旅の疲れは少し残るが、しかし仕事は休めない。というか激務といっていい。
さらに昼に1時間ほど車の定期点検のために私用の時間を捻出しなければならないから、午前も午後もどたばたしていた。
そういうわけで、晩ごはんは今年度最初の鍋となった。
野菜と鶏肉を、切って煮てテーブルに出して食べるだけ。
2〜3人用の土鍋や卓上コンロもあるけれど、今日は1人用の小さな土鍋を2つ用意して、父と僕でそれぞれ使う。
IH対応の小さな鋳物の鍋は見た目がつまらないけれど、便利ではある。
副菜をいくつか用意して、ご飯の代わりには角餅を焼いた。夜なので餅は1人あたり0.5個で十分だった。
そういえば今回の四国旅行では、あまり豪華な食事が無かった。
父が老いて少食になったため、宿は夕食無しのプランにしていた。
そして、香川県では骨付鳥や讃岐うどん、それに「しるの店」的な「安居酒屋と定食屋の折衷スタイル」の店に行っていた。
松山市に滞在していたときには、庶民的な寿司屋や、名物の鯛茶漬けの専門店へ行った。
どの店も、あれもこれもと豪華なものを並べるような場所ではなかった。
大げさにいえば「土着の味」に触れることができたとして、父も僕も満足した。でも「旅先で豪勢な食事を楽しむ」というスタンダードな観光旅行からは少し外れてしまった。
反省はしている*1。
きちんと下調べをしてから行けば、全ての名物を並べたような観光客のお店で贅沢ができたはずなのだ。でも、かつて住んだ土地や、訪れたことがある街ばかりで、行けばなんとなると思い込んでいた。一人旅ならば、それでなんとかなったのだろう。
せっかくの家族旅行*2なのだからと、今になってなんとなく損をした気分になっている。