晩ごはんはラーメンで済ませる

昨日から家族の一時帰宅で、そりゃあもう大変だった。
今日は病院に帰すわけだが、ちょっとここには書けないくらいに辛かった。
世の中には様々な苦労があるが、今日のそれは人生で初の質と、人生でも五指に入る量の、特別な苦労。ここ数年で久しぶりの、胃がキリキリ痛む感覚が蘇った*1

もちろん、一緒に対応した父も同じだ。
というか父のほうが辛かったはずだ。

でも具体的なことは書かない。書けない。書くつもりもない。

ただ、全てを終えて、帰宅する前には二人ともふらふらで、家で夕食を作る元気なんて無かった。まだ17時を少し回った時刻だったが、目についたラーメン屋に入り、たまにはいいよねと安直なラーメンを食べて済ませた。

こういう外食は、我が家の「文化」には無かった。
いろんなことが変わっていくなあ…とネギラーメンを食べていたら、父が「自分たちには珍しい選択だなあ」という意味のことを言っていて驚いた。そういう、ちょっと俯瞰した目で家族や生活習慣を語る人では無かったので。

そんな、我が家としても特別な日。
病院に戻った母が、どうか心安らかに過ごせていればと願う。1泊とはいえ自宅に帰ることができて、いくつか楽しいこともあったのだから。ただし、やはり自宅で暮らせる体調ではないし、僕たちの看護・介護能力にも限りはあるし、さらには本人がそれを認識できない状況は、本当に辛い。
いずれ来る日だとは覚悟していたし*2、自分が一人暮らしをやめて実家に戻ったのも、今日のような日のためなのだが、それでも。

いくつか今後のことについて決めなければならない状況ではあるし、持ち帰った書類もある。離れて暮らす親族に伝えることもある。
ただ今日はもう疲れた。なので父と二人、「もう何もしない」と宣言して、さっさとシャワーを浴びて、あとは寝るだけである。

 

 

*1:心療内科に通っていた時ならば、迷わず頓服薬を飲んで、心の動きをマイルドにしていただろう。

*2:

数年前に読んだこの本が、とても役に立っている。状況はずいぶん違うが、老いた親の面倒を見ることになった苦労について、心構えができていたことは本当に助かっている。僕にとっての"実用書"だ。

 

中年を過ぎた独身の人達には「とりあえず読んでみて」と勧められる本だ。

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