本日もお昼ごはんは外食。
訪問先で聞いた「近所でおすすめの店」へ行ってみた。この方法は、今年の春頃から恒例となっているが、なかなかおもしろい。昼休憩の時間を、食事と散策でうまく使うことができる。
今日は静岡市駿河区の南のほう、田宮模型本社や競輪場がある辺りに行っていた。
紹介された場所は、公営住宅にある中華料理店「珍来」。
この店はちょっと変わっていて、公営団地の1階部分にある。
4階建て程度のアパートが立ち並ぶ一角に、1階が店舗となっている棟があるのだ。西日本では見かけたことがあるけれど、静岡では珍しいスタイル。
今日は、この中華料理店だけが営業していて、遠目からでも店の賑わいがわかる。静かな団地にテーブルやのぼりが並んでいて、不思議な光景だった。
店舗用の駐車場もあるようで、お客さんの多くは車で来ているようだった。
とはいえ、自転車や徒歩で来店する地元の人達も多いようで、昼から酒を楽しんでいる高齢者もいた。
店内にはカウンター席と厨房がある。
テーブル席の並ぶスペースもあったが、今日は閉鎖されていた。
代わりに、外にいくつかのテーブルが並んでいる。僕は1人でテーブルを占有したが、客の数に応じて椅子が増えるようだ。
訪問先でも勧められた、そしてお店でも一番人気だというレバニラ炒めは、確かにおいしい。
薄くて大きなレバーは、こってりと濃い味付け。ニラばかり目立つのではなく、他の野菜が多いのもうれしい。
定食にすると、ご飯やスープが付くようだ。僕はそれほどお腹が空いていなかったので*1、単品を楽しんだ。
※お皿に描かれた「大洲店」は藤枝市の電話番号のようだが、調べても見つからない。かつては存在していたのだろう。
現金しか使えない以外は、東南アジアの屋台みたいな場所だった。
静岡市の駿河区の団地なんて面白みのない場所で、空を見ながら中華料理を食べている。なんだかとても不思議な体験をしているように思える。
こういう日常があるのだなあ、とぼんやり思ったのだった。
提供は早く、価格は安く、店員さんの対応は明るく親切。
外で食べることを抜きにしても、良いお店だと思う。
*1:訪問先で柿をいただいた。