ショッピングモールの小さな事件

概ね順調。
外は暑いが、訪問先は空調が寒くて、身体がなんだかおかしい。温度差が20℃以上ある場所を出入りしていたせいか、おかしな疲れかたをしている。

移動はいつも通り自分の車。
普段ならば、すぐに冷えない車内や大きな窓越しの日光が気になるけれど、今日はその"少し暑い車内"が心地よいくらいだった。

それはそうとして、今日は小さな事件に遭遇した。
いや、実は大きな事件になったかもしれない、小さな出来事だ。

自宅に帰る途中に立ち寄った大型ショッピングモールで、乳児を車内に放置した車があったのだ。
僕が車を停めたときに、すぐ近くに人が集まっていた。
警備員と、モールの人達と、野次馬。なんだろうと思って自分は店内へ入ったのだが、それが放置車両だったらしい。

店内のBGMが全て停まり、普段の迷子案内等とも違う厳しい口調で、「車の色と車種とナンバープレートの数字」「乳児が取り残されていること」「この放送のあとに、すぐに救出作業に入ること」が告げられた。
災害時のテレビ放送を思わせるチャイム音や口調で、いかにも非常時といった感じ。
店員さん達も手を止めて、「該当する方はスタッフへ連絡せよ」と近くの客に声をかけていた。

確かに駐車場は暑く、命に関わる事態だった。
全員が強制的に関わって当然の状況だった。

 

数分後に、今度はいつも通りの館内放送で「放送した件は無事に片付いたこと」「乳児は無事だったこと」「騒がせたことへの詫び」「駐車場での放置があったら、これからも教えてほしいこと」などが伝えられた。

ちょうど支払いをしている時で、僕も店員さんと「無事で良かったですね」と話をした。どういう事情かは知らないし赤の他人ではあるが、幼い子供が暑い車内に放置されて命を落とすなんてあってはならない。

夜になって思い出しても、ああ助かって良かったとしみじみ思う。
そして、あのぴりぴりした雰囲気の店内放送は絶対に必要だったとも思う。誰が考えたのかは知らないが、良い工夫だ。

 

そんな火曜日だった。
火曜日に済ませておきたい買い物や行きたかった店などがあったけれど、疲れたし、上記の"事件"もあったので、全てパス。
明日からちょっとだけ不便だったり、少し損をしているけれど仕方がない。そういう日もある。

お題「わたしの癒やし」

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