今日もいろいろ大変だった。
お風呂には入ったし、後は寝るだけ。だけど身体は満身創痍。
昨日に続いての大掃除により、既に筋肉痛の兆候が出ている。明日はもっと酷いだろう。
そして埃っぽい場所での作業により、鼻風邪と喘息、なぜか肘の裏側に発疹と、さまざまなアレルギー的な反応が出ている。そもそも、赤の他人(親戚だけど10年以上会っていない)の家に行くと、こういったアレルギー系の不調が起こるのだった。疲れているときはなおさらのこと。
まあいいや、どうせ寝るだけだ。新型肺炎にならなければかまわない。
それはそうとして、夕方にはおやつを食べる余裕はあった。
藤枝市の「シラハタ製菓」で買っておいた黄金まんじゅうを食べた。
黄金まんじゅうとは、いわゆる今川焼、御紋焼、回転焼、小判焼、日切焼、しばらく、御座候といった焼き菓子の同類である。静岡市清水区では、ほぼ同じものが「画廊まんじゅう」と呼ばれていた。
シラハタ製菓の黄金まんじゅう、特徴はなんだろう。
少し大きめ。わりと安い。
種類が多く、お惣菜っぽいものもある。例えば「カレー」は定番だと思う。
ただ、言われなければ普通の大判焼き。いつも温かなものがずらりと並んでいて、まとめ買いをする人も目立つ。
店内にはイートインスペースもある。アイスやかき氷もあって、老人と孫がおやつを食べていたりする。
そんなのんびりとしたお店。
接客がとても気持ちよく、そして独特なので印象に残っている。
ただ愛想が良い店ならどこにでもある。
シラハタ製菓の老夫婦は、受け答えに無駄がなく、しかし丁寧なのだ。
「はいわかりました。小豆餡とマロンとカレーですね。おまちくださいね」
「おつりは210円です。はい、こちらです」
「ありがとうございました。どうぞお持ちください」
文章にすると、ごく普通。しかし普通の愛想が良い店は、もっと言葉を足すものだ。例えば「こんな時期によく来てくれましたね」とか、そういう「商品とは別の何か」を話す。そうではなくて、最低限のやり取りを、最大限に丁寧に語るのだった。ゆっくりと、こちらの目を見て。だから「ありがとうございました」の一言さえも、定型文には聞こえない。
不思議な店だ。
大昔から人気店で、行列ができたり売り切れになったりしないけれど、今も繁盛している。
しかし、こういう食べ物が冷凍庫にあると、とてもありがたい。
少しお腹にたまって、食べ終えれば満足する、できれば和風のもの。心身の滋養になる。
数日前に買っておいて本当に良かった。自分にありがとうを言いたい。