握手・風邪・ガジュマル

基本的に自宅作業の日。
父が風邪気味で、僕も少しだけ喉に違和感がある。外部の人と会って間接的に風邪を広めるのは避けたいので、家から出る必要が無いのはありがたい。

 

 

でも夕方には、打ち合わせと物品の受け渡しのために人に会う用事があった。
寒いなか家を出て、隣町のマクドナルドで待ち合わせをして、コーヒーを飲んで、少しだけ話す。

そして握手をして別れた。
マクドナルドで握手をするなんて、たぶん人生初の経験である。他のお客さんや店員で、握手をしている人もいない。なかなか貴重な体験をしてしまった。
先方から求められたので普通に応じたのだが、後で思い返したら少し不思議な時間だった。

外出のついでにドラッグストアに立ち寄り、栄養ドリンクなどを買い込む。
数日前から父が風邪をひいていて、食が細くなっているのだ。
医療の観点からは無意味に近い栄養ドリンク(清涼飲料水)だが、父を含む高齢男性はこれが大好きなのだ。そして、糖質と少しのアミノ酸とビタミンをわざわざ摂取する必要なんて無いけれど、今は少しでもエネルギー源になるものを口にしてほしい。つまり、砂糖水でも水溶き片栗粉でもなんでもいいのだが、高齢男性に向けて茶色い小瓶の栄養ドリンクを用意したわけだ。普段は全く健康ドリンクなんて飲まない父だが、昭和の勤め人だった時代の信頼が魂に刻まれているから、目の前にあれば口にする。

これがもう少し若くなると経口補水液になる。水を口を経て摂取できる人でも経口補水液を有難がるのは、義務教育の敗北か、あるいは大塚製薬の勝利だろう。スポーツドリンクに効能やそれ以上の何かを願うのが、我々の世代なのだ*1

 

そんな月曜日。
家の中は暖かいが、外はしっかりと寒い。今夜から、ガジュマルは室内に移すことにした。

 

 

 

*1:それくらいに「ポカリ」や「ゲータレード」が流行した時代が、かつて存在した。

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