電動折りたたみ自転車BESV PSF-1 2ヶ月の振り返り

 

新しい自転車、BesvのPSF-1を手に入れてから2ヶ月ほど経った。
普段の運動不足から、少しでも自転車で散策すれば翌日には筋肉痛的な疲労感が発生するのだが、今までの自転車とは疲れる部分がまるで違う。

座った時の姿勢はママチャリに近い。
前傾姿勢に慣れた身としては新鮮だが、折りたたみ自転車ばかり乗ってきたので普通過ぎると思うことも多い。
ただ、この楽な姿勢と、モーターにアシストされた結果の低い負荷が、独特の疲労感をもたらしているのではないかと考えている。

 

 

折りたたみ自転車としては安いものではないPSF-1。
見た目は良いし、専用部品が多く使われていて、人と違うものを持つ愉しさは味わえる。
ただ、塗装がいささか弱い、標準装備のサドルが安っぽいなど、値段相応とは思えない部分も多々ある。
折りたたみ&電動アシストという、手を入れる箇所がほとんどない自転車ではあるけれど、そういった小さな部分に細々と手を入れて、ようやく宣伝通りのイメージが手に入る*1

 

重さについては、少し困っている。
折りたたんだ状態で立てておけば何の問題も無いのだが、それ以外の置き方では不安が残る。小さなセダンの狭い後部座席に寝かせればシートを痛めるし、トランクルームに横置きすれば自転車の細いパーツが曲がる。
普通の折りたたみ自転車やロードバイクでは、まず起こらない問題だ。

折りたたみ操作は単純明快で手間もないのだけれど、20kgの出し入れが億劫なため、車から降ろすのを躊躇うことも多い。
STRIDAなら10分の散策でも自転車を出せるが、PSF-1ならば徒歩を選ぶ。それくらいに、狭い車での車載運用には制限が生じている。狭い空間で抱えると、タイヤなどで服を汚しそうになるのも気になるところ。

自分の場合、今年の夏には車内が(今のセダンよりは)広い車に買い換えるので、当面は我慢をするしかない。逆に、最近の箱型の車や自宅の玄関スペースならば、まず不満のない寸法や構造になっている。

折りたたみ性能は優秀なほうだと思う。
必要な箇所はロックされるし、ロックを忘れて気づかないまま走り出すようなことも無いように作られている。今のところ、構造的なトラブル要因は見つかっていない。
ただ、20インチのタイヤと、フレームに折りたたみ機構を設けない構造の組み合わせは、折りたたんだ状態でもそれなりに場所を取る。これはTyrell FXの時と変わらない。

自分はそういうものだと考えるが、ブロンプトンなど有名な折りたたみ自転車のつもりでいると、戸惑うかもしれない。

 

 

走行性能にも不満は無い。
電動アシスト力は最弱の「1」でも十分なくらいで、それより上の「2」や「3」は滅多に使わない。状況に応じてアシスト力を調整する「S」モードも、比較したい時以外は使っていない。

変速機は7段。かなり少ないけれども、モーターのアシスト力で重いギアでも強引に走っていけるから、気にはならない。こういう自転車ならば内装変速機でも良かった気がするが、モーターが邪魔で難しいかもしれない。

自転車にまつわる多くの問題は、モーターアシストが解決する。
坂も凸凹道も、砂浜だって大丈夫。
後輪だけ小さなエアサスが付いていて、たぶん乗り心地に貢献している。もう少しだけ固くてもいい気がするが、タイヤの小さな自転車ではありがたい装備だ。

 

 

自分の行動範囲では、BesvのPS-1やPSF-1を見かけることはほとんどない。把握できているのは3台のみ。
Tyrell FXに乗っていた時はロードバイク乗りの人達から声をかけられる事が多かった。PSF-1では自転車に乗っていない人から質問を受ける。わかりやすくハイテクな見た目だからだろう。ロードバイク界からはママチャリやクロスバイクと同じく、論評に値しない存在と見做されている気がする。

 

ここ最近であちこちを乗り回して、いろいろと手を入れたい部分が出てきた。
ただ、今は改造箇所のリストアップだけ行い、しばらく気分を冷まそうと思う。個性的な自転車だから、落ち着いて丁寧にカスタマイズをしていくほうが良いと思うのだ。

お題「これ買いました」

*1:これは折りたたみ自転車の大半が当てはまる。フレームからベルまで隙がない自転車のほうが希少だ。

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