ガーデン・シュレッダー

父は庭木の剪定が好きだ。

決して上手くはない。
とにかく気になったらバサバサと切っていく。
だから植木屋さんの仕事のように、翌年から樹勢が良くなるようなことは全く無くて、年を追うごとに木は貧相になっていく。梅などは「こんな風に切ってはいけない」と教科書に載りそうな、駄目な切り方をしている。

でも、年老いて作業量そのものが減ってきたので、庭の緑は豊かなまま維持されている。
自分が肩代わりするつもりもないし*1危険な作業にならない限りは任せるつもりだ。

植木屋さんとの大きな違いが、剪定後の片付け。
枝の処分が、なかなかできない。切るのは好きでも、そのまま庭の隅に積み上げて放置しているのだった。

近所を見ると、老爺の住む家に似たような「積み上げた枝」がある。
片付けまで好きな老人は少ないらしい。

もちろん、枝は行政のゴミ収集で出すことができる。
ただし、一定の大きさに切りそろえて、束にまとめて、指定の日に収集場所に持っていく必要がある。そういう面倒があるから、つい放置してしまうのだろう。

とにかく、同居する子である僕は、この枝をなんとかしたい。
見た目も悪いし、いずれシロアリの巣になる。庭は父に任せているけれど、こういう部分は僕が頑張るしかないのだ。

とはいえ、細い枝を一定の長さに切って束ねるなんて作業は嫌だ。
だから今日は、「ガーデン・シュレッダー」を借りてきた。

名前の通り、庭で出た植物を切り刻む機械だ。
今回はホームセンター*2でレンタルした。一泊二日で2000円。

 

 

構造は事務機器のシュレッダーに似ている。
モーターで回転する刃付きのローラーに枝が巻き込まれて、粉々になる。今回レンタルしたものは、直径3cmまでの枝に対応しているという。
家庭用なので、電源は100Vのコンセントから取る。
カバーや安全装置が手厚くて、マニュアル通りに動かせば操作も迷わない。

このガーデン・シュレッダーが本当に楽だった。
枝をスリットに入れると、どんどん吸い込まれる。そして小さなチップが下の容器に溜まっていく。
大きなゴミ袋で5袋以上あった枝が、1時間足らずでチップになってしまった。

かさばる枝も、チップになれば体積は3割程度になる。
チップは庭に撒いてマルチングにする。
もう少し量があれば、通路部分に使いたかったのだが、予想以上に少なかった*3

 

 

どちらかといえば、借りて運ぶほうが手間がかかったくらい。
でも、ゴミ収集に出すよりは楽で、しかも良い感じのウッドチップができたので、満足している。

今夜は庭がとても良い匂い。なにしろ月桂樹の枝を大量に砕いたのだ。オリーブの枝も、なかなか面白い香りがした。

 

ところでこれは、長野旅行で買ったクルミの最中。今日のおやつ。
中にはミルク風味のクルミ餡が入っている。かわいくて、おいしい。

 

お題「断捨離」

*1:できれば全てアウトソーシングしたい。

*2:CAINZ

*3:公園などで敷かれているほどの量となると、買ったほうが早い。最近は無料配布している自治体もある。

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