静岡市の清水区、新清水駅の近くに用事があった。ついでに近所を散策。
最近なぜか縁がある地域。まだ幼稚園児だった頃には祖父母に連れられてこの辺りを歩いた記憶がある。清水銀座商店街や駅前銀座が賑わっていた時代の話。
繁華街というのだろう、飲食店や玩具屋などが多い街だった。
今はずいぶんと落ち着いてしまって、どちらかといえば「かつての賑わい」の跡にエモ*1を見出している。古い洋菓子喫茶に寄ってみたり、巴川沿いの風情を楽しんで歩くことが多い。
その巴川からほど近い場所にあるカフェに今日は行ってみた。
「CAFE COCO」という。
店名と、扱っているタルトのかたちから、静岡市葵区の常盤公園前にあるタルト専門店と何かしらの関係があるのだと推測する。
お店自体は、古いスナックやラウンジを改装したようなつくり。銀座の表通りからひとつ川沿いにずれるだけで、こういったスナックなどの夜のお店が並ぶ場所になる。その店のひとつをリノベーションしたのだろう。ところどころに昭和の庶民的ゴージャスな夜のお店感がある。
しかし店内は、なかなか居心地が良い。ソファやテーブルが間隔を開けて置かれていて、窓も広くて、夜のお店の暗さは感じられない。2階の店舗だからと見晴らしが良いわけではないのだが、ふうっと息を抜いて静かに過ごすには良い場所だと思う。
タルトもおいしかった。
モンブランタルトはしっかりと甘い。油がうっすらと浮いた濃いめのコーヒーと合う味だった。イチゴなどを山盛りにしたタルトもおいしそうだったので次が楽しみ。
良いお店だった。
正直なところ入るまで期待していなかったのだが、予想外の結果にほくほくしている。
1人で落ち着いて過ごせること、読書やパソコン作業もできそうなこと、そしてコーヒーやタルトがおいしかったこと。家からは遠いが、機会を見つけて再訪したい。
*1:Emotional