映画「TOP GUN MAVERICKS」

知人から映画の招待券(優待券?)を貰うという稀有な体験をした。
漫画だとデートに誘う手段の定番ではあるが、今回は1枚だけ。だからひとりで映画館に行ってきた。


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今日は「トップガン」を見た。
昭和の後期に、一斉を風靡した作品の、正当な続編。主役のトム・クルーズが気合を入れて制作に関わっていること、何度も新型コロナで公開延期となったこと、それでも劇場上映にこだわったことで話題になった。

で、この映画だが、僕はとても楽しめた。
なんというか、きちんと「トップガン」していた。

影技術が進歩した現代なら、どれだけでもシリアスな「ミリタリーもの」にできそうな飛行機映画だが、きちんと荒唐無稽な作品に仕上げている。そこが本当にすばらしい。


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旧作の主人公が乗る戦闘機「F-14トムキャット」が印象的だが、あくまで青春映画なのがトップガン。海軍のエリート学校を舞台としながら、「ただかっこいいだけ」の軽薄な映画でもあった。だから当時、大ブームになったのだ。

そして今作も、きちんとその軽薄なエッセンスが効いていた。
飛行シーンは何十倍も豪華になって見応え充分だが、基本は荒唐無稽。見ていて「ああ、これこそがトップガンだった…」と思い出すくらいに。

新しい要素といえば、中年の悲哀が加えられたことか。かつての同僚達が出世し、分別くさいことを言うようになる。病で世を去る仲間もいる。腐れ縁の元恋人も、今までのようには仲良くなれない。
とはいえ、なにしろトム・クルーズだから、きちんとクリーンに、格好良く話をまとめてくれる。安心して映画館の椅子に座っていられる。

ファンサービスもすごい。
僕はトップガンにほとんど思い入れは無いが、それでもわかる。ファンなら大喜びだろうというシナリオになっていた。たとえそれがミリタリー的には荒唐無稽でも、もちろんいいのだ。だってこれはトップガンだから。

 

 

思えば、この種の「大昔の人気作の続編」が最近は安心して楽しめるようになった。
技術が上がり、かつての青少年がお金をたくさん使える年齢になり、オタクが監督になったのだろう。世の中ひどいことばかりだが、全てがひどいわけではない。

 

 

ではなぜ邦画の、特に邦画の実写版がひどいものばかりかというと…これを書くと長くなるので今日の日記はこれでおしまい。
しかし「鋼の錬金術師」の実写版はひどかったなあ。

 

鋼の錬金術師

お題「ゆっくり見たい映画」

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