甲府の元祖ラーメンについて

今日は順調。自分の病気に関して通院&検査を済ませてきた。このことについては、いずれ書くかもしれない。

というわけで、昨日に行った場所について少しだけ。
今日書くのは昼食について。動物園や美術館については後日に繰り延べる。

 

昨日は山梨県甲府に行ったわけだが、市街地の土地勘がまるで無かった。目的地が病院だから、観光旅行のように下調べなどしていない。
駅に行けば名物のほうとうや鶏料理もあるだろうが、中心街から外れた場所で何を食べていいのか、まったくわからないのだ。

しばし悩み、そういえばと思い出す。
たしか甲府はラーメン発祥の地の一つとしてPRをしていた時期があった。中国料理の麺入りスープを日本式のいわゆるラーメン・中華そば・支那そばに改良し売り出した店が甲府市にあり、今も当時の味を伝えている、そんな文章をどこかで読んだ。
ジーンズの元祖と同じく、おそらくは日本中で同時多発的に発生したのが本当なのだろうが、でもいちおう甲府に「元祖ラーメン」を名乗る店があるはずなのだ。

こういうときはGoogle Mapに頼るのが手っ取り早い。すぐに元祖の店が見つかった。しかも訪問先の病院から徒歩15分。つまり折り畳み自転車なら、すぐそこの距離だ。

 

 

昼休みの時間帯ということもあり、店は少し混雑していた。並ぶ必要はないが、テーブル席なら待たされるくらい。僕はカウンター席にすんなり座ることができた。

この「蓬来軒」の建物は、ずいぶんと新しい。モダンと言ってもいい。
お揃いの濃色Tシャツを着たスタッフがたくさん働いていて、なかなか活気がある。

支那そばを全国で初めて復元した」というのが正直よくわからないのだが*1、でも昔ながらのラーメンが売りとされている。

周りの人達が迷わずチャーシュー麺を注文していたから、僕も同じものを選んだ。
でも、次に隣の集団はメニューを見ずにチャーハンと餃子を注文していた。名物のラーメン(支那そば)だけではなく、街の中華料理店として”何を注文してもおいしい”店なのだと推測する。

 

そしてこれがそのチャーシュー麺
肉がとびきり大きかった。
肉質はしっかりしている。とろけるタイプの煮豚ではないけれど、筋っぽくて歯に挟まるようなこともない不思議な食感。ハムやベーコンのブロックを温めた感じが近いだろうか。
肉だけでお腹いっぱいになりそうだが、麺もなかなか食べごたえがあった。細くてしっかりした麺が、濃い出汁を効かせた醤油味のスープに浸かっていて、なるほど古典的。ナルトも隠れていて、子供の頃に食べた蕎麦屋のラーメンを思い出した。

別に節制しているわけではないが、普段は動物性タンパク質として肉を多く食べていない。だから、この量はずいぶんと(胃に)衝撃的だった。

でもおいしかったから、大満足。旅先の食事として正解かどうかはわからない。
しかし、特にほうとうが好きなわけではないのだ。ほうとうならば、甲府よりは頻繁に訪れる富士五湖周辺でも食べることができるし。

結局、昨日はこの昼食でお腹がいっぱいになって、夕食は抜いて、夜食に千切りのレタスとヨーグルトを食べた。全体的にリーズナブルといえるかもしれない。あるいは不健康だったかもしれない。

 

 

ちなみに、おやつの時間には、この「蓬来軒」の近くにある桔梗屋甲府本店で「信玄餅ソフトクリーム+」を食べた。

ここは桔梗屋創業の地とのこと。茶室や、現代アートのコレクションや、和菓子の道具のギャラリーがあった*2。お客さんが誰もいなくて、ひとりで心静かにソフトクリームを堪能できた。

この蓬来軒や桔梗屋信玄餅のあるあたりは、散策して楽しい土地だった。
古い建物が多く、全体的に落ち着いている。時間があれば、もっと散歩やサイクリングをしたかった。

 

 

ここからさらに歩けば(あるいは自転車を走らせれば)、遊亀公園に至る。
主たる目的地である病院、そして、ついでに行きたかった県立美術館に次いで三番目の目的地である動物園のある公園だ。

そして、最初に書いたように、県立美術館と動物園については、後日きちんと書こうと思う。それぞれ本当に素敵な場所だった。我が家の近所に移転して欲しいくらいだ。

 

 

では寝ます。
おやすみなさい。

お題「昨日食べたもの」

 

*1:調べればわかるけれど、特に調べない。元祖の味を今に復元した…のではないかと推測している。

*2:ちょっと懐かしい感じの”メセナ”っぽさ。

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