柏谷横穴群・穴のある公園

所用にて沼津市三島市、そして函南町へ行っていた。
家からは遠く、普段は全く縁のない土地だ。仕事で行く機会もそれほど無い。観光でも素通りするため、県内ではあるが未開拓のエリアだった。

 

 

そんな土地だが、昼の休憩の際には珍しい公園を歩くことができた。
遺跡「柏谷横穴群」のある公園で、名前は柏谷公園。

野球場や芝生の広場もある、立派な公園だった。

 

公園の半分以上は起伏のある丘のような地形で、ここに「横穴群」がある。

古墳時代の後半から飛鳥時代にかけて作られた墳墓で、古墳の一形態である、と説明があった。

 

 

一部の横穴はコンクリートで固められていて、これはこれで不思議な迫力がある。
古代日本のコンクリート技術は素晴らしい、現代の吹付け施工と遜色無い…というのは嘘で、当然ながら近年になって塗り固められたものだ。

 

 

広い公園のあちこちに、こういう穴があるのはおもしろい。
入ることはできないけれど、風景としておもしろい。
子供だったら大喜びしそうだ。

 

もちろん、コンクリートで固められていない横穴も多い。
周囲の土はさくさくと削れそうな硬さで、なるほど横穴を掘るにはちょうどいい。
穴の中がつながっていたり、石室のある場所もある。

 

 

起伏のある広い公園に、控えめながら十分な数の遊具。
緑も多く、なんというか「理想的な市民公園」といった場所だった。

 

 

この公園では、複数の幼稚園(こども園)の先生が遠足の下見に来ていて、どういうわけか僕も声をかけられた。遠方から来た旨を伝えたところ、その立場でどのような魅力があるか、そして危険性があるのかを問われたのだった。
ずいぶん熱心な人達である。近所のちびっ子たちの合同遠足的な巨大イベントが開催されるのかもしれない。あるいは「なんだか怪しいおっさんだ。事前に声をかけたら、どこかへ消えるのではないか?」と思われたのかもしれない。

 

 

ともあれ、本当に良い公園だった。
観光地ではないけれど、歴史好きの人が旅の休憩がてら立ち寄るには良い場所だと思う。もちろん、自分のように仕事の合間に行くのも素敵だ。

もう少し南にある「韮山城跡」は夕方に立ち寄ることができたけれど、中に入ることも、城の山に登ることもできなかったため、特に印象は無い。

そんなわけで静岡県東部に行っていたので、帰宅はずいぶんと遅くなってしまった。
お土産に買ったアジの開きとキンメダイの干物は、明日以降に食べる。

 

 

では、お風呂に入ってから寝ます。
おやすみなさい。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

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