所用で静岡市の東側、瀬名から大内、そして北脇といったあたりに行っていた。
土地勘も無ければ目印も無い、住宅と荒れ地と倉庫と中小企業ばかりの土地を彷徨う。
大雨と快晴が繰り返されるような極端な天気も相まって、昼過ぎにはぐったりと疲れてしまった。
自宅に一時帰宅して昼食と休憩をとっても良かったのだが、なんだか全て面倒になったので昼食は外で済ませる。
なかなか良い感じの中華食堂を見つけて、オムライスを食べた。
全体的に大きくて、鶏ひき肉がたくさん入っていて、卵は薄焼き。
家で作るオムライスとも違うし、洋食屋やオムライス専門店のそれとも全く違う。でも、とてもおいしい。
福神漬や中華スープが添えられているスタイルは、他の古い中華食堂でも見かけた。
隣のファミリーレストラン「さわやか*1」も悪くないけれど、この久松だってすてきなお店だと思う。
午後に少し暇な時間ができたので、清水区御門台方面の知人宅を訪ねた。
そこで「Pappusのお菓子が買えるよ」と教えていただいた。確かにInstagramには、自宅の玄関先で販売する旨の告知がされている。
Pappusはかつてお気に入りだったカフェ・焼菓子店だ。
特にパフェとチョコレートケーキは素晴らしかった。数年前に閉店してしまったのは本当に残念。ケーキや焼き菓子と同じく、店のインテリアも素敵だった。控えめな古道具、そして艶消しに塗られた白色の店内は、ケーキやパフェに実に似合っていた。
今ではイベントなどで買うことができる。機会があれば買っておきたい、だけどなかなか出会えない存在になってしまった。
そのPappusが、店主さんの自宅兼工房(だと思う)で販売をするという。
しかも調べてみると、御門台からは近い。
ならば行くしかあるまい、と知人宅を辞する。
坂だらけの古い住宅地の奥のほう、Google Mapsが無ければたどり着けない場所にお店があった。
そして玄関には、本当にあのPappusの焼き菓子が並んでいた。
パウンドケーキやガトーショコラなどを購入した。この件だけで、今日は良い日だったと断言できるほどに嬉しい。
帰宅してから、レモンケーキを食べてみた。
なにしろ小さな焼き菓子だからあっという間に食べ終えてしまうのだが、それが実にもったいない。突飛な味付けはしていない、スタンダードなレモンケーキなのだが本当においしい。外の品は明日以降に食べる。
今日と明日のPappusでは、焼き菓子の他にケーキも扱うという。ケーキはいくつかがセットになっている。今日は残念ながらケーキを買うことができなかったが*2、次こそは必ず手に入れたい。
もっとたくさん買えばよかった…と冷蔵庫に残りのお菓子を並べながら思っている。
なにしろ昨日は誕生日だったのだ。数日間は自分を甘やかしても良いはずだ。クリスチャンだってクリスマスイブと当日を祝っている。僕が好物を食べても、何ら問題はない。明日、再訪できれば良いのだが。