正統な「ほうとう」

山梨名物の「ほうとう」を土産にいただいた。
山梨は隣県だが、なかなか食べる機会の無い麺であり料理。
せっかくなので、山梨県民の知人にレシピを聞いて、きちんと作ってみる。

基本は袋に書かれている方法で間違いないのだが、注意すべき点は2つ。

  1. 麺は別の鍋で茹でて、水洗いすること
  2. カボチャや芋は下茹でをして、最後に加えること

粉付きの太麺を味噌仕立ての鍋に放り込んで、溶け出したカボチャや芋と渾然一体となったとろみのある鍋…といった理解をしていたが、注意点2つはそれを否定するもの。
どちらも、麺のとろみ、崩れたカボチャといった要素を抑えるための作業だ。
山梨県といっても地域で食文化はずいぶんと違うから、これはレシピを教えてくれた知人の土地柄が反映されている可能性は大きい。以前、甲府で食べたときは、本当にどろどろだった。

とはいえ、この注意を守っていても、汁はとろみを帯び、カボチャも里芋も煮溶けてくる。この味噌煮込みうどんのような鍋のようなものが、郷土料理の「ほうとう」。

今回は、鶏肉や椎茸、シメジ、それに葱もたくさん使った。
大根や人参を下茹で(電子レンジ使用)したのが調理時間の短縮のため。

いかにも冬の料理といった風情の、素朴でおいしい郷土食だった。

実はまだ、鍋に0.6人前ほど残っている。
袋には「一晩経って、汁を吸ってグズグズになったほうとうも、実においしいものです」と書いてある。なので明日の朝食は、これを温め直して食べることにする。
しかし、「グズグズになった麺類」を尊ぶ文章なんて初めて読んだ。
そして僕は、こういう煮溶けたような汁物はそれほど好きではないのだった。

 

 

 

ところで、これは昼に立ち寄った喫茶店のプリン。
見た目がプリンに見えず、注文を間違えたのかと思った。味は、とても良かった。

 

お題「こだわりレシピ」

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