直島や豊島なら現代アートですよ

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雨が降る前に少し自転車で散策。
昨日に見つけた「タコ滑り台」のある公園へ行ってみた。

改めて見ると変な造形物である。
これ、直島や豊島に設置されていたら、絶対に現代アートである。
この誰も来ない公園でも、小さな説明パネルを設置したら、誰かが写真を撮るかもしれない。

■頭足類 ──八本足の夢──

モルタル コンクリート

■海をテーマにした連作のなかでもひときわ巨大なこの作品は、ライフワークである『遊具』シリーズで確立した身体性、内臓感覚の拡張を、生物の模倣という別アプローチから実現したものである。
瀬戸内海で日常的に見られる頭足類(Octopus)をモチーフとしながら、現実の生物とは違う肉色(サーモンピンク)、そして立ち上がった頭部形状など、日本の様式美への共感が見てとれる。
狭い内部空間から触腕部に進むと、日常空間を眺めながら"ゆらめき”を体感することができよう。
誰もいない公園にあえて置かれたやわらかな作品。色褪せていく変化もまた作品の出力≒夢であるとの想いを感じて欲しい。

■本作品は『瀬戸内国際芸術祭2019』の展示作品を移設したものです。直島↔静岡 Art交流企画事業の一環として設置しております。

 

 

そんな感じの滑り台。
子供の頃は、行く先々にあった当たり前の遊具だった。今は数も少ないし、見れば見るほど変な造形である。最近は遊具の撤去が進んだ公園が多く、このタコ滑り台だけが残されていることも多い。すると、さらに変な風景になる。

わざわざタコ滑り台ばかり探して写真を撮るほどに好きなわけではない。
たぶんインターネットを検索すれば、現存する滑り台の分布地図くらいは簡単に見つかるだろう。しかし自分としては、わざわざ巡るつもりはない。
ただ、こうして目に留まった場所は、きちんと立ち寄ってみようかな、と最近は考えている。気まぐれて立ち寄ってみたけれど、しみじみ面白い造形なので。

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日常で理由もなく引っかかった小さな好奇心を放置しない。
どうしても外出が限られる時期なので、せめてそういった"きっかけ”は大切にしたい。
でも本当は旅に行きたい。

 

私のタコ デンマークにも誕生「タコの滑り台」

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  • 作者:西山 貞子
  • 発売日: 2011/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

瀬戸内国際芸術祭 2019   SETOUCHI TRIENNALE 2019

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瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

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お題「リラックス法」

 

 

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