明日から入院する母の希望で、夕食はお寿司。
もう体調は悪くて食も細くなっている。だけど、入院中は食事が酷くなる、というかしばらく食事もできなくなるから、せめて最後は好物をと、市内のお寿司屋さんへ行くことにしたのだ。
新型コロナ禍で、家族での外食を控えていたことも理由のひとつ。久しぶりに…とこの機会に行くことにした。この機を逃すと、次がいつになるのかわからないから。
それほど高級ではない、だけど子供連れは皆無な、昔ながらの寿司屋。
個室を用意してもらって、家族で静かに食事をしてきた。
各々がセットメニュー的なものを別々に注文して、加えて好物の魚や酒*1もお願いする。
とはいえ老人と中年だから、量は少なめ。
食べきれない分は僕が貰った。
単に食が細いだけでなくて、もう脂の乗った魚も食べられないようなのだ。
おいしかった。会話もはずんだ。どういうわけか、祖父母の思い出話に花が咲いた。僕の知らないエピソードもたくさん聞いた。
楽しい時間だった。
でも、やはり複雑な気分だ。明日から大病で入院する人が、弱った身体で願う食事だから。
この気分については、日記に書くのは止めておく。
とはいえ、家族でおいしいお寿司を食べたことは、純粋に良いことだったと思う。それは本当に本当。
では寝ます。おやすみなさい。
*1:父だけ。