柑橘の皮を刻む

香川県に住んでいた時は名産品の柑橘類をよく食べていた。
静岡もまた"みかん県”なので、毎日必ず食べている。

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香川生活との違いは品種の認識。
香川県ではスーパーマーケットの果物売り場で自分で選んでいたから、名前も把握していた。珍しい種類、静岡県では見かけない種類も多く、味と名前を楽しんでいた。一人暮らしの小さな楽しみ、だったと思う。

今は毎日おいしくいただいているけれど、名前がさっぱりわからない。
家族が近所を散歩するついでに無人販売所で買ってくる。あるいは農家から直接購入する。袋には何も書いていないし、買った家族も大して興味はない。
なので「これは酸味も甘味も強くておいしい」「皮は固いが、実はさくさくして良い」といった感想を話すことはあるけれど、全体としては薄らぼんやりとした「デコポン〜せとかの仲間」といった認識で楽しんでいる。温州みかんに比べると皮は厚いが、手で剥くことができて、味が濃い柑橘類。

 

 そんな柑橘満喫生活(毎日、皮が出る)をしているうえに、今日は仕事で嫌なことがあった。
となるとマーマレードを作るしかない。
ちょうど、やけに皮の厚い、大きめの柑橘類(名前はわからない)を食べたのだった。

作るのは簡単。刻んだ端からお湯に投入し、適当に茹でたらザルに取って、適当に砂糖を加えて、また煮るだけ。酸味が足りなかったため、ビタミンCの錠剤を0.25個ほど入れてみた。
量も作れないし、そもそも日持ちも考えない。明日の朝のヨーグルトに使って、余ればパンに乗せる程度。
でも、なんだかもやもやくさくさしている時に、その日の食事ではない余計なものを作るのは精神安定に良いものだ。
特に、名前もよくわからない材料を使って、正しいレシピもなく、でも丁寧に作る作業は、かなり純粋な"遊び”の要素がある。今日のような日にはぴったりだ。

 

季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方

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