車椅子と缶入りクッキー

 

郵便局の駐車場で、車椅子に乗った老人が横転していた。
段差を上手く超えられなかったらしい。

慌てて駆け寄り、声をかけて、車椅子を立たせて、きちんと座らせた。
老人に手際が悪いと叱られているところで、介護施設の人が現れた。
デイサービスかリハビリの最中に、郵便局に来ていたところだったようだ。ちょっと目を離した時に、車椅子の老人を見失ったとのこと。

新型コロナやインフルエンザの感染対策として、お互いに連絡先を交換した。
もし発熱したら連絡を取り合う必要がある。

それで話は終わるかと思っていたら、夕方にご家族の方がお礼の品を持ってきた。
遠慮しようかと思ったのだが*1、もう近所まで車で来ているという。それならばと書店の駐車場で待ち合わせて、きちんと挨拶をすることに。

ご家族の話では、老人は軽い打ち身のみで済んだそうだ。
良かった。

そして「つまらないものですが」と渡されたものは、缶入りのクッキーだった。
手に持っただけで、缶入りのクッキー、それも上等なものだとわかる。僕は缶入りのクッキーに詳しいのだ。全くつまらなくない。

 

 

というわけで、小さな親切が素敵なクッキーを招いたので、今日は良い日。
夜だというのに、クッキーを少しだけ食べてしまった。
紅茶もきちんと淹れた。

介護施設のスタッフは、おそらく目を離したことについて何らかの対応を取らされているだろう。とても忙しそうな人達だったが、仕事なので仕方がない。ただ、理不尽ができるだけ無いように祈っているし、明日以降に来るであろう施設からの問い合わせでは、十分な配慮をお願いするつもりだ。

 

*1:だって面倒じゃないですか。寒いし。

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