映画『ゴジラvsコング』

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3時間ほど空いた昼の時間に、映画『ゴジラvsコング』を観てきた。
平日昼間で天気も悪いせいもあってか、シネコンでいちばん大きな部屋なのに客がまるでいない。席が選び放題だった。


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空いてはいたけれど、映画そのものはとても楽しかった。
アメリカ発の『キング・コング』や『ゴジラ』の統合世界を舞台にした作品。
ゴジラは世界中で他の怪獣達と戦い、キングコングは髑髏島なる秘境に暮らしていた…そんな世界では、怪獣達を監視する秘密組織なんかもある。
この世界は様々な与太話、例えば「地球空洞説」などが現実に存在することになっている。オープニングのスタッフロールからして、黒塗りの報告書や謎の記録フイルムを思わせる演出になっている。実はこのシリーズを通した陰謀論的オープニングが大好きなのだ。

今回、人間側はキング・コングをある程度の制御下においている。科学技術と、怪獣映画名物の「心を通わせる少女」の存在によって、予測不能かつ都市災害級の「ゴジラ」への抑止力として扱われることになる。

しかしもちろんそう簡単にはいかない。
野望を抱いた世界企業の偉い人の暗躍があり、どうやら怪獣たちの故郷である地下世界(南極に入り口がある)があり、そして強力なゴジラの力がある。

ゴジラはそれなりに考えて工場などを襲っているようだが、こちらは全く人類には制御不能。まさに怪獣王である。

そもそも、キング・コングに分が悪い戦いである。
スーパーヒーローでいえば、キング・コングバットマンである。おそろしく強いけれど、生物の延長にある。
ゴジラはXメンの人たちに近い。基本的な身体能力に加え、超常的な飛び道具である放射能火炎を吐く。ゴジラに比べたらキング・コングは「大きくて力の強いサル」である。
アメリカ映画だから大きくて力が強いだけで十分なのだが、それでも非対称な戦いになってしまう。

さらにいうと、ゴジラは何を考えているのかわからない。どうやら単なる人類の敵対者というわけではないようだけれど、それでも上陸するだけで被害甚大・大迷惑なのだった。

なので、単なるどつきあいをさせるにしても、なかなかに扱いの難しい2人(2頭)なのであった。
戦闘能力の面で差があり、そして立場としても片一方が善玉で片一方が悪玉になってしまう。圧倒的に強いはずのコングのパワーが霞み、ゴジラは"悪くて強くて本当は良いやつ”に堕してしまう可能性があるのだ。

そこを上手くさばいて、どちらが悪いでもなく、そしてきちんと怪獣同士の殴り合いもお腹いっぱいに見せるストーリーになっていて感心した。
日本だったらキング・コングはゲストキャラクターだから、扱いを軽くすればいい。今後、キング・コングゴジラも「モンスターユニバース」で同等に扱っていくであろうこのシリーズならではの、良いシナリオだったと思う。

その代わりに人間の影が薄い。
主人公ですら、いてもいなくても実はストーリーは進みそう。せいぜい「人類側の被害を一桁くらい減らす役に立ちました」程度である。

面白かったのがこの人間側のキャラクター。
技術も知識も中途半端なオタクや、本当に陰謀論を信じているようなマニアが登場する。美女はいるけれど美男の活躍があったのか記憶にない。
なかなか思い切った配役とストーリーである。

設定が複雑そうに見えるけれど、ぜんぶわかりやすく劇中で説明してくれる。
どうやら怪獣達が闊歩する世界らしい…というのは前作までを観ておくと理解が早いかもしれない。

 

 

 

あとは…そうだ、ゴジラのデザインが「コングとの殴り合い」仕様になっていた。
腕が長く大きくなり、足は俊敏に動き、尻尾も浮いている。
シン・ゴジラ」のような、大きなアクションをせず絶望的に強力な災厄をもたらす存在に慣れているので、最初はゴジラに見えなかった。本当によく動くゴジラだったけれど、昔のアメリカ版のようなトカゲっぽさが皆無なのは、向こうのオタク達も喜んだのではないか。

GODZILLA ゴジラ(吹替版)

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  • アーロン・テイラー=ジョンソン
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興味深く…というより単純に楽しく見るにはぴったりの、豪華絢爛な作品だった。
自宅でポテトチップスと炭酸飲料を用意して見るには最高だろう。映画館で見ても楽しいけれど、このご時世なので特に推奨しない。マスクをしながらの2時間は楽ではないし。

 

 

そんな月曜日。他にも色々あって日記を書くのが夜遅くなってしまった。
明日も大変。なので今日はとりあえず寝ます。おやすみなさい。