大晦日だが、やり残した正月の準備があるので忙しく過ごした。
おせち料理の大半は買ってきたものを切って詰めるだけ。手を動かし始めればあっという間に終わる…と思っていたのに、細々とした思い違いや追加作業が発生して困ってしまう。
師走の最後に、じわりじわりと焦る気持ちが続いたのだった。

特に困ったのが、黒豆。いわゆる甘い蜜煮の黒豆だと思って買っておいたものが、蒸した豆を真空パックにしたものだった。大豆では当たり前の製品だが、黒豆(黒大豆)では初めてのことだ(やけに安いと思った)。
とはいえ、調味液を作って15分ほど煮た後に冷ましながら味を含ませれば、おせち料理の黒豆が完成するので、手軽ではある。そして、自分好みの味付けができるから、これは怪我の功名だったかもしれない。
さて、今年1年を振り返っているのだが、考えれば考えるほど、なんだかよくわからない年だった。
元旦から災害があり、選挙と政治に関する揉め事は多く、夏はおそろしく暑くて長くて、物価は上がり、戦争や紛争は終わらない。
個人的には海外旅行も遠方への旅もほとんどできず、趣味だった動物園・水族館巡りは停滞中。
父と長野や四国に旅ができたことは本当に良かった。どちらも自分には縁がある場所で、父を案内するかたちになる。旅が好きな母が亡くなって数年、ようやく父と自分との2人の日常と非日常が定まってきた感じがする。
そういえば、数日前に見た映画「ロボットドリームズ」が抜群に良かった。
今年の最後に、最高の映画に出会えた。
台詞がない、でも動きや表情が雄弁なアニメ映画。
予告編通りの雰囲気で、どのシーンもイラストになりそうな楽しい絵になっている。背景とキャラクターが分けられていないというか、このあたりは日本のアニメとは違う。
詳しく書かなくてもネタバレになってしまう作品ではある。
ただ、奇をてらうラストシーンがあるわけではなくて、登場人物たちの選択をここで語るわけにはいかないのだ。ただ、自分は深く深く共感して、そして我がことのように思えたのだった。
自分にはどうしようもない、でも自分で選んだ選択。もちろん悲しいけれど、それはそれとして人生は続いていく。犬だってロボットだって、そして自分にも、そういうことは必ずあるのだ。
これは、まるで僕のために作られたような映画だ。
ともあれ、普通にかわいらしく楽しくすてきな作品なので、万人におすすめできる。
でもSNSでは「納得できない!」と怒る声もあった。モヤモヤするそうだ。
しかし僕は、そのモヤモヤこそが、この映画の持ち味であって、それを嫌ってしまっては人生を雑に生きることになるのではと考える。
悲しいこと、やるせないことを抱えてでも生きていける実感というのは、きちんと自分の身体で悲しみややるせなさを受け入れないと、わからない。
本当に良い作品だったので、あと1回は映画館で観るつもりだ。
そういえばパンフレットがおそろしく売れていた。自分は映画館で「パンフレット買わない派」だが、この作品のそれは見た目からして素敵だった。
良い映画に出会えた記念として、買ってもいいかもしれない。
どうしたってしんみりと自省的になる今年最後の日に、すてきな映画のことを考えることができたのは、とても幸せなことだと思う。
それでは、今年もありがとうございました。
知っている人も、知らない人も、良い時間が過ごせますように。
来年もよろしくお願いします。
たぶん毎日書き続けます。
今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」





