スマートフォンの通知欄に、県内の警報が繰り返し表示されていて、なんだかものものしい。ほとんどが県西部のものだが、静岡県では西から天気が変わっていくので、中部や東部も油断できない。
そのうち「記録的短時間大雨情報」まで届くようになった。
といっても、僕のいる静岡県中部は、昨日と大して変わらない「太陽と雲と通り雨」の天気。ただし海はとても荒れていて、嵐の予感を感じさせる。
そんな、ぴりぴりした空気のなか、水上バイクを海面に下ろそうとして車ごと半水没している四輪駆動車なんてものに遭遇して、ちょっと呆れてしまった。
内湾だから波は穏やかなのかもしれないけれど、既に茶色く濁っていて、普通の状況でないことはわかる。どうしてこんな状況で水上バイクに乗ろうと思ったのだろうか…と駆けつけた消防署員の人達も怒っていた。
それはそうと、今日は親戚に昼ご飯を奢ってもらったのだった。
高齢の親戚の頼まれごとを片付けたら、千円札1枚*1と「ここがうまい」と店の場所を書いたメモを渡された。親戚は今、外食を控えているというので、結局は僕ひとりでその店に行くことになった。
静岡市葵区、北街道沿いにある小さなお店「日向夏」。
読みは「ひむか」のようだ。
店の存在は知っていて、ずっと「ひゅうがなつ」だと思っていた。
どうやら基本は居酒屋らしい。
ランチタイムにはボリュームのある定食を多く扱う。メニューを見ると、九州の名産品や名物料理が売り物らしい。
僕も九州の食べ物は好きだ。
上手い具合に、今日は「宮崎名物 チキン南蛮定食」があった。
以前、観光で九州を訪れたときに食べた記憶がある*2。最近は旅に行けないから、こういう遠くの土地の食べ物は本当に嬉しい。
揚げた鶏肉は無反省に大きく、タルタルソースもたっぷり。
なんだか現地で出会うようなサイズと食べ応えが、とても良い感じ。
味も良かった。こんなにたくさんの鶏肉を一時に食べて大丈夫かと思ったが、ぺろりとお腹に収まった。ごはんだけは「少なめに…」と伝えなかったことを後悔した。
定食の種類は多い。鮮魚を使った定食や丼物が有名らしいが、市場の関係で入荷しない時には無理にメニューを増やさないという。
ちょっとうれしかったのが、ごぼ天うどんがあったこと。しかも500円と妙に安い*3。
なるほど親戚のおじさんが「ここがうまい」とメモをわざわざ書いてくれるだけのことはある。
自分の行動圏・交通手段では不便な場所ではあるが、また行きたいと思える良い店だった。