諸事情あって、朝から夕方まで自宅でパソコン仕事をしていた。
世間は祝日のようだが、僕は建国を祝いながらキーボードを叩いていたのだった。

といっても、もちろん数十年前の今日に日本国ができた訳ではない。
大日本帝国で「神武天皇の誕生日」と定められた日が2月11日で、それを引き継いだのだ。だからカレンダーの説明文には「国の歴史に思いを馳せる日」なのだと、曖昧なことが書いてあった。
そもそも暦なんて何十回も変わっていて*1、明治時代にも学者や神社によって「諸説あり」とされていたから、当時の政府が適当に決めてしまったというのが実際のところらしい。
以前、長野へ行った時に"諏訪氏の末裔にして国家神道の反逆者"だという神主さんが、そんなことを言っていた。
おそろしく屈折した、怪奇映画に登場しそうなお爺さんだったが、それでも大きな神社の本職の神官。
神道というのも奥が深いものだと思ったことを覚えている。
そんなわけで、部屋に引きこもってモニターに向かっていたので、ほとんど日記に書くべきことが無い。

しいて言えば、お豆腐を作ったことくらいだろうか。
世の中には多種多様な「キット」がある。
もちろん「お豆腐手作りキット」なんてものも、存在する。
年末に知人の家で貰ったものだ。知人は「忘年会のビンゴで貰った。豆腐は買って食べるので、我が家では作らない」と言って、譲ってくれた。
僕も豆腐は買って食べる派だが、作ることにやぶさかではない。
開封して温めて混ぜて放置すれば完成するのなら、試してみて損はない。
でも豆腐作りは、特に楽しい作業では無かった。豆腐がにがりによって固まることや、その作業は、それこそ小学生の頃から何度も見聞きしている。
おぼろ豆腐的なものは自分でも作った記憶があるし、自作してみて初めてわかる発見のようなものも無い。「洗い物が面倒」と思いながら、半ば労働のような「手作り」を進めたのだった。
でも、できあがった豆腐はとてもおいしい。
豆腐が名物の旅館や料理屋で「まずはそのままお召し上がりください」と出されるような味がする。
にがりと豆乳で定期的に自作する人がいるというのも頷ける味だった。間違いなく最高峰のものが、かなりまとまった量作れるというのは良いものだ。
でも、味としては「3パック束で売られている充填絹ごし豆腐を湯煎したもの」にきわめて近い。充填豆腐のほうが均質で、少し水分が多いかもしれない。
手間まで考えると、自分は「湯煎・充填豆腐」で十分だと思う。
そんな火曜日だった。
肩も、それから目の奥も痛い。肩をぐりぐり回して、お風呂では目も(瞼を閉じて)ぐりぐりと動かした。その程度で楽になるわけがないので、とにかく今から寝ます。
おやすみなさい。




