
スーパーマーケットの、豆腐やこんにゃくのコーナーには、なぜかそれらの食材の亜種としてのスイーツも置かれている。こんにゃく粉を使ったゼリーや、豆腐の台湾風デザートなどがある。棚の目立たないところにひっそりと、しかしそれなりの数が置かれている。珍しいところでは洋菓子風の伊達巻もあった。
数年前から胡麻豆腐の"スイーツ"が急増した。
いわゆる「和スイーツ」風のものばかりではない。チョコレートやココア味、そしてイチゴ味の胡麻豆腐もある。入れ替わりも頻繁にあり、そのたびに売れ残りも大量に発生している、かわいそうな連中なのである。
自分はこの胡麻豆腐スイーツがどうにも気になっている。
何度かは購入している。チョコもイチゴも、特別においしいものではなかった。というか、最もおいしい胡麻豆腐は、ごく普通の胡麻豆腐だと思う。スイーツ要素は全て蛇足あるいはノイズである。
だけど買ってしまう。自分でも説明のつかない感情と行動である。
なにしろ僕は人間で、人間の心というのは複雑で未知なものである。だから、自分が胡麻豆腐スイーツをカゴに放り込む理由が説明できなくても仕方がない、のかもしれない。
とにかくその説明しづらい理由によって購入されたモンブラン胡麻豆腐だが、ほぼ「甘くした胡麻豆腐」だった。
マロン要素はほとんど色のみ。食感は完全に普通の胡麻豆腐だった。
栗も胡麻も大雑把に言えば似たような食材だから、ペーストにして混ぜたら目立たなくなるのだろう。そういうところは胡桃豆腐に近いかもしれない。
そんな感じで、おやつのことしか書くことが無い日だった。
昼間のほとんどは自宅でパソコン作業。夕方に打ち合わせで外出したら、とびきり寒かった。
今だって寒い。自室はエアコンが効いているが、廊下が14℃というのは我が家では珍しい状況である。真夜中には10℃以下になるだろう。室内に(避難を兼ねて)配置したアボカドや多肉植物にとっては、厳しい夜になるだろう。




