バケツではなく箱だった #LOTTERIA

こんにちは。今日は、昼には少し遅い時間にロッテリアに行ったんですよ。
静岡県中部にあるロッテリアは1店だけ。ちなみに東部や西部にもあるけれど、純粋な1店舗・1建屋の路面店はこの静岡県中部にある静岡県だけです。
そんな貴重な、静岡県中部民にとっては「最後のロッテリア」ではありますが、90年代のファミレスから人間を消したような、大雑把で寂しい雰囲気が気に入っています。

とにかくそんなロッテリア
昼食を食べ損ねて、何か口に入れておきたい。でもあんまり重いものは要らない。
コーヒーは無性に飲みたい。甘いものは要らない。少なくともロッテリアの甘いものは食べたくない。そんな中途半端な気分でした。

さてどうしようか、フライドポテトにしようかな…と考えていた時に勧められたのが、バケツ入りのセットメニュー。今ならクーポン使用で500円とのこと。

バケツというのはつまり紙コップの巨大なもの。
カフェオレボウルより少し大きいサイズの紙製バケツに、フライドポテトとチキンが縦に詰め込まれているようです。

普段ならば選ばないボリューム。でも今日はこれがぴったりの選択に思えました。
なかなか行く機会がないロッテリアで、限定販売の珍しいものを偶然選ぶ。昔勤めていた会社の社長も、偶然の縁(えにし)は大切にせよと言っていました。 

 

というわけでコーヒーと、このバケツ入りのサイドメニュー大盛りバージョンを注文しました。

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店内は空いていて、でもドライブスルーは長蛇の列。何か子供向けのオマケ付きメニューを求めている人が頑張っているようです。
たぶんそのドライブスルー側の混雑のせいで随分と待たされました。そして届いた(というかカウンターで受け取った)バケツ入りのポテトとチキンはこんな感じ。

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箱にざらっと入っていました。
大きな箱の、下の方に放り込まれている感じ。


こういう食べ物は、アメリカ映画で見たことがあります。
張り込み中の刑事(妻とは離婚調停中)が不味そうに食べているタイプの食品。誰もこんな品を喜んで口にしません。いわゆる「しけた食べ物」です。

僕も海外旅行中に、よく似た雑なファストフードを買った記憶があります。
その時は外国っぽさで嬉しくなりましたが、静岡市は流通通りのロッテリアで渡されると、とてもとても残念な気持ちになります。

だってバケツじゃないですから。
こんな、箱の下半分に放り込まれた揚げた芋と油っぽい成形鶏肉を僕は食べたかったわけではないのです。

まだ熱くて、できたてなのはわかりますが、でも僕が欲しかったものとは違います。
こんなものは、断じて「バケツポテから」ではないのです。

店員さんは、何か「箱で提供させていただいていますご協力ありがとうございます」みたいなことを言っていました。もしかしたら理由も伝えようとしていたかもしれません。でも冬休みアルバイト2日目の高校生(推定)ならではの、早口&小声で、理由はわかりませんでした。たぶんバケツが不足しているのでしょう。

大抵のものは文句を言いながらも食べ尽くしてしまう僕ですが、これはなんとなく残してしまいました。
冷静に考えれば量が多いですし、延々と食べ続けるにはコーヒーが足りない。
しかも、近くに座った2人組が、長い口喧嘩を始めてしまったのでした。

そんなわけで、短くて摘みにくいフライドポテト(箱の底に残る、しみったれた揚げた芋)は残して、ロッテリアを後にしました。

 

 

 

バケツに入ってきたら、きちんとおいしく食べ終えただろうか。
今もそのことを考えています。
たぶん「多いなあ。こんなには要らないなあ」と思いながらも、きちんと食べ終えたでしょう。コーヒーを1杯、おかわりしたかもしれません。
そして「こんなに沢山のジャンクフードを食べることはなかった」と反省して、でもバケツ入りの食べ物を堪能した記憶と共に帰路についたはずです。

たかが容器。でも紙箱とバケツでは大きな違いです。
「人間だけが神を持つ。今を超える力、可能性という内なる神を」とカーディアス・ビスト氏は言いました。
今日の僕にとっての神は、バケツでした。
そして、神が去ってしまった世界でも、我々は未来へ進みます。ただそれは悲しいことなのです。

 

以上が今日の日記です。
おつかれさまでした。そして、おやすみなさい。
皆さんのロッテリア・ライフに、薄っぺらな紙箱ではなくて、正しいバケツが届きますように。

 

 

 

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