自宅の玄関を出て庭を横切り車庫へ行く。
その短い間にさえ、マスクをしていないと花粉の存在を感じていた。喉の奥や鼻に炎症の前触れみたいな僅かな違和感を感じたら、その日は花粉が多い。
「ああ、アレルゲンを吸い込んでしまったな」と思いながら遠くの山を眺めると、少し霞んでいる。そういう日は、しっかりとマスクを着けて過ごさなければならない。
それが今年の3月の状況だった。
何十年かぶりに花粉症を発症して、毎日とても敏感になっていたのだ。
でも今日は平気だった。
天気予報では花粉は「極めて多い」。実際に父はマスクをしていてもきつそうだと言う。
だけど自分は、朝の「玄関→車」の移動で、ほとんど何も感じなかった。
これはもしや…と移動中に車の窓を開けてみたけれど、鼻も喉も目も正常なまま。
おそらくは杉の花粉が終わったのだろう。
となるとヒノキの季節だろうか。
とにかく自分の免疫が過剰反応しない花粉に替わったのだ。
とはいえ、街中ではマスクを着けている。
人と会う時も着用したまま。
それでも、昼に少し散歩をするような時にマスクを外せるのはありがたい。
自転車での散策も再開できそうだ。
このまま花粉症が去ってほしいものだ。
実際に症状で難儀したのは最初の数日だけだが、なにかと不便な病気なのである。