ポリタンクと水を配りに

快晴。
朝から洗濯と掃除をして、いよいよ"葬祭モード"から日常への切り替えを実感する。
とはいえ、まだ母の葬儀に使った花は少し残っているし、しばらくの間、和室に設える祭壇は最低限のもの。各種手続きだって終わっていない。

 

でも今日は、まず日常生活を整えることに注力した。
スーパーマーケットとドラッグストアで買い物をして、クリーニング店や自転車屋へ行き、無人販売所でトマトを買ってきた。

 

特別な事といえば、一昨日の台風で被害にあった親戚・友人知人のところにお手伝いに行ってきたのだった。
静岡市清水区は、今もまだ断水が続いている。
給水車も続々と現地入りしているようだが、まずはポリタンクやバケツが足りないのだという。もちろんホームセンターは大混雑していて、水を入れるようなものは売り切れ状態。

というわけで、自宅近くのホームセンターで小さめのポリタンクを買っていった*1
さらに、自宅で備蓄してあった災害備蓄用の水(ペットボトル入り2L)を車に載せる。そろそろ更新時期だったから、譲っても惜しくない。
水は重いので、独り暮らし時代に使っていた台車も渡すことにした。

 

 

夏に買って余らせていた汗拭きシートや、買い置きのアルコールティッシュ、さらに友人の子供達へはお菓子や絵本も持っていくことにした。

もちろん清水区に行くのは大変だった。
先日ほどの渋滞は無かったが、それでもあちこちで混乱が見受けられる。自分は頼まれた品を買い込み、思いついた物資と共に運ぶことしかできない。

 

 

清水区の友人達は、自前の備蓄用品で水不足に対応していた。
このあたりは「いつか来る大地震」に備えている静岡県民らしいたくましさだ。

親戚達は高齢で、給水所への運搬だけでも一苦労(というか飲料水以上の補給は無理)だったから、持ち込んだ水がとても役に立った。

そんな状況の清水区は、上水道の復旧に1週間かかる見込みだと報道されていた。
狭い範囲の断水とはいえ、清水区といえばかつての清水市。県内では人口・面積ともに大きな市のひとつだった。だから、実はとても大規模な水不足なのだ。
自分の見た限りでは、冷静に、真面目に、不平もいわず頑張っているようだったが、もう少し大きく報道してもらいたいし、いろいろと「なんとかならないものか」と思ってしまうのだった。

 

 

 

そんな今日のおやつはマロンパイ。
久しぶりに「自分だけの時間」を楽しみたくて立ち寄ったボクゥボクゥ(藤枝市)で食べた。
軽く温めてから出してくれるのが嬉しい。これが本当にもうおいしくて、自分でも驚いてしまったのだった。たぶん、禁酒をしていた人が久しぶりに飲むビールくらいにおいしかった。

 

おやつとスプーン

おやつとスプーン

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*1:レジの人が「水道水を入れるのなら…」と、従業員用の通路に案内してくれた。おそらく朝から、清水区向けにポリタンクを買い込む客が来ているのだろう。とてもありがたい。

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