとも独身中年男性のひとり客は僕ひとり。ほとんどのお客さんは、小さな子供を連れた家族だった。全体の雰囲気は「きかんしゃトーマス・フェスティバル」や「アンパンマン・ショー」に近い。こんなに幼い子供が多い飲食店も珍しい。

そしてひっきりなしにバースデーソングが流れていた。
お誕生日のお子様には写真撮影などのサービスがあるらしく、その際には店員がマイクで紹介をして、他の客にも拍手で祝うように言うのだ。もちろん僕も小さく拍手をするけれど、はっきり言って部外者である。

 

 

ここは僕のための場所ではない、としみじみ思う。
仕方がないから、テーブルに置かれているホットケーキに小さな声で話しかける。
「独身中年男性は僕ひとり。ここでは場違いだ」と伝えると、ホットケーキが「仕方がないよ。そういうこともあるよ。それより僕を食べなよ」と言ってくれる。
なので僕はホットケーキを食べて、幸せな気持ちになる。
ホットケーキは親切な奴なのだ。

きっと平日の昼間ならば、もう少し静かだろう。
久しぶりに、ショーケースに並ぶ「不二家のケーキ」群を見て、次はこれを食べてやろうと思ったのだ。平日に富士市のこの辺りへ行く機会はこれから何度かあるため、次はショートケーキかモンブランでも食べようと思う。ランチセットも良さそうだった。

 

 

それが今日の出来事。
仕事はトラブル続きだったけれど、忙しい時間の合間に立ち寄った不二家レストラン(静岡県では希少となった不二家レストラン)に立ち寄れたので、総合的には良い日だったと評価できる。
良い日だったが、その良い時間の居心地は悪かった。そういうこともある。

 

お題「気分転換」

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