映画『ゴンドラ』と韓国ドーナッツ

先方の都合により、仕事は夕方から。
というわけで昼間は静岡の街へ行っていた。年末の買い物や、図書館・役所での調べ物、郵便局など忙しい。やりたいこと、やるべきことを無理矢理に片付けたのだった。

 

クァベギ

そんな今日のおやつはドーナッツ。
韓国の油菓子であるクァベギの専門店が伝馬町にできていた。知り合いから貰ったことがあったのだが、お店で食べるのは今日が初めて。

 

 

 

 

べったりと濃く重いキャラメルソース(というかキャラメルそのもの)に、バターの塊がちりばめられたドーナツを選んでみた。
おいしいけれど、身体には悪そう。身体に悪いものがおいしいとは限らないが、ここまでわかりやすく不健康だと面白くなってくる。こういう"あけすけ"なところは、韓国発の流行っぽくて好きだ。

 

コーヒーは「アメリカーノ」と注文したが、ずいぶんと濃かった。苦味が目立つ味。この脂と油と糖の塊みたいなドーナッツには、これくらいの苦味が必要だったのだろう。

店内の、おしゃれっぽく頑張っているけれど垢抜けない感じも気に入った。
中学生くらいなら歓声を上げるけれど、高校生や大学生なら気恥ずかしくなる感じのインテリアは、これはこれで良いもの。変な気取りがないところは、逆に新鮮でもある。

平日の昼間だからか僕も含めて男性客のほうが多かったけれど、基本的には女性が並びそうな店だった。見た目が綺麗なドーナッツばかりなので、手土産にも良さそうだ。

 

 

映画『ゴンドラ』

昼からはシネギャラリー・サールナートホールで上映中の映画「ゴンドラ」を見てきた。

 


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予告で概ねどんな映画なのかわかるタイプの作品。
台詞無し、映像はひたすら美しく陰影がある。

 

いわゆるシスターフッド映画になるのだろうか。
ジョージアの田舎にあるロープウェイ(ゴンドラ)に添乗する2人が、そのすれ違うだけの日々で少しずつ心を通わせていく。ゴンドラを飾り付けたり、交代でチェスをしたりしていくうちに…といったお話。
色使いが良くて、あらゆるシーンがかわいくて、大人っぽい毒もあって、予告編でピンときた人ならば必ず楽しめると思う。ただ、台詞の無い作品なので、映画館のほうが(強制的に)集中できるかもしれない。

 

 

この作品、リニューアル前の「ku:nel」なら、特集が組まれていたかもしれない。それくらいに、あの2010〜2015年頃の、ナチュラルで少しサブカル気味でカフェと古民家、それにマイナーなヨーロッパ風味な「大人文系乙女」な雰囲気があった。

 

僕は中年独身男性だが、あの雑誌は好きだったし、この映画もすごく気に入った。
当時からの友人知人の数人に「ゴンドラはおすすめだよ」と伝えたい*1

 

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思い返すに、本当にすてきな映画だった。
機会があれば、あと1回は映画館で見ておきたい。でも静岡での上映は来週の後半までで、他にも見たい作品がいくつもあるのだ。悩ましいことだ。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

*1:というか伝えた。

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