知らない天井

帰宅してから少し落ち着くと、かなり猛烈な眠気に襲われる。
春だからか。

だいたい30分くらいのタイマーをセットして寝ることにしている。

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今日はこの昼寝において、目を覚ました時に、完全に自分の状況を忘れていた。
自分が今どこで、どういう理由で寝て起きたのか全くわからない。朝なのか夕方なのか、何曜日なのかもわからず、そして天井が見知らぬ家のそれに見える。

もちろんこんな状況は数分と持たない。
仕事の後に帰宅して寝たこと、今から近所のスーパーマーケットと農産物直売所で買い物をすること、足と目が疲れているけれど想定内であること。もうすぐ家族が通院先から帰ってくること。

なんとなくだが、金縛りや幽体離脱に近い状態だったのではないかと推測している。
金縛りなら何度も体験している。あれはどう考えても心身の(肉:心=8:2くらいの割合)トラブルである。慌てなければ「なるほど金縛りとは、こういう状況なのか」とわかる。

おそらくは今回の「知らない天井」状態も、何度か発生すれば慣れるだろう。
病気でなければ放置である。

人類の英知であるところのインターネット(日本語)を検索した限りでは、今回の僕のように、寝起きに自己を喪失した人は「あの世に身体ごと持っていかれる」「知らない世界に迷いこんで、家族や友人の記憶、写真や役所の記録から完全に消えてしまう」または「ロシアの魔女(老婆)の下僕として蕎麦粥を運ぶ係になる」そうだ。
「自己を一時的に喪失する」から「社会から消えていく」に繋がることが共通点だろうか。「では誰がそれを記録したのか?」が気になるところではあるが、ともあれ困ったことである。
選べるのならロシアの魔女の下僕になりたいけれど、それも程度問題。1週間くらいで帰宅できるのなら試してみたいところだ。

 

 

先週より涼しく、なかなか過ごしやすい日だった。
回鍋肉は上手にできたし、友だちへ手紙も出せた。まずまずの月曜日だったといえる。

 

バーバ・ヤガー

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お題「ささやかな幸せ」

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