映画「ロスバンド」を観た。
今年の個人的ベスト映画になるかもしれない。観たのは昨日だが、また映画館に行きたいくらいには気に入っている。
アマチュアロックバンドのロードムービーに外れ無し*1。
しかもボンクラ少年達と、とびきり不機嫌な9歳の女の子の組み合わせ。
さらに北欧映画。
これで面白いのは当然なのだが、それにしても楽しかった。
細かい解説は省く。
予告編で気になったら、間違いなくおすすめできる。
ちなみに静岡のミニシアター「サールナートホール シネ・ギャラリー」からストーリーを引用する。
両親の不仲に悩むドラム担当のグリム(ターゲ・ホグネス)と、親友でギター兼ボーカルのアクセル(ヤコブ・ディールード)は、ロック大会に出場すべく日々練習に励んでいた。グリムはアクセルの音痴が心配だったが、そのことを言い出せない。ある日、ベーシストのオーディションにやって来た9歳のチェロ奏者ティルダ(ティリル・マリエ・ホイスタ・バルゲル)を仲間に加え、バンド「ロスバンド」を結成する。そして近所に住むマッティン(ヨナス・ホッフ・オフテブロ)をドライバーに、4人はノルウェー北部の開催地トロムソを目指す。
登場人物がみんなとてもかわいい。
特に、チェロを弾くティルダは終始かわいい。
彼ら彼女らの抱える不満もわかる気がしてくるし、応援をしたくなる*2。
特別な伏線も、変わった演出もなにもないのに、どんどん物語に惹き込まれてしまう。わりと分析的に映画鑑賞をする自分としては、ちょっと自分自身に驚いている。それくらいに心が持っていかれた。
ノルウェーを舞台にしているだけあって、森も海もとても綺麗で、なんとなく寂しい風景も素敵だった。
冷静に考えたら馬鹿みたいな部分もあるかもしれない。ご都合主義的展開はいくつかある。
でも、スクリーンの前ではそんなことは気づかないし、とにかくハラハラして、最後には爽快な気分になる。
もしかしてロングラン→青春ロック映画の定番になるのかもしれない、とさえ思った。
ああ、観てよかった。
私事が立て込んでいてパスしようかと思っていた作品。映画館に行けたのは幸運だった。
ところでこの映画、サントラはあるのだろうか。後から探してみる。
選曲もまた最高だった。