所用にて駿河区小鹿のあたりへ行っていた。
三菱電機や田宮模型など大企業の本社や工場があるエリア。公共施設に車を停めて、いくつかの建物を徒歩で巡ることになったが、普通の静岡の郊外っぽさとは少しだけ違う気がする。車での移動ならば頻繁に通る場所だが、あまり歩く機会は無くて、小さな違和感はそのためかもしれない。
大学や競輪場に用事も無いので、細い道に入り込むと迷ってしまいそうだ。
そんな今日のお昼ごはんは、「とり福」で食べた。
例によって訪問先の人達に教えてもらったお店。といっても、大きな看板や古い建物で、昔から場所だけは知っている店ではあった。
最初は、いちばん安い「日替わり定食」がよろしい、と勧めてくれた人達は言う。
この「日替わり定食」は、ファストフード店のセットメニューと同等の価格で、ずいぶん充実していた。
黒はんぺんのフライなど、静岡県中部の名物も食べることができたのはうれしい。今回は選ばなかったが、店の中央には静岡おでんの鍋もあった。
- ごはん(少なめにしてもらった)
- 黒はんぺんのフライ
- 刺身2種
- 魚をやわらかく煮たもの
- 味噌汁(あさり)
- 漬物
「日替わり定食」以外の定食メニューでは、フルーツなども付くそうだ。
フライは揚げたて、刺身もおいしい。価格を考えると、破格と言ってかまわない内容だった。
周囲を見渡すと、この「日替わり定食」を食べているお客さんが目立つ。
でも、もう少し内容が充実した「おすすめ定食」の人もいるし、他の定食(種類は多い)も人気のようだ。カツ丼の定食にさえ刺身が付いているのには驚いてしまった。
夜は居酒屋になる。といっても夜にも定食は注文できるし、昼から焼き鳥や刺身でお酒を飲んでいる人もいた。
女性グループや赤ちゃん連れのお客さんから、作業着姿の職人さんまで、様々な人達が様々な楽しみ方をしている、そういう不思議なお店だった。
静岡市駿河区という、普段から行き来している場所なのに、まるで知らない土地で外食をしているような気持ちになった。こういう店は、入ってみないとわからない。
外観は、寂れた観光地にある「ラウンジ」を改装したような雰囲気がある。
子供の頃から、こんな感じで存在していたような気がする。
店内は和風で、テーブルやカウンター席と、座敷席があった。座敷席にはガス栓もあったので、宴会なども対応している(対応していた?)のかもしれない。
9月と10月は、このあたりに何度も行くことになりそう。
せっかくだから、この「とり福」には再訪したい。常連っぽく、定食に焼き鳥を追加するなどしてみたいところだ。