西の味と言葉

昼過ぎからは自宅でパソコン作業の日。
ずっと画面に向かっているのも疲れるので、自宅作業日には料理など家事を同時進行している。
今日は鶏むね肉とじゃがいもの煮物を作っていた。
真空断熱料理鍋を使い、鶏むね肉とタマネギだけを薄味でしっかりと煮ておく。じゃがいもは電子レンジで火を通し、食事の30分前に加える。

ほんの少しだけ六角を加えたり、生姜を効かせたりと作るたびに味を変えている。
仕事の合間の作業なので、手抜きをして「ラーメンスープの素」を使うことも多い。特に鶏肉の煮物に合う気がするのは、ラーメンスープの素が鶏ガラを使っているからだろうか。これさえ使えばとりあえず「味が決まる」ので便利なのだ*1

西日本に暮らしていたときには楽に手に入ったのだが、静岡県ではスーパーマーケットによってはヒガシマル製品そのものが無いことさえある。
特別に味が良いとは思っていないし使用頻度も低いが、安くて小袋入りで、とにかくこれを使えば味が決まるため、乾物庫に備えておきたい品ではある。

同じヒガシマル製品では、「うどんスープの素:減塩」も一人暮らしの時に愛用していた。濃縮めんつゆや出汁と醤油で麺類の汁は簡単に作れるけれど、関西風の味付けにするには手軽なのだった。
こちらは静岡県でも手に入りやすい。ただ、四国の香川県ほど当たり前に売られているわけでもないし、友人知人に聞いても知らない人が多い。

通販で取り寄せるほどでもないけれど、いつの間にか我が家の常備品となったもののひとつ。母や父ではない、僕が家に持ち込んだ"文化"だ。

かつて三重県に住み、そして四国の香川県にも住んだ。
今でも仕事のやりとりで、大阪や香川の人達と話す機会は多い。
そのせいか、静岡の言葉に西日本の言葉が混ざることがある。
そのことに気づくと、なんとなく気恥ずかしくなる。そして、今はもう遠い土地のことを思い出す。

例えば、よく行ったお店や公園や、なぜかイオンの店内を思い出すこともある。
静岡にはあまり無いタイプの店も懐かしい。
今日は「ローカルチェーンの和菓子屋に付属する甘味処・喫茶室」に行きたい気持ちになった。そういう場所は静岡でも無いわけではない。しかし、数も質も「西高東低」だと思う*2
店内は垢抜けなくてもお菓子はしっかりしていて、不思議と落ち着く、ああいうお店にもう一度行きたい。

 

お題「手作りしました」

*1:香味野菜や薬味が要らないところも便利。煮込み料理に使うと、不思議とラーメンっぽい味はしない。

*2:中部地方や関東地方のそれは、小売り店がおしゃれさを演出するために作ったカフェみたいなもので、西日本ほど力を入れていない感じがする。

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