トンネルと牝鹿

どこに行っても、小さな渋滞に出くわす日だった。街が動き出した。
家に戻る時には嫌になって、古くて細い山道を選んで帰った。

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今は幹線道路も整備されて、地元の人でも使わなくなった道。高校生の頃は、近道に活用していたが、その時でも農家の軽トラックしか見たことがなかった。
途中に、短いトンネルがある。
現代の車ではすれ違うことも難しい狭さ。照明も上面に1列だけ並んでいて、暗くて怖い。

今日はこのトンネルを通っている時に、鹿に遭遇した。
この辺りで鹿を見るのは人生初。
車で近づいても逃げない。クラクションを軽く鳴らしても、こちらを気にするが動かない。
ドアを大きく開けて、ばたんと閉めたら、ようやく走っていった。
でも、出口のあたりで、またこちらを見て足を止める。

結局、かなり長くクラクションを鳴らしたら、どこかに走り去った。
オカルト的なことを信じている人ならば、吉兆や凶兆を感じ取ったかもしれない。
暗いトンネルの中にシルエットで佇むメスの鹿は、見た目だけならとても印象的だった。
自分は急いで帰る事情があったので、写真を撮る余裕も、そんな情緒も無かったのだが。

 

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  • 作者:田中 康弘
  • 発売日: 2019/07/06
  • メディア: 文庫
 

 

それ以外は、とても平和。
帰宅したら年賀状が何枚か届いていたから、今は返事を(パソコンで)書いている。
Adobe illustratorとプリンターを駆使して、切手を貼ってポストに入れる手間を考えたら、LINEかメールで良い気がしてきた。でもがんばる。

 

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